快速「あめつち」グリーン券

あめつちグリーン券

鳥取~出雲市間をメインで活躍する観光列車「あめつち」のグリーン券です。「あめつち」は山陰ディスティネーションキャンペーンの2018年に登場。もっともその後コロナ渦に突入したため、知名度が低めで特に首都圏ではあまり知られていない印象。

キハ40を改造した2両編成のグリーン車で、2024年からは鳥取~出雲市のほか、米子~出雲横田、鳥取~城崎温泉にも運用を拡大しています。このほか山陰本線出雲市~益田や、因美線鳥取~津山なども実績があります。

グリーン車とはいえ快速列車なので普通列車グリーン券適用で比較的に廉価に乗ることができるのではないでしょうか。

宍道湖と紫色のリキュール

玉造温泉駅

玉造温泉駅に入線する「あめつち」玉造温泉駅は鳥取行きしか停車しません。

玉造温泉から乗車した「あめつち」。なお玉造温泉駅では鳥取行きしか停車しません。2024年現在、玉造温泉駅は無人駅でみどりの券売機等の設置もないため、事前に駅できっぷを買ったりe5489のきっぷ引き取りができないので要注意。

なお、2024/10/01より観光列車チケットレスとして引き換えずに乗車できるようになり、駅でどうしようもないという事態に陥ることはなくなりました。。

玉造温泉を出るといきなりハイライト区間に入ります。

宍道湖沿いの景色

宍道湖沿いの景色。見慣れた区間も観光列車で見ると違う印象を受けます。

玉造温泉~乃木間は宍道湖が接近する区間となり、スピードを落として走ります。もっとも自分は毎日これを見てキハ47に乗ってこの区間を通って通勤しているので、珍しくもなんともないのですが、同じキハ47でも通勤時と観光列車乗車時ではかなり印象が違います。たぶん気分の問題なんでしょうね。。。

松江を過ぎ、安来で長時間停車。特にイベントらしきものはなく、専ら撮影停車といったところでしょうか。
ここで車内の売店を見てみると「あめつち」専用リキュールを販売中。お値段は620円とややお高めですが、気になって購入することに。

コーラ

「あめつち」ラベルのリキュール。カップに注ぐとなんと紫色。

クラフトビールだけでなくクラフトコーラ、クラフトリキュール/カクテルも最近流行の兆しを見せていますが、こちらのクラフトリキュールは大根島醸造所のもの。ハチミツを混ぜたやや甘目のテイストです。もっとも驚くのはおそらく「あめつち」をイメージしただろう色。青というより紫でしょうか。
若干飲むのに躊躇しますが、一度飲んでしまえば意外とあっさりめ。

車内の配置は観光列車らしいテイスト

車内配置

車内は、日本海側に4人ボックスと窓向き座席、山側に2人掛け座席を配置。

日本海側が4人掛けシートと海向けシート。そして山側に2人用ボックスとなっています。レイアウトこそは指定席扱いの「〇〇のはなし」と同一なものの、細部がかなり違います。

快速「〇〇のはなし」指定席券(2017年)
新下関から下関を経由して長門市、東萩に向かう「〇〇のはなし」の指定席券です。以前は「みすゞ潮彩」として、同区間を運行していましたが、2017年にこの車両を改造して「〇〇のはなし」となりました。 最近の...

座席はグリーン車らしく、かなりふかふか。扇風機が残された「〇〇のはなし」からラインフローにグレードアップされ、冷房装置も巧妙に隠されています。
テーブルも大理石をはめ込んだ豪華なものに。このあたりがグリーン車と指定席車の差というものなのでしょうか。

乗車時期が2022年とコロナ渦から立ち直る直前の時期だったため、車内はガラガラ。停車駅でイベントがなかったりしたのもコロナ渦の影響と思われます。
米子を出ると、倉吉、鳥取のみに停車。車内販売の営業こそあったものの、観光案内もあまりなく、気合が入った車内とはうらはらにソフト面が追い付いていない印象を受けました。

もっともソフト面でも近年は改良を加えているようで、2024年からは山陰最古の駅舎をもつ御来屋(みくりや)駅及びコナン駅として知られる由良駅に観光停車するようになっています。
現在の「あめつち」にも乗りなおしてみようかな。

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