旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス(キュンパス)2025年度版です。
2024年に登場し、平日のみ利用可能で1日1万円。特急自由席が乗り放題で指定席も2回分利用できます。
2025年は1日用のほか、2日用も登場して1万8000円。指定席は4回利用可能となっています。昨年利用したので今年はもういいかなと思ったのですが、やはり使いやすいので今年も使うことに。
損益分岐点などは昨年と同じなので昨年の記事を参照してください。

注意点は昨年と同じ。「えきねっと」限定発売、そして発売締め切りが14日前と意外と早く、のんびりしすぎると購入期限が過ぎてしまいます。また、キュンパス期間中は特に朝の新青森行き「はやぶさ」「こまち」、夜の東京行き「はやぶさ」「こまち」に混雑が集中する傾向があるため、これらの列車を利用したい場合は一か月前に座席指定を押さえておくことが必須ですね。

昨年は「はやぶさ」で東京から青森をシンプルに往復利用しましたが、新青森までこの「キュンパス」客でびっしりでした。
今年は2日用が登場したほか、JR西日本の「WESTERポイント全線フリーきっぷ」と発売期間がかぶっているため、土日は「WESTERポイント全線フリーきっぷ」で日曜に上越妙高駅に宿泊し、月曜は「キュンパス」利用といった使い方も可能です。
今回、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」で南小谷に出て松本まで別料金にして松本駅で宿泊。そして翌日松本駅からこの「キュンパス」の利用を開始しました。
座れるか座れないか、それが問題だ・・・

