山陽電鉄の明石市内と阪急三宮、阪神三宮までの区間が乗り放題のフリーきっぷです。1日乗り放題で2024年当時は1150円。2025年は磁気券とQR券で価格が分かれ、QR券で1090円、磁気券で1200円。QR券のほうがお得となっています。
おそらく磁気券は今年度(2025年3月)までと思われ、磁気券が欲しい人は早めに動くほうがよさそうです。
いつものように損益計算を。なお神戸三宮は阪神、阪急ともに同額です。
| 区間 | 片道運賃 |
|---|---|
| 神戸三宮~山陽明石 | 630円 |
| 神戸三宮~東二見 | 820円 |
| 神戸三宮~舞子公園 | 540円 |
| ロープウエイ~カーレーター~展望台 | 1500円(往復) |
なんか最後が妙なんですが、実はこのきっぷは須磨浦山上遊園のロープウェイ、カーレーター、そして回転展望台の入場料が含まれています。これ単体で購入すると1500円ですが、本きっぷ購入で1090円または1200円で追加料金なし。これだけで余裕でモトが取れてしまいます。
系列のレジャー施設とセットでレジャー施設料金本体より安くなる例は割とあり、なんとしても鉄道で来てほしいというのがあるのではないでしょうか。

まあ須磨山上遊園にいかなくても、三宮~明石往復で余裕で元が取れますが、地元民ならともかく、ヨソ者の乗り鉄にとっては須磨山上遊園は外すわけにはいきません。それは日本唯一のカーレーターがあるからです。
日本でもっとも乗り心地の悪い乗り物。
明石から直通特急阪神梅田行きに乗車し、途中山陽垂水で各駅停車に乗り換え、須磨浦公園駅に到着です。須磨浦公園駅は直通特急は通過します。
その須磨浦公園の改札を出てすぐ左手にロープウェイの入り口があり、乗り場は須磨浦公園駅ホームの真上。通過する阪神特急が見えます。
ロープウェイは自分だけを乗せて出発。まあオフシーズンですからね。ロープウェイはぐんぐん上がり、眼下に瀬戸内海が広がります。ただし天気が曇り空ですっきりしなかったのは残念。
ロープウェイを降りて隣にある建物がカーレーター乗り場。カーレーターとは要はベルトコンベアに座席をつけて運ぶ乗り物です。この須磨山上遊園にあるカーレーターが世界唯一となっており、ときどきTVで紹介されます。
乗ってみるとベルトの上にカゴが乗って移動するというまさに「ベルトコンベア」そのもの。ただし、乗車、降車時のベルトコンベアの切り替え部分は激しく揺れるほか、ベルトコンベアもそれほど乗り心地のいいものではありません(笑)
このため「日本一乗り心地の悪い乗り物」としてこの須磨山上遊園のカーレーターをPRしています。

カゴは常に水平に保たれますが、窓は傾斜がついているので景色が傾いているように見えるのが笑えます。
登場してからもうすぐ60年ですが、唯一無二なだけあって故障したらおしまいとのことで、正直この姿でいつまで運行できるのかは謎なところです。
カーレーターの終点で降り、目の前にあるのか回転展望閣。今時昭和レトロ回転するタイプの展望台です。回転するのは回転レストラン「コスモス」。ここに入るのは入場料200円が必要ですが、三宮・明石市内1dayチケットを持ってたらそのまま入れます。
喫茶「コスモス」で、釜揚げしらすご飯とアイスコーヒーのセットを購入。1100円。毎年7月の垂水港でしらすが取れる時期のみ販売される季節商品です。
食事はセルフサービスで購入は並ぶ必要があるため、結果的に回転する床にあわせて歩くことに(笑)
回転するのは床のみで厨房や窓は回転しません。このため、窓には触れないようになっています。食事をしながら瀬戸内海や六甲山地を眺めることができるのは回転レストランのいいところ。
もっとも最近は老朽化のため回転レストランの撤去や回転停止が増え、最近はあまり見かけなくなりました。(日本で現存しているのはここを含めて5か所)
正直これから増えるとも思えないので気軽にこれるここは貴重です。
なお、1Fにはジュークボックスが。今時の人はジュークボックスなんて知ってるのだろうか。とにかく昭和レトロ感たっぷりな須磨山上遊園でした。
明石海峡大橋から海を眺める
須磨浦公園から舞子公園に転進し、明石海峡大橋へ。ここは日常の鉄道と明石海峡を渡る淡路、四国方面のバスの乗り換え駅となっています。大阪・神戸から直通のバスもありますが、渋滞に巻き込まれやすいため舞子乗り換えは一定数いる模様。
高速舞子のバス停は長い長いエスカレーターを上りますが、地元民などで結構にぎやか。日常の足として使われています。
一方、「舞子海上プロムナード」は、明石海峡大橋の橋げたから上がり、海の上を歩くことができる施設。入場料300円ですがイオンカード持ちは200円なので提示して200円で上がります。
エレベーターで上がり、高さ47mの海上歩道です。
レストランやガラス張りの展望台もあって瀬戸内海の景色を楽しむこともできますが、やはりこの吊り橋の骨組みを見るのは楽しい。瀬戸大橋もそうでしたが、景色よりも橋ばかり写真を撮っていました。

一部はこのように足元がガラス張りになっており、眼下に海を見渡せます。想像以上に迫力があるため、高所恐怖症の方はちょっと無理かな。
舞子公園駅に戻り、直通特急を待ちます。
ちょうどやってきた阪神梅田行きは山陽電鉄車両の6両編成。このまま阪神三宮へGO・・・とちょっとまった、と元町で下車。「やみつき亭 ご縁家」へ。
何も考えずにメガ鶏丼を注文。ごはんの量は1.5合ぐらいとそれほど多くはないのですが、積みあがった唐揚げチックな鶏の甘辛揚げに圧倒されます。
値段も1000円ちょいとそこまで高くないので、三宮で食事するときは定番になってますが、ちょっと駅から歩くのが難点かな。まあ食前食後の運動と思えば・・・(笑)














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