曽爾高原すすきの散策きっぷ

曾爾高原すすきの散策きっぷ(近鉄)

秋も深まってきました。なぜか11月最初の三連休は夏日が出たりするなど本当に11月か?と思わせるような陽気でしたが、一歩一歩冷えていくのを感じます。

秋というと紅葉が定番ですが、奈良県の最東端に位置する曽爾高原では秋になるとすすきが一面金色に輝き、主に関西圏から大勢の観光客が訪れます。
通常、4月から9月までは曽爾高原へは近鉄名張駅から途中へのファームガーデンへのバスが1日1往復するのみですが、10月~11月は名張駅から曽爾高原への直通バスが運行されます。
この曽爾高原行のバスの運行とあわせて発売されるのが、「曽爾高原すすきの散策きっぷ」です。
名張への往復乗車券、名張から曽爾高原への往復バス券、その他曽爾高原での割引券といった構成で、近鉄沿線から曽爾高原へ公共交通機関を利用して訪問する場合は専らこのきっぷを使うことになるでしょう。

一時期、JR西日本が発売していた「秋の関西おでかけパス」に「曽爾高原チケット」がついていたことがあり、JR+近鉄利用で曽爾高原に行けましたが、現在は「関西おでかけパス」自体の設定がなくなっています。

きっぷは名張までの行き券のみで帰り券は誤って京都駅で自動改札に吸い込ませてしまいました・・・
この「曾爾高原すすきの散策きっぷ」は期間限定ではあるものの、ほぼ毎年10月~11月に設定されており、2023年も発売中です。大阪難波発で3,580円。

今年は暑かった時期が長かったせいか、11/10現在まだまだすすきが見られるようです。手軽なハイキングにもなるので、気分転換にでかけてみてもいいと思います。

一面のすすきの原

曽爾高原ゆき
名張駅で出発を待つ曽爾高原行バス。
土休日の曽爾高原行は午前中に2本の設定です。

京都駅から近鉄京都線の急行で大和八木へ、ここから急行乗継で名張に到着。名張で降りると既に行列ができていました。
しかし、三重交通側も当然そのことは承知であらかじめ複数のバスをスタンバイさせています。出発時刻前から次々と客を乗せ、発車。定刻に出発する便以外の便は、ファームガーデン、曽爾高原まで基本的に直行する仕組みで、手際よく行列をさばいていきました。

山間部を走行
基本的に山間部を走行し、集落を結びます。名張は三重県ですが、曽爾高原は奈良県。地味に県境越えのバスです。

立ち客が出るかでないかぐらいの混雑で名張駅を発車。曽爾高原まで約45分ほどかかり、かつ山間部を走行するため、基本的に全員着席できるように配慮されています。
この曾爾高原行の始発の名張は三重県、曽爾高原は奈良県にあるため県境越えのバスですが、鉄道駅へは名張駅が一番近いためこのルートがメインルートのようです。
このほか反対側の奈良県側の榛原駅からもバスがありますが、こちらは曽爾村役場までで、曽爾高原まではいきません。

途中の太良路バス停から左に折れると、いよいよ曽爾高原への山登りを開始。太良路から8分ほどでファームガーデン、そして10分ほど上ると終点の曽爾高原です。

曽爾高原バス停から曽爾高原ファームガーデンバス停は徒歩で20分ほど歩きます。おそらく両方訪問するでしょうが、曽爾高原からファームガーデン方面へのほうがほぼ下り一辺倒なので、曽爾高原散策後、散策の続きでファームガーデンを訪問するのがラクではないかと思います。

一面のススキ
一面のススキが広がります。こればかりは訪問しないと言葉にできん。

バスを降りてすぐに曽爾高原のすすきの原が広がります。
これは流石に実際に目で見て欲しいかな。写真には撮ったものの、正直いまいち感覚が伝えきれないです。
注意点としては、意外と広くで散策というよりハイキングに近いので、帰りのバスの便には注意すること。もっともファームガーデンに行かないのならば、時間的余裕は割とありますが。(現地滞在は最大5時間程度確保できます。)

散策路
このようにすすきの合間を縫うように散策路が整備されています。前方に見える丘に登ることができますが、登った場合は帰り時間には要注意です。

写真のように散策路が整備され、行き先案内板もあるため、迷うことはありません。もし迷ったとしても見晴らしがいいので、迷った場合はバス停・駐車場めがけて歩けば基本的にどうとでもなります。
途中には池や丘もあり、見ごたえ十分。バスに乗ったときはこんなに人が多くて、すすきも人だらけじゃないのか・・・と思ってましたが、実際に着くと写真撮っても全然人が入らないぐらいは広い場所でした。
こればかりは写真ではなかなか伝わらないので、訪問をお勧めします。

散策のあとに

ファームガーデン
曽爾高原ファームガーデン「すすきの館」。ここでは観光案内所のほか、産直市やレストランなどを併設。

曽爾高原からそのまま歩いて、バスできた道を少し下ると「曽爾高原ファームガーデン」に着きます。
ここではメインとなる「すすきの館」で地元の野菜の直売所や産直レストランなどがあり、道の駅みたいな位置づけになっています。ただ、すすきのシーズンは割と混みあうので注意が必要。
曽爾高原バス停で降りてから基本的に歩きっぱなしのはずなので、ここで一息入れるのがいいでしょう。自分はバス停を降りてからここまで約4時間近くひたすら歩いていたので、結構足にきていました。

温泉
ファームガーデンに併設して温泉「お亀の湯」があります。散策でかいた汗を流すのにピッタリ。

温泉施設「曽爾高原温泉・お亀の湯」もあります。シーズン中は込み合いますが、散策でかいた汗を流すのにピッタリ。なお、曾爾高原すすきの散策きっぷではこの温泉の入湯料が割引されます。
やや足が棒のようになっていたのでここでほぐしながら一息ついていました。

麦酒醸造工場
地ビールの醸造工場もあります。ここで製造されたビールは「曽爾高原ビール」として全国に発送されます。

ファームガーデン「すすきの館」の裏手には「麦の館」があり、ここでは「曽爾高原ビール」が醸造されています。
ここで製造されたビールは通販で全国で販売されているほか、「すすきの館」併設のレストランでも提供されています。

車でくるとドライバーは飲酒できませんから、ここでのビールで乾杯はバスで訪問した人の特権でしょう(笑)

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