特急「はなあかり」特急券・グリーン券(株主優待)

はなあかり特急券・グリーン券です。

JR西日本の行楽列車「はなあかり」の特急券・グリーン券です。尾道から山陽本線を大阪まで乗車しています。
「はなあかり」自体は以前も紹介したことがありますが、前回は「かにカニはまかぜ」のグリーン車としての乗車だったのに対し、今回は「はなあかり」の単独列車としての運行です。

特急「かにカニはまかぜ(はなあかり)」特急券・グリーン券(株主優待)
「かにカニはまかぜ」はもう伝統?になった冬の臨時列車で、大阪と香住・浜坂を結びます。「カニ」の集客力はすさまじく、京都、大阪から城崎温泉方面の列車は週末を中心に軒並み混雑し、「カニ」と温泉を楽しみに押...

このため、券面の列車名も前回は「かにカニはまかぜ(グ)」とかにカニはまかぜ扱いだったのに対し、今回は単独で「はなあかり」表記となっています。
なお、今回もJR西日本の株主優待を効かせており、特急料金・グリーン料金は半額です。

最近JR西日本は「WESTEXPRESS銀河」「はなあかり」といった行楽列車に対して割引きっぷでの利用制限をかける傾向にあり、フリーきっぷでは乗車券としても利用不可となっています。このため一番安く乗る手段がほぼ株主優待一択となりつつあります。

日を選ばなければ比較的取りやすかった「かにカニはまかぜ」に対し、こちらは初日の発売状況を見る限り「取れない」という声が多く、きっぷの購入難易度はかなり高そう。
もっとも6月まで運行あるわけだしその間に取れればいいかって感覚で、4/27運行のe5489の事前予約をセットしておいたらいきなり確保できて少々拍子抜け。ただ、事前予約は株主優待が効かないので大阪駅のみどりの窓口で株主優待に発行替えしています。

ゆっくりいこうぜ山陽路

尾道駅

尾道駅。駅周辺は尾道みなと祭が開催され、人でいっぱい。

5/23の記事から続く)

三原駅で「こだま844号」を下車。三原駅で待っていると、やってきた尾道方面の電車は隣の糸崎どまり。岡山の新型電車227系500番台です。
この電車に乗り、隣の糸崎で福山行きに乗り換えですが待っていたのは広島地区で主役の227系0番台東に向かうはずなのに、「岡山の車両」から「広島の車両」へ乗り換えとなっているのは車両運用の妙といったところでしょうか。

さて、尾道では「尾道みなと祭」が開催中。みなと祭りは昭和10年から開催されている歴史ある祭りだそうですが、今は「ええじゃんSANSA・がり」という踊りを中心にした祭りだそうで、ストリートなどで踊っている人多数。屋台なども多数出ていてかなりにぎわっていました。

尾道駅に停車中の「はなあかり」

尾道駅に停車中の「はなあかり」。GWということもあって大量の観光客が尾道に押し寄せていますが、それでも「はなあかり」は目立ちます。

しばらくまつり見物したあとに駅に戻ると、「はなあかり」が客待ち中。
GWとあって、列車が尾道駅に到着すると大量の観光客が吐き出され、改札はラッシュのごとく大混雑になりますが、それでも「はなあかり」を見かけると改札とは反対側に停車しているのに近寄って写真を撮る人も。

表示

列車名は「はなあかり」キハ189は列車名がスクロール表示なのが残念。

側面の列車名表示も「はなあかり」。ただスクロール表示なので列車名全部を表示させることができず、写真的にはあまりよろしくないのは残念。

車内

車内は、バラが添えられています。言うまでもなくバラは福山の名産品。

車内の詳細は「かにカニはまかぜ」の回で紹介してますので割愛しますが、前回と違うのは車内の装飾がばらがメインになっていること。ばらは言うまでもなく「ばらの町」福山の名産品です。

張り子のトラ

倉敷の「はりこの虎」。ユーモラスな表情が特徴的です。

2号車のサロンに展示されている「倉敷はりこ」による張り子の虎。張り子の虎は主に中国・四国地方で見ることが多いですが倉敷のはなぜか「はりこ」とひらがなで書くこと多いです。

倉敷はりこ – 倉敷観光WEB
岡山県倉敷市の観光公式サイト。倉敷市定番の観光スポットやモデルコースをはじめ、観光地のグルメ、お土産、宿泊施設等の観光情報を紹介しています。
尾道水道

尾道駅を発車するといきなり尾道水道を眺めながら走ります。ハイライトシーンでもありますが、大阪行きだと最初に来るので見逃す人も多そう。

列車は定刻に尾道駅を発車。いきなり景色のハイライトシーンでもある尾道水道沿いを走行します。まだ荷物を置いたりしている人も多く、見逃している人も多い様子。

最初の停車駅は福山。ここで40分ほど停車。まだ尾道から乗車して15分ほどでまだまだ落ち着きがありませんがここでいきなり大休止です。

福山城

福山城。城マニアの評価はいまいちのようですが、駅からの近さという面では断トツ。そもそも福山駅自体が福山城内に作られています。

福山駅では地元観光協会によるガイドが。
二班に分かれて順に福山城の案内があります。遺構の説明や歴史、そして福山城の特徴である北側の鉄板張りなどの説明がありました。

