「新快速26号」Aシート指定席券

「新快速26号」Aシート指定席券
Aシート指定席券

新快速のAシート指定席券です。特企券タイプのきっぷで、表紙券と指定券の組み合わせとなります。

JR西日本では、京阪神の看板電車として新快速を走らせていますが、それに有料座席「Aシート」を2019年に登場させました。
223系1000番台をベースに中央のドアを撤去して2ドアとし、リクライニングシートとしています。
運転開始当初は、500円の乗車整理券を車内で販売するスタイルでしたが、その後840円の指定席券が登場。2023年3月のダイヤ改正で整理券は廃止され、指定席券に統一されました。

ただ、840円というのはJR東日本のグリーン車の事前料金(土休日580円、平日780円)に比べても高いです。
このためかわかりませんが、チケットレスの「Aシート指定席券」が発売されました。こちらは600円となり、原則チケットレスによる発売となります。
しかし4/28までは、「座っていこか」キャンペーンで390円に値下げして発売されました。

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このチケットレスの指定席券ですが、通常スマホやPCで予約して、スマホの画面提示で利用することになりますが、なぜかJR西日本は昔からチケットレスなのにきっぷを発行することができ、我々のようなきっぷを残したい人たちを喜ばせてくれます。
(ただし発券してしまうと変更は不可)

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このチケットレス指定席券は普通乗車券やICOCAなどのIC乗車券、もしくは定期券との併用でのみ利用可能で、特別企画乗車券との併用はできません。(一部利用可能なきっぷもあり)
このため、例えば青春18きっぷなどでは840円の通常の指定席券が必要となります。

さて、このきっぷを実際に発券してみました。
発行駅が「大津駅」と券面上の到着駅になっていますが、これはもちろん到着駅で発券したからです。利用当日ならば乗車後でも発券可能なので、乗車前の発券に時間がなかった場合はこの方法で(笑)

しかし、実際に引き換えてみると特企券タイプの120mmの券と、指のみ券(金額がない座席指定のみの券)という組み合わせに少々意表を突かれました。
確かにe5489のJ-WESTチケットレスの初期タイプもそのようなスタイルでしたが、今回は金額券が120mmタイプとさらに長くなってます。

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これは扱いにくい。
「引き換えるな」という暗黙の主張なのかもしれませんが、我々にとっては驚きはしてもそれで引き換えをやめることはないわけで。
なお、このAシート指定席券は特別企画乗車券扱いのため、きっぷへの引き換えは京阪神近郊のみとなり、例えば関東や中国・四国地区では引き換えができません。ご注意を。
さらに、変更も1回のみと割と厳しい制限もあります。

何がくるかは運しだい

223系1000番台

225系Aシートの新型車を期待してたのが、やってきたのは以前から活躍していた223系1000番台。完全に共通運用なので、こればかりは運しだい。

2023年3月のダイヤ改正でAシートが増発され、それに伴い、従来の223系1000番台車によるAシートのほか、225系の新造車によるAシートも運用を開始しました。

ところが当日よりによって寝坊したため網干駅にいくことができず、新幹線で先回りして新大阪へ。
新幹線はみどりの窓口もみどりの券売機も大混雑のため、引き換えをあきらめてそのままホームへ。
やってきた「新快速26号」は新型の225系電車ではなく、旧来の223系電車でした。ちょっと残念。

Aシートエンブレム

Aシートのエンブレム。帯の色も違うので一目で違う車両とわかりますが、いまだに戸惑う人も

Aシートは米原よりの前から4両目にあります。
他の車両を帯の色が違うので一目で区別がつきます。
車内は特急「サンダーバード」で主に使用されるリクライニングシートが並びます。座り心地も変わりませんが、ひじ掛けの先端にコンセントがあるのが大きなポイント。またWiFiも完備なので、長時間乗車では便利です。

座席

座席は、「ヨンダーバード」用683系4000番台とほぼ同じ。ただし、コンセント付。

シートピッチも同じなので、設備的には特急に乗っているのとほぼ同じではないかと思います。
ただ、改造車の悲しさ、窓とシートピッチが合わないのがあるのは仕方のないところ。

Aシートには乗務員が一人乗車。デッキ付近は指定席券なしでもいられますが、座席部分は指定席券を持たない人は入らないようにしきりに案内していました。このおかげで、かなりゆったりした空間ができたのですが、デッキは人でびっしり。なんか妙な空気だ。。。
あと車内できっぷを購入したいという人も何人かいましたが、すべて断っていました。指定席の発売情報は端末で確認できるはずだから販売してもいいと思いますが、このあたりは今後の課題といったところでしょうか。

新大阪を出発すると京都に向けて一気に加速していきます。ふと、前のAシートの案内が目に入ります。

Aシートの案内

背面についているAシートの案内。

「有料座席」の横に取り消した跡が。読んでみると多分「乗務員へお支払いください(500円)」ではないかな、と思います。
かつては車内で乗務員から購入スタイルだったのが、指定席券に改まったため、このように消されたのではないかと思います。

今後このチケットレスが定着するかどうかは微妙ですが、原則チケットレス乗車ということになると、JR東日本の普通列車グリーン車のように各駅に販売機を用意する必要がなく、コスト面で結構有利になりそうな気もするのは気のせいでしょうか。
客が増えたらマリンライナーのような2階建ての話になるかもしれないですね。

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