最後の旧型国電であるクモハ42の乗車記念証です。2003年2月のものです。
旧型国電とは一般にはつり掛けモーターをつけた国鉄の電車として呼ばれることが多いです。
床下の車軸と台車にモーターが直接ぶら下がってるため、振動を車体が拾いやすく、乗車すると発車時に「ガガガガ・・・」と震えながら加速していきます。
私が学生のころはこういうつり掛け型電車に乗って毎日学校に通っていたので、慣れていましたが、初めて乗る人はやや戸惑うかもしれません。
もっとも高速走行には向いていないため、現在JRの電車ではほとんどありません。
戦前・戦中、そして戦後10年ほどはこのような旧型国電が主に製作され、首都圏や京阪神等で走っていましたが、
少しずつ新型車両に置き換えられて、気がつけば定期で営業運転しているのは、このJR西日本の小野田線本山支線のみになってしまいました。
旧型車両は1両で単行運転が可能ということで、こういうローカルな盲腸線(本線からヒゲのように伸びた支線を主に指す)で使いやすく、今まで置き換えられずにひっそりと過ごしていました。
しかし、さすがに部品調達が困難となり、引退することになったものです。
この日も最後の旧型国電を求めて全国からファンが終結。
朝6時にもかかわらず、大賑わいでした。
乗車記念証は本山支線の起点、雀田駅に置かれており、自由にとることができました。
裏面にはプロフィールが出ています。
いかにも古そうな車両ですが、引退以降もときおりイベントで運転されることがあるようです。
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