三たび「はなあかり」です。過去2回は一人用席でしたが、今回は4人席。「はなあかり」は2人がけボックスシートと4人掛けボックスシートがあり、それぞれボックス単位で販売します。
このため扱いは事実上個室と同じ扱いとなり、きっぷは個室同様120mm券となりました。さらに2人ボックスと4人ボックスを分ける必要があるため列車名を「はなあかり(2)」「はなあかり(4)」と分けており、きっぷを窓口で購入するときは列車名に注意です。
こういう列車名の分け方はたまに見られます。

またボックス売りのため、「3号車13番」となり、A~Dの区別はありません。
なお、これは事前予約ができないため一か月前の10時に一斉発売となりますが、4人掛けボックスシートは1列車2室しかなかったものの、あっさり確保できました。
さて今回の運行区間は大阪~敦賀間です。2025年の7月~9月の週末を中心に1往復しますが、行き(敦賀行き)が湖西線経由、帰り(大阪行き)が米原経由と経路が異なっています。
6月までは大阪~尾道間を運行していました。

大阪~尾道間の「はなあかり」に比べると、こちらはそれほどきっぷの取得難易度は高くないようで、「はなあかり」の試し乗りには向いているのではないでしょうか。
ゆったりのんびり湖西線
さて、乗車駅は比叡山坂本。新快速こそ停車するものの、今まで特急・急行は止まったことないはず。なのできっぷを手にしたときはちょっと感動してみたり(笑)
種別にしっかり「特急」と出ています。
比叡山坂本駅には定刻に到着。特に誰も降りる気配はなく、私たちだけが乗車した模様。撮り鉄の姿はさすがになし。
4人用ボックスシートは2人用ソファが2つ置かれています。テーブルの広さも十分。また、クッションがおかれ、腰の位置を調整できるのはグッドです。シート自体が大きいのでちょっとした個室ですね。
次の雄琴温泉駅でサンダーバードに道を譲るため3分ほど停車。ここで注文していたお弁当を積み込みます。
雄琴温泉駅で積まれたのが「近江の玉手箱」。雄琴温泉の料亭「清元」のお弁当で価格は5700円也。おそらくトワイライトエクスプレスの「日本海会席御膳」6000円に次ぐものとなり、車内調理ではない純粋なお弁当では最高額になるんじゃないかな。

中身は近江の幸がぎっしり。近江牛のローストビーフ、鮎のマリネといった有名どころもあればエビやマスなども。琵琶湖でエビが採れるのは案外知られていないはず。
しかし5000円越えはさすがに購入時にちょっと躊躇しました(笑)
堅田では運転停車ですがすぐに出発。小野、和邇を過ぎると京阪神のベッドタウンだったマンションや住宅街はなくなり、いよいよ琵琶湖沿いに入ります。
東海道本線京都~米原~長浜は「琵琶湖線」と呼ばれますが、琵琶湖はほとんど見えません。一方湖西線は琵琶湖を見ながらの道中となります。
近江舞子では歓迎の和太鼓が。太鼓は自分達の席(3号車13番席)の前でたたくことになり、外に出ずに座って鑑賞できるベストポジションに。
なかなか迫力がありました。ついでに車体撮影も。
近江舞子駅は湖西線の運行上の拠点駅。ここで列車の半数は京都に向けて折り返していきます。京阪神からの通勤圏もこのあたりが限界。もっとも強風でたびたび列車が止まることで有名な地域でもあります。
近江舞子を過ぎて北小松を過ぎるとトンネル区間ですが、近江高島を過ぎると平野部となり、快走します。近江今津でまたもやサンダーバードに道を譲り、特に急がない「はなあかり」はゆっくり発車。
車窓案内で白髭神社が紹介され、最寄り駅が近江高島となりましたが、個人的には、
それ、無茶だろ
白髭神社は近江高島駅から徒歩40分。所要時間はともかく車がばんばん走る国道161号をてくてく歩くことになるので、危ないこと極まりないです。
カタカナ駅であるマキノを過ぎると再び長大トンネルへ。トンネルを過ぎて琵琶湖の北端を眺めると永原を通過です。
次の近江塩津で北陸本線に合流。あとは敦賀まで一直線です。
終点の敦賀駅は、京都よりはずれにある4番線ホームに到着。到着後50分後には折り返し「はなあかり」大阪行きとなるため、あわただしく清掃が始まっていました。
もっともその折り返し大阪行きに乗る人が結構多く、敦賀駅では意外と降りられていない気がします。もうちょっと時間を空けて、敦賀観光もできたほうがいいのに、と思います。
この日の敦賀駅前では露天が出店。道端カフェなども出ていましたが・・・なんか暑そうだ(笑)
自分達は日本海さかな街へ海産物の物色に出かけることになりました。
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