「SL人吉」指定席券・2(熊本~鳥栖間)

「SL人吉」指定席券

「SL人吉」の指定席券です。
本来ならば熊本~人吉間で運転するはずが、肥薩線の運休のため、本来の運転区間がなくなってしまいました。そのため、熊本~鳥栖間で運行されるようになったものです。

D&S列車そろい踏み

熊本駅に入線した「SL人吉」

熊本駅に入線した「SL人吉号」ホームの八代側に停車します。

駅前のホテルで朝食をとって熊本駅へ。
しばらくすると「SL人吉号」が入線してきました。人吉に行かない人吉号です。

「A列車で行こう」も入線

さらに隣のホームには「A列車で行こう」も入線。さらにしばらく待つと線路をまたいで反対側のホームには「かわせみやませみ」も入線しました。

しばらく待つと、三角行き特急「A列車で行こう」も入線。狭いホームが観光客でごったがえします。
ここかしこで撮影会が行われていました。

後部から押すDE10形

本運行では、後部からDE10形が押しています。

なお、本列車はSL牽引で、SLの8620形機関車が牽引しますが、後部からDE10が押すいわゆる「プッシュプル運転」になります。
関東ですと「SL横川」で定番の方式です。

客車列車の内装

SL人吉の内装

SL人吉の内装。4人がけシートと2人がけシートが並びます。進行方向順方向の2にんがけシートは結構競争率高いそうで。

SL人吉の内装。革張りシート

一部のシートは革張りになっています。SLあそBOYの頃はアメリカ開拓時代を思わせる内装でしたが、今は落ち着いています。

SL人吉の客車は50系客車を改装した3両編成。
かつてはSLあそBOYとして運行されていましたが、当時はアメリカの西部劇を思わせるような内装、乗務員もカウボーイハットにジーンズ姿と、今考えてもビックリするようないでたちでしたが、SL人吉用に改装されてからは落ち着いた感じになりました。

しかし、メインで運行された熊本~人吉間では肥薩線が集中豪雨で運行できなくなり、長期間の運休。客車は九州各地で出張運転をしたり、イベント列車として運行されていましたが、ここのところはSLと一緒に熊本~鳥栖間の運転がメインになっているようです。

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今のSL人吉の内装は、木をメインにした温かみのある内装。シートはモケットと革張りがあり、どちらがいいかは一長一短ありそうです。
車内のあちこちにはSLの模型が飾られています。

特徴的なのが座席配置で、2人掛けシートと4人掛けシートが交互に入る配置。
座席と窓枠をそろえるために4人掛けで広がったシートピッチを2人掛けでカバーするような感じです。
座席の回転は行わないため2人掛けは、座席の向きは固定になり、半分の確率で進行方向逆向きになります。公式サイトの座席表に進行方向の向きが出ています。

JR KYUSHU D&S TRAINS D&S列車の旅 SL人吉
JR KYUSHU D&S TRAINS D&S列車の旅 SL人吉

ネット予約では座席指定はできないはず(A~D席まで)なので、希望の座席が欲しい場合はみどりの窓口に行くことになります。
JR九州のみどりの窓口は、九州のD&S列車の座席表を係員が持っているはずなので、積極的に利用しましょう。

ギャラリーコーナー?

肥薩線沿線の案内(通らないけど・・・)とやはりここにもある機関車の模型。

文庫のない「SL文庫」

車両の一角にはソファーと「SL文庫」と名付けた図書コーナーが。ただし本はありません。

そのほか、ギャラリーは図書コーナーなど、他のD&S列車にも見かける設備は一通りあるようです。
図書コーナーはコロナ対策のためか、本がなくなってましたが(笑)

そして、目玉はやっぱり展望車。50系客車の両端にあります。
今回は、先頭がSL、後ろにDLという組み合わせのため、どっちにいても機関車とハチ合わせになってしまいますが・・・

後部の展望車

後部の展望車。ただし、後ろからDE10が押すため、DE10とハチ合わせになります。

前部展望車

こちらはSLの直後にある展望車です。こちらはSLと鉢合わせに。

展望車の最後部からの流れる景色はちょっと難しいですが、それでも大きく取られた窓からの景色は楽しいです。また展望室の座席配置も前と後ろでは微妙に違います。特にSLの直後にある展望車の一人掛けシートに座ると、SLの鼓動が聞こえてくるみたいで楽しいですね。
SLあそBOYではこの展望室の窓が全開したのでより開放的だったのですが、流石にそれはまずいと思ったのか、展望室の窓は開かなくなっています。(一般車の側窓は開きます。)

車内探検もひと段落したところで、熊本駅発車です。
熊本駅は高架なので、SLとは合わない感じもしますが、塀があるのでドラフト音が反射してよく聞こえ、思わぬ音響効果を生んでました。
是非熊本駅発車時は窓を開けてドラフト音を聞きましょう。

(10/30の記事に続く)

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