静岡~清水を結ぶ静岡鉄道(静鉄)の1日乗車券です。ただし、これは1日乗車券単品ではなく、静鉄と清水地区のバス、水上バスなどが乗り放題の「清水港まぐろきっぷ(大盛)」の片割れとなります。
静鉄は自動改札機を通すため、「清水港まぐろきっぷ」本券とは別にこのような磁気券がついてきます。
このきっぷで静鉄が1日乗り放題となります。
なお、静鉄の1日乗車券は単品でも販売されており、700円で新静岡~新清水の往復運賃と同額になります。
ハロウィン電車と家康公
新静岡駅で待っていたのはハロウィン電車。
車両は現在の静鉄の主力A3000系電車で、前面の行き先にハロウィンらしくジャックランタンが描かれています。幕の場合はなかなか入れ替えることができませんが、フルカラーLEDだといろいろ試せますね。
車体の塗装もなんとなくカボチャの色に見えなくない。前面にちょこんとヘッドマークが付いています。
座席などは首都圏のJR車両に準じ、現代の標準的な内装ですが、ハロウィンのイラストや人形が飾られるとそれだけでなんだか楽しくなってくる気がしますね。
JRは静岡~清水間は途中2駅。しかし静鉄は途中13駅に止まり、こまめに乗降が続きます。あまり静岡~清水間の都市間輸送はあまり重視していないようで、あくまでも沿線の途中利用客のための鉄道のように見えます。
もっとも新静岡駅は複合商業施設「新静岡セノバ」と一体化しており、ここへの足としても使われているみたいです。新静岡駅からJR静岡駅までは徒歩10分程度。
清水でまぐろを堪能し、帰りの新静岡行きに乗車・・・が途中の長沼駅で下車
長沼駅は、バンダイのガンプラ製造工場である、バンダイホビーセンターの最寄り駅です。アクセスページで「長沼駅から徒歩0分」の表記に偽りはなく、駅の踏切を越えると着いてしまいます。もっとも今は一般向けの工場見学は行っておらず、学校向けのみだそう。ちょっと寂しいです。
一方、長沼駅は静岡鉄道の車庫も併設されており、現在の主力となったA3000系が休んでいました。
待つことしばし、やってきたのは「家康公トレイン」です。
大河ドラマ「どうする家康」で大河ブームに乗り遅れるまい?と、出たようで前面には兜に描かれる「歯朶具足」が。側面には徳川家康の肖像画や甲冑姿、なぜか武者ガンダムMk-II に、エスパルスのマスコットパルちゃんもいます。
まあ、プラモの町、そしてエスパルスの町であることもアピールしたかったのと、自分は勝手に解釈しています(笑)
「家康公トレイン」の車両は旧型車両の1000形。かつての静鉄の主力車両でしたが、新型のA3000形に押されて数を減らしており、2023年10月時点で稼働中の車両はこの「家康公トレイン」のみとなってしまいました。来年2月のラッピング解除後はおそらく廃車になると予想されていますので、撮影、試し乗りはお早目に。
車内はさすがにA3000形に比べると「ザ・昭和の車両」らしくかなり古臭いのですが、「家康公トレイン」にあたって家康に関する資料や年表が展示されており、乗りながら歴史の勉強できる?すぐれものです。
なお、このラッピング列車は静鉄のホームページで運用情報を公開しているので、参考になるかと。
なお、引退した1000形はえちぜん鉄道や熊本電気鉄道などで第2の人生を送っています。
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