「苫小牧~沼ノ端」復路専用乗車券

20060413

「新千歳空港→南千歳」乗車券では、経由が新得→追分→沼ノ端→南千歳となっていますが、室蘭本線と千歳線の分岐駅となる沼ノ端には何もなく、基本的に苫小牧にいくことが多くなります。
特急等乗車の場合は沼ノ端には止まりませんから、苫小牧で改札でない限り沼ノ端~苫小牧を無料で往復乗車することができます。

一方苫小牧で下車する場合は飛び出し部分の沼ノ端~苫小牧の往復乗車券が必要です。で、苫小牧の駅の改札で申告するわけですが、ここで発行されるのがこの「復路専用乗車券」と呼ばれるものです。
つまり、本当は沼ノ端~苫小牧の往復乗車券を発行すべきなのですが、苫小牧到着時点で既に行きの沼ノ端→苫小牧は乗車済みです。このため、行き分の乗車券は使用済みとして扱い、往復運賃分をいただいて帰りのみのきっぷを渡すことになります。これが「復路専用」と言われるゆえんです。
往復乗車券の片割れですから有効日数は2日です。

なお、この復路専用乗車券については、今でもマルスで機械発券することはできないため、ほぼ間違いなくこういう軟券になります。
分岐駅が小駅で近くに大きな駅がある場合に発行されることが多いですが、中には既に乗ってきた運賃を収受し、帰りは自動券売機で買ってくれ、という駅もあります。

しかし、こんなきっぷ、最初に見たら知らない人は「?」でしょうね。

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