特急「リゾート踊り子」指定券

20070129

東京から伊豆半島方面は古くから首都圏からの手軽な観光地として知られていました。
最近は旧態依然とした観光地の代表とも言われて客離れが激しく、観光客輸送をメインにしていた伊豆急行が苦境に陥ったのは比較的有名ですが、それでも東京から直通でいけるというのは大きく、シーズンには観光客で賑わいます。

伊豆方面は東京から東海道線・伊東線ときて、そこから先は伊豆急行という私鉄になります。
古くから東京からの直通電車を走らせており、JR側からは「踊り子」「スーパービュー踊り子」を運転しています。
一方伊豆急行からは「リゾート21」という車両を送り出し、主に普通列車で使用開始しました。
この「リゾート21」は、海側の座席が海を向いていたり、先頭車が階段状の展望室になっていたりと普通列車らしからぬ設備が当時話題になりました。
「リゾート21」登場当時はバブル景気が始まる直前で、バブル景気のころには特別車両「ロイヤルボックス」も登場。
「リゾート21」自体もグレードアップして「リゾート21EX」「アルファリゾート21」と進化していきました。
普通列車として登場した「リゾート21」ですが、東京に乗り入れる際は「リゾート踊り子」と特急で乗り入れるようになりました。(初乗り入れの際は快速リゾートライナー21でした。)

20070129_2 さて、今の「リゾート踊り子」は「リゾート21」の最新バージョン「アルファリゾート21」が使用されています。

今までの「リゾート21」の内装は、普通列車用として、座席をはじめ、細部に豪華さに欠ける印象がありましたが、「アルファリゾート21」は当初から「リゾート踊り子」に使われることを前提に設計されているため、内装は従来のリゾート21の雰囲気を残しつつ、特急らしい感じに仕上がっています。

この日は日曜の午後ということで比較的まったりとした感じで出発。週末運転が恒例化したとはいえ、やはり首都圏では目立ちます。
小田原を過ぎると海が寄り添い、窓の大きな「リゾート21」の本領発揮です。

熱海・伊東で大量に下車してしまい、ガラガラで伊豆急行線へ。
伊豆急行は海沿いの区間もありますが、意外と山がちな区間が多く、トンネルも多いです。
しかもこの日は曇っていたので、せっかくの海もどんよりとしていました。

ガラガラな車内は伊豆急行内でさらに降りていき、終点の伊豆急下田に降りたのは10人たらず。
シーズンオフの日曜の午後だとこんなもんなのでしょうか?

登場当時は鉄道界の話題をさらった「リゾート21」ですが、バブルの崩壊とともに縮小の一途。
「ロイヤルボックス」は「リゾート踊り子」以外の連結は中止し、「リゾート21」自体老朽化の進行で廃車が始まっており、先行きはあまりいいわけではありませんが、今でも普通列車の目玉として時刻表に記載されています。

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