高崎駅の発車表示。とき309号の次がとき313号になっていますが、とき311号は大宮を出ると新潟までノンストップなので、高崎駅には出てきません。しかし1時間に1本のイメージが強い「とき」ですが、この時間帯は立て続けに発車していくのですね。
(2/28の記事から続く)
「WESTERポイント全線フリーきっぷ」で糸魚川経由で松本に出てここで一泊。そして翌月曜から「キュンパス」で移動開始です。
まずは長野に出て、そこから新潟に向かうのですが、長野~高崎間は「あさま610号」、そして高崎~新潟間は「とき309号」を利用。ただ「あさま」「とき」とも自由席があるのでここで指定席枠を使用するのはちょっともったいない気がします。自由席で十分じゃね?
まず始発駅乗車となる「あさま610号」は多分自由席で大丈夫。東京へは直前に大宮までノンストップの「かがやき302号」があるため、東京方面の客はそちらに流れて長野始発の「あさま610号」は間違いなく座れるはず。
怖いのが高崎駅からの「とき309号」。東京8時52分発で首都圏出発組にはわりといい時刻。自由席は5両あるので座れそうではあるが、時間帯がいいだけに「キュンパス」客で埋まっている可能性もあるほか、越後湯沢方面のスキー客が乗ってくる可能性もあります。
数日間悩んで高崎からの「とき309号」は自由席で大丈夫と判断しました。
理由は・・・
- 後続の「とき311号」が「とき309号」を追い越していくので東京から新潟へは「とき311号」を使うはず。
- 「とき311号」と違い、「とき309号」は新潟で「いなほ」との接続がないので長距離向けが多い「キュンパス」客は避けるはず。
- 20分前にガーラ湯沢行き「たにがわ81号」があり、スキー客はこれを選ぶはず。逆に「とき309号」は越後湯沢でガーラ湯沢行きに接続しない。
なんかすべて他力本願な理由ではありますが、それなりに説得力のある理由じゃないかな・・・?
さて結果はいかに・・・
さて、当日ですが「あさま610号」は余裕で自由席着席OK。ただ思ったより客が多く、5両ある自由席は長野発車時点で既に窓側席がかなり埋まっているようでした。旅行客は少な目で東京への用務客がメインといったところでしょうか。
さて問題の「とき309号」ですが、高崎駅で無事窓側E席を確保。だいたい窓側は8割ほど埋まっていましたが高崎駅で降りる客も多かったためか、2列席まるごと空いている区画もそこそこありました。
座れると座れないでは当然旅のゆったり度は大きく変わってきます。昨年の「キュンパス」狂騒曲を間近で見ていたこともあって、今回は慎重に混雑の有無を見極めています。
実際「はやぶさ」「こまち」は6時台、7時台、8時台までは完全に満席でしたし、そこまでは酷くないもの「つばさ」もそれなりに乗ってます。
では「とき」はというと、どうも朝6時8分発の「とき301号」に集中しているようです。これは非常にシンプルで秋田行き「いなほ」に接続しているから。つまり、
・東京6:08(とき301号)8:10新潟
・新潟8:22(いなほ1号)11:57秋田
・秋田12:49(スーパーつがる1号)15:20新青森
・新青森15:52(はやぶさ34号)19:04東京
という東日本一周のゴールデンルートが成立してしまうため、競争率が激しい模様。そして日帰りの「キュンパス」の場合、指定席は2列車のみなのでこの4列車からなら乗車時間の長い「いなほ1号」と全車指定の「はやぶさ34号」に指定席を割り当てるのが定石。
必然的に「とき301号」と「スーパーつがる1号」の自由席は激戦必至で実際混雑しているようです。
逆に「いなほ」に接続しない「とき」ならば案外自由席も楽勝かも。
高崎を発車した「とき309号」は上毛高原で「とき311号」に道を譲ります。
大清水トンネルを抜けて越後の国に入ると完全に雪国でした。越後湯沢はメートル単位で雪が積もっており、まだ強い冬型になる前なのでスキーには絶好のタイミング。ただこのあと急速に冬型が強まると予想されたせいか、駅から見えるゲレンデはそれほど人は多くなさそうです。
浦佐、長岡と雪が積もっていましたが、新潟に近づくと雪はほとんどなくなってきます。流石に海沿いになる新潟駅付近ではここ数日の暖かさですっかり雪は溶けてしまい、越後湯沢で上がったテンションもちょっぴりダウン。(→テメーも日本海側の住人だろーが。)
10%割引券の使い道
キュンパスでは2月中は「NEWDAYSの10%割引券」がついてきます。ただし、1回のみ有効なのでペットボトル1本とかに使うのはちょっともったいない。できるだけ高額な買い物に使うべき・・・「NEWDAYS」で高額な買い物といえば・・・やっぱり駅弁でしょう。
今回は「とき309号」の終着駅、新潟で購入。ただし、割引券は1回のみなので、新潟で駅弁2個買って一個は夕方食べることに(笑)クーポン券の有効利用です。
ただし、昨年のキュンパスは15%引きだったので、ちょっとケチくさくなっています。
新潟から村上行き普通列車に乗り換え。4両編成はガラガラ。ボックスシートを確保し、ここでブランチで、一つ目の駅弁を食べます。
こちらは新潟の伝統的な幕の内系駅弁「鮭の焼漬弁当」。1250円1125円也。
鮭の焼漬にごはん、カニクリームコロッケ、卵焼き、竹の子煮、すじこ、煮豆、大根みそ漬、きゅうり漬、さらにデザートにパインのシラップ漬の構成。
鮭の焼漬と鮭の卵である「すじこ」が入っているいわゆる親子丼駅弁です。ほとんどの駅弁がしょうゆ漬けの「いくら」になっているのに対し、こちらは「すじこ」(しかも塩漬け)とかなり珍しい。
もっとも自分は「いくら」より「すじこ」派なので、こちらのほうがありがたいですね。
鮭の焼漬は、その名のとおり鮭を焼いてから一晩漬け置くというもの。独特な風味と味があり、ごはんがススム一品。写真では申し訳なさそうに左上にありますが、そのひと切れでごはん全部行けますね。
さて、村上行きは新発田を過ぎると雪がぽつぽつと目立ち始めます。坂町で下車。となると当然次はバス代行となる米坂線です。
(3/4の記事に続く)
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