鉄壁の防御の構え 福山城天守北側鉄板張り

そういえば新幹線から見える福山城は南側になるので普通の城に見えますが、北側からみるとなんか異様に見えますね。。。

はなあかり全景

大阪行きでは、「はなあかり」の編成写真を収めることができる駅は基本的に福山駅のみ。福塩線ホームからとなります。

時間が余ったので福塩線ホームに向かい、編成写真を撮影。尾道駅は一番外側のホームに停車し、このあとの岡山駅は別列車がいたため編成写真が撮れなかったことを考えると、大阪行きに関しては福山駅の福塩線ホームが唯一の撮影チャンスではないでしょうか。

駅弁

関西風と関東風のあなごが両方楽しめる「あなごあいのせ重」。1480円也。

「はなあかり」では事前予約で弁当の注文が可能でしたが完全に忘れてしまってました。なので福山駅で駅弁を購入。三原駅の駅弁業者「浜吉」のあなごあいのせ重(1480円)。割とポピュラーな駅弁で、焼穴子と煮穴子が両方乗っているのが特徴。個人的には慣れているせいか焼き穴子のほうが好きかな。

かつて福山駅は鞆甚本店という福山の駅弁業者が運営していましたが、2002年に倒産。以降は三原の駅弁業者「浜吉」が福山駅でも販売しています。今や福山での販売比率のほうが高いとか。

岡山駅東陸橋

岡山駅東陸橋。岡山駅東側にある乗り換えこ線橋ですが、いつも賑やかな西側コンコースと比べ、同じ岡山駅とは思えない寂しさ。

岡山駅で15分ほど停車。
岡山駅の東側には在来線の乗り換えこ線橋があり、吉備廻廊と呼ばれています。2016年にリニューアルされ、きっぷアートなどが展示されています。古めかしながらこぎれいなこ線橋なのですが・・・

人がおらん。。。。

ここで写真を撮ったりしてましたが、その間通ってきたのは制服を着たJR西日本の社員のみ。山陽新幹線と在来線の乗り換え駅として人の往来の激しい岡山駅でここまで人気のないスポットがあるとは予想もしていませんでした。
以前はエスカレーターとかもあったそうですが撤去されています。

多分ですが以前は列車の編成が長いのでそれなりに利用価値があったのでしょうが、現在は4両編成を中心に長くても7両程度で、列車も西側の改札よりに止めているのでわざわざ東側のこ線橋を使う人がいなくなったのでしょう。

はなあかりとしおかぜ

東側陸橋から眺めた「はなあかり」と「しおかぜ」。向こうに見えるこ線橋が在来線改札口のある側です。「しおかぜ」はGWの特別体制で8両全車両が岡山に乗り入れており、岡山では比較的長編成に。

この日は「しおかぜ」が8両と比較的長編成で岡山に乗り入れており、この東陸橋を使ってもいいはずなのですが、東陸橋は改札口もなければ新幹線へも乗り換えができません。純粋に在来線乗り換えのみの通路なので、この通路を使っている人はいないようでした。

岡山を過ぎると列車の旅も後半戦です。山陽本線は川沿いを進み。トンネルを抜けると上郡に到着し、しばらく運転停車です。
その後姫路駅に到着。8分停車では「駅そば」は無理で車内で落ち着くことに。その間に新快速が出発していきました。
新快速を追いかける形で姫路を出た列車はかなりののろのろ運転。東加古川で15分後の新快速に抜かれてしまいました。もっともここから先は新快速を露払いするような感じで高速運転に移行します。

西明石、明石は豪快に通過。明石海峡大橋が見えると旅も終盤戦です。

明石海峡大橋

見慣れた明石海峡大橋を見ると列車神戸市内に入ります。列車の旅も最終章に。

神戸・三ノ宮では乗降はほとんどなく、乗客の大半は大阪駅まで直行の様子。
最後は慣らすような軽快な足取りで終点の大阪駅に到着です。

大阪駅

大阪駅に到着。尾道から5時間40分は長いようで短い旅路だったような。

大阪駅で下車するとなんだか現実に戻された感があるのは、この手の観光列車あるあるでしょうか。降車が完了すると、新大阪方面に引き上げていきました。

リクライニングしないソファーシートのグリーン車の「はなあかり」ですが、5時間40分でも比較的疲れを感じさせないのはさすがの一言。夜行列車に使うのはさすがに無茶でしょうが、多少の長距離列車ならば、例えば「大阪(福知山線)福知山(山陰本線)下関」のかつての特急「まつかぜ」のルートとかでも十分に楽しめそうです。JR西日本さん、どうですかね(笑)

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