御坊鉄道はきっぷについてはすべて硬券で、当然ながら乗車券も硬券になります。御坊から西御坊行き、すなわち全区間の片道乗車券についてもなぜか中間の紀伊御坊でのみ発売という不思議な部分もありますが、まあ趣味発券する人が多いということでしょう。
個人的に入場券以外は実使用しないきっぷは買わないというポリシーを持ってますが、ここまで買ってくれオーラを出してくると、土産代わりに買ってしまいますね(笑)
紀州鉄道内完結のきっぷは入場券と同じくB型券となっています。
紀州鉄道には往復乗車券にも硬券があり、このように真ん中で切り取って行き券、帰り券として使います。硬券の往復乗車券はあまり見かけませんが過去に北近畿タンゴ鉄道の往復割引の硬券を取り上げています。
現在は発売されていませんが、かつては往復硬券で巨大きっぷがありました。
サイズにして横35センチ、縦15.5センチ。通常のB型硬券は横5.75センチ、縦2.5センチなので、通常の約37倍の大きさとなる巨大硬券です。ただ、このサイズになると持ち帰るのも一苦労。ノートPCに挟む形で折れないように工夫して持ち帰りました。
画像サイズは一つ上の往復硬券と、巨大硬券で縮尺を同じにしていますので、PCでご覧の方はそれぞれのきっぷをクリックして差を比べてみてください。(スマホで見るときはサイズ的に難しいでしょうか・・・)
一方、御坊からJR線への連絡きっぷも硬券で発売されており、こちらはやや縦に長めのA型券がメインとなります。
写真のきっぷは1993年に開設された「広川ビーチ駅」までのきっぷで、カタカナが入っているのが特徴。
近場の駅や需要が多そうな駅はこのように単独の駅名できっぷが発券されます。
こちらは、以前訪問したときに購入した大谷行きの乗車券。複数の駅が複数の運賃で記載されているスタイルのきっぷは「準常備券」と呼ばれます。きっぷ販売時は、下車駅で切断して販売することになり、結果最下段の駅まで乗車することができます。
主にあまり販売枚数が見込めない遠距離の駅をまとめて販売しています。2024年現在、準常備の硬券が現存しているのはこの紀州鉄道と京丹後鉄道(旧・北近畿タンゴ鉄道)のみのはず。
なお、こちらは実使用したためハサミを入れていますが、硬券+ハサミという経験ができる鉄道だったりします。
連絡乗車券をコンプリートしだすと万単位でお金が飛んでいきますが、それでも購入する人がいるとか。
ガタガタゴトゴトのんびり走る紀州鉄道
紀州鉄道は全長2.7kmのミニ鉄道ですが、稼働中の車両も2両のみとこれまたミニサイズです。スピードは出して30km/hぐらい。だいたい20km/hぐらいであまりいいとは思えない線路のうえをガタガタ言わせながら走っていきます。
JRから乗り換えるとそののんびりぶりがわかるのではないでしょうか。
車内はロングシート。自分が乗車したときはいずれも乗車は数人といった感じで空いていましたが、夕方のJR御坊への便は学生がそれなりに乗っており、地域の足として活躍しているのではないかと思います。
車輛は2両とも第三セクターからのおさがり。しかも外装も内装もかなりぼろぼろですが、いつまで使うのでしょうか。
おいしいもの見つけた!
一通り紀州鉄道沿線を探索し、帰途につきますが、少し時間が余ったので紀伊御坊駅周辺を散策。すると、精肉店の店先で店主がコロッケを揚げていました。
見た感じなかなか美味そうだったので、晩酌用に購入。
帰りの特急の車内で晩酌、となったのですが、
コロッケうめー
コロッケ、フランク、そしてミンチカツを買ったのですが、コロッケが出色の出来。じゃがいもの甘さが見事に引き出されていて、まさに絶品。
何も知らずに買っていましたが、これだったらもっとコロッケ買うべきだったと、別の意味で後悔してしまいました。
これがあるから旅はやめられない。
(10/5の記事に続く)
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