東武鉄道の株主優待乗車証です。運賃・料金が割引となるJRとは異なり、大手民鉄ではこのように片道どこまでも乗車できる優待乗車証がメインとなります。
特に路線距離の長い近鉄や東武、また一番高額区間の利用が多い京成電鉄の京成上野・日暮里~成田空港など、比較的距離が長く、高額な区間ほど割安感が高くなります。
金券ショップでも売られていますが、最高額運賃をベースに割り引いた額での販売が多いようです。
利用は比較的簡単で自動改札に投入すると乗車駅が印字されてあとは、出場駅できっぷを投入するだけ。画像のきっぷは東武日光で投入していますので、東武日光の文字が入っています。
スペーシアX登場
久々の東武鉄道乗車ですが、いつの間にか東武もネット予約が整備されていました。今回「スペーシアX 4号」の1号車のコックピットラウンジに乗車したわけですが、このコックピットラウンジはネット予約の場合、きっぷは発券されず、予約メールを提示することになっています。流石に購入完了画面やメールでは記事にはできず、今回は苦肉の策として株主優待証をダシにスペーシアXのコックピットラウンジを紹介する形をとりました。
このブログの開設当初から「きっぷと旅」をコンセプトにして乗り鉄するならきっぷはあるはず、ということできっぷを媒体に乗り鉄やってたわけですが、当時はきっぷがなくなるとは思っておらず、今後この手のきっぷが増えたらどうしようかと考えているところです。
駅で購入すればきっぷとなりますが、遠方住みの場合は無理ですし、そもそも当日にコックピットラウンジが空いているなんて思えません(笑)
外観はXをイメージした窓が。これは1号車と6号車のみでほかは通常の窓となっています。そして側面行き先表示がついにモニターとなりました。行き先を表示したかと思ったら動画を流したりと表現力抜群です。
側面には「SPACIA X」のロゴが。
乗車した1号車はコックピットラウンジ。1/3がカフェカウンター、そして残りが1人用、2人用、そして4人用のソファが並びます。
構想を見たときはここはフリースペースなのかと思ってましたが、実際ここも販売座席として売っているのには驚きました。
6角形の窓と、照明、調度類がいかにもホテルのラウンジ感を醸し出しています。
なお、乗車前にカウンターの係員にコックピットラウンジの指定があるかのメールチェックが行われました。
座席は4人掛けと2人掛けのソファーが並び、一見すると誰でも座れるラウンジのようですが、該当の指定を持っていない限りこのラウンジ部分に入ることはできません。
ソファー自体はかけごこちはよく、2時間程度の乗車だとちょうどいい感じ。
気になったのは4人用座席のテーブルで、食事を置くには明らかに小さすぎます。後で隣に座った4人組の家族連れが、食事を並べて置ききれず、お菓子袋などを手に持っていた姿が印象的でした。あとクッションが置かれていますが、なぜかボックスに一つずつ。
もう一つ困ったのは荷物の置き場。荷物棚がないので大荷物はデッキにある荷物置き場に置くことになりますが、リュック程度だと荷物置き場に置くほどでもないのですが、テーブル下の荷物置きにおくにはやや厳しい。結局床に直置きか、小脇に抱えるかどちらかになってしまいました。
なんとなくではありますが、テーブルにしろ荷物置きにしろ、車両設計時点ではフリースペースで短時間利用前提のつもりだったのが、急遽座席として売り出したのじゃないのか?という気がします。(実態は闇の中ですが。)
日光発車時は自分と相方の2人のみ。
下今市で乗るだろうという予測は的中し、下今市でほぼ満席となりました。
運転席直後には、座席を一つだけ置いたおひとり様席が2席配置されています。日光・鬼怒川行きの場合は前面展望ですが、浅草行きの場合は後ろ向きになってしまいます。
ここはおひとり様向けにはまさに争奪戦のシートになるのではないかと思います。
なお、このコックピットラウンジの最大の利点?が、同じ号車にあるカウンターでいつでも商品が買えること。
実際は、テーブルに置かれたメニューに番号カードが添付されており、カードをもっていって注文するスタイルです。
始発の日光駅停車中に既に営業開始。早速地ビールを購入。
予約当初からコックピットラウンジにターゲットを絞ってたのはこの地ビール「クロスビアプロジェクト」が目的です。
カウンターの利用ははコックピットラウンジ以外の乗客は20組限定の予約制。
日光発の場合、下今市発車後に予約券をスマホから取得する必要があるのですが、これがなかなか大変とのこと。しかもこれでは、そもそも気軽にビールをおかわりできる雰囲気ではありません。
てなわけで、ハナからコックピットラウンジを狙ってたわけですが、ここでは基本的にいつでも注文が可能です。もちろん混雑時は避けて欲しいわけですが、カウンターの混雑状況は目の前ですぐわかるので、空いた隙を狙っておかわりに行きました。
結局相方と乾杯、歓談しながら3杯を飲み干し、浅草に到着しました。
浅草駅に到着。ややレトロなホームにスペーシアXは似合わない気もしますが、折り返しスペーシアX7号として鬼怒川温泉に向けて発車していきました。
なお、コックピットラウンジは乗車当時は特別座席料金として一人あたり200円追加で必要でしたが、2024年3月16日に大幅に値上げされて一人500円となります。
4人乗車だと800円が2000円になるのでなかなか痛いですが、正直プレミアムシートより安い200円という設定が安すぎるのでは?と思います。
コメント
こんにちは、いつも楽しく拝見させて頂いております。
プレミアムシートで下今市から上り乗車しましたが、個人的にはもういいかな…という感想でした。利用権の点も含め、カフェカウンターに起因する残念な点が複数ありましたが、一番酷いのはプレミアムシート車両をカフェ利用客がひっきりなしに移動していくところです。確かにシートはいいですが、カウンター営業中はバタバタしていて全然落ち着けませんでした。
旅客動線をあまり考えずに、盛り込みたい要素を詰め込んだせいで残念な仕上がりになってるなと思いました。車内で頂いたビールはなかなか良かっただけにより残念。
ありがとうございます。
コックピットラウンジはカフェの係員が座席側への侵入を阻止していましたが、プレミアムシートはカフェの隣の車両なだけに通り抜けせざるを得ず、確かにそこは面倒そうですね。
1号車と2号車を入れ替えてもよかったのかも。もしくは、6号車個室、5号車プレミアム、4号車ラウンジ&カフェ、3~1号車一般席として4号車のカフェから先の一般客の侵入禁止にしてもよかったかもしれないです。
いずれにしても、通り抜け自由なプレミアムより、係員が侵入を阻止してくれるコックピットラウンジのほうが安いのはどうなのかな、とは思いました。