出雲三成から三井野原の乗車券

「出雲三成->三井野原」乗車券(ツアー用)

最近存続問題が急速に浮上している木次線出雲横田~備後落合間ですが、このうち出雲横田、八川、出雲坂根、三井野原の4駅は奥出雲町に属しています。
その奥出雲町では木次線を柱にした個人ツアーが多数そろえられており、今回そのうちの一つ「木次線スイッチバック体験とレンタサイクルで標高差500mを豪快ダウンヒル(仁多米食堂の昼食付き)」に参加してみました。
ツアーといっても個人で自由に動けるタイプです。

内容としては、出雲三成駅スタートで駅近くの仁多米食堂で1500円分の食事、出雲三成->三井野原(590円)の乗車券、三井野原からのレンタサイクル(電動アシスト付き)がセットで2500円。おまけで500円分の奥出雲町内の利用券がついてきます。
妙に安いですが、元値が5000円で木次線利用商品ということで半額となっています。
なお、日帰りツアーではあるものの、申し込みが利用開始日の10日前で締め切りなのは注意。

今回のきっぷは、そのうちの出雲三成->三井野原間の乗車券となっています。出雲三成駅発行のPOS券となっており、「西」マークが入っています。

仁多米食べ放題

仁多米食堂
奥出雲町サイクリングターミナルに隣接する「仁多米食堂」。出雲三成駅目の前です。

出雲三成駅隣接の観光協会で受付。受付時間は9時から12時ですが、ネックは利用した日はこの9時~12時台は出雲横田から9時27分に到着する列車しかなく、事実上外部から使える列車がないこと。
「あめつち」が運行されない日は宍道方面から10時58分に到着する列車があり、松江、出雲市方面から無理なく利用できるのですが、「あめつち」運行日は、そのスジに「あめつち」が入るのですがその肝心の「あめつち」が出雲三成駅に停車しないため、木次線での当日アクセスが不可能となっています。なんか非常にチグハグだなあ。仕方なく車で三成までやってきましたが、なんかもやもや感が残りました。

さて受付後、徒歩で「仁多米食堂」へ。出雲三成駅から川を渡ってすぐです。

トンカツ定食+唐揚げ
トンカツ定食+唐揚げ。ちょっと欲張りすぎてしばらく身動き取れず(笑)仁多米ごはんは食べ放題。

館内では1500円分の利用券となっています。もちろん昼食に全振りしてもいいですし、館内の土産との組み合わせでも行けます。自分は前者に。
ただ、主な定食はほとんど1000円以内なので1500円だとちょっと無理する必要があり、トンカツ定食に唐揚げ追加(1540円)という変則的な形に。
なお、仁多米を使用したごはんはおかわり自由です。

ただ、この組み合わせは見た目以上にボリュームが凄いことになってしまいます。当然ながらごはんが全く足りずおかわりすることになるため、ごちそうさまの段階でしばらく身動きが取れなくなってしまいました(笑)

あめつちと備後落合ゆき
米子行き「あめつち」と備後落合行き列車。なお、米子行き「あめつち」は出雲三成駅に長時間停車します。

ちょっと苦しくなったお腹をさすりながら三成駅に戻ると観光列車「あめつち」が停車中。
「あめつち」は2023年で引退した「奥出雲おろち号」の後釜として2024年に木次線に初入線しています。ただし運行区間は米子~出雲横田間となり、備後落合方面には向かいません。これもまたもやもや感がありますが、車両性能的に重量のある1エンジン車のみで出雲坂根~備後落合間は厳しいので、車両性能的に仕方ないところでしょうか。

木次線からみた「道の駅おろちループ」
木次線からみた「道の駅奥出雲おろちループ」。見慣れた光景ですが、自転車で下ることになります。

2両編成の備後落合行きは出雲横田で後ろ1両切り離して1両編成に。青春18きっぷ期間は下手すると立席までびっしりになることもありますが、今日はそこまでではなく客は20人ほどとまったりモード。
2024年3月のダイヤ改正で、備後落合行きの出雲坂根停車時間が3分から10分になり、駅で売られているやきとり屋へのアクセスが楽になりました。続々と焼き鳥が売れていきます。ただやっぱり昨今のインフレ傾向からか1本150円に値上げされていましたが・・・

そしてスイッチバックを越えてオメガループを駆け上がり三井野原駅に到着です。到着手前で「道の駅奥出雲おろちループ」が見えましたが、これを駆け降りていくことになります。

三井野原駅
三井野原駅駅舎と自転車。右隣の倉庫に自転車が置かれており、それを使って駆け降りていくことになります。

三井野原駅で下車すると、駅舎隣接の倉庫に電動機付き自転車が置かれており、あらかじめもらっていた鍵で開錠していざスタート。

まずは、「道の駅奥出雲おろちループ」に向かいます。三井野原トンネルを抜け、木次線から見えた赤い鉄橋を渡るとすぐそこです。自転車で3分足らず、徒歩でも10分ほどです。

道の駅奥出雲おろちループから見た木次線
先ほど木次線から見た眺めを今度は道の駅側から見ることに。列車が通るのは1日6回なので、なかなか列車に遭遇することはできませんが道の駅には通過時刻表が掲示されています。

ここからは、先ほど木次線から見た景色を逆から見ることができます。初夏なので青々としていますが、秋の紅葉のシーズンはかなり綺麗に見えます。
ここで少し休憩していよいよおろちループを駆け降りていくことに。

おろちループ2段目
おろちループ2段目から見た景色。下が1段目。上の赤い橋が三井野大橋。

おろちループは標高差167mを2重ループでぐるぐる回り、11本の橋と3つのトンネルで結んでいます。(ループ自体の高低差は105m)
木次線はここを3段式スイッチバックとオメガループで越えていますが、勾配には比較的強い道路も流石にそのままではクリアできず、このようにぐるぐる回りながら駆け上っていきます。

ループ橋
ループ橋の内側から見る。ループ橋のスケールの大きさでは全国でもトップクラス。

ただし、規模が大きすぎてループ橋を道路側から確認することはなかなか難しく、皮肉にも木次線側から確認すると、そのスケールの大きさがはっきりとわかります。なんせループの下段は半径200mですので。。。

写真を撮ったあとはそのまま自転車で降りていきます。途中いろいろ立ち寄ってもよかったのですが、「漕がずにどこまで行けるか」試したかったのでそのまま降りていくと、出雲坂根駅前を全く漕がずにクリア。
さらに坂を降りて八川駅前も一漕ぎもせずにクリア。さらに降りて出雲横田駅前もクリア。結局漕がずに出雲横田駅から約5kmほどの上り坂のところで停止しました。「道の駅奥出雲おろちループ」からここまで約20分。木次線が40分ほどかかる距離を自転車で一漕ぎもせずに約20分で駆け降りてしまいました(笑)
自転車が早いのか木次線が遅いのか・・・

その後もあまり漕ぐこともなく出雲三成駅前に到着。この自転車ツーリングはまさに「爽快」のひとことです。

出雲三成のサイクリングターミナルから自転車を借りて木次線に乗車し、三井野原駅から自転車で降りてこられるようにできたら大人気間違いなしでしょうが、ネックは自転車の列車へ積載。
青春18きっぷ期間中などは立ち客が出るほど混雑するため、自転車を積める余裕がありません。紀勢本線では「サイクルトレイン」「くろしおサイクル」など自転車積載が行われていますが、木次線については車両の小ささゆえに導入が難しいのが実情のようです。
なんとか知恵をしぼってほしいところです。キハ126が導入できればいいのですが・・・

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