泉北ライナー73号の特急券です。
以前、「ラピート」を使用した「泉北ライナー71号」の特急券を紹介していますが、今回は泉北高速鉄道12000系を使用した「泉北ライナー73号」の特急券です。
こちらは、泉北高速鉄道が所有する特急用車両ということで、専ら難波~和泉中央間の特急「泉北ライナー」専従ですが、イベントで南海本線を和歌山市まで走ったり事故時の代走で難波~橋本間の「りんかん」に入ることもあります。
きっぷ自体の体裁は通常の南海の特急券と同じ。「ラピート」と違ってプレミアムシートはないので通常座席です。
日常利用の非日常の空間
泉北ライナー73号は難波から和泉中央間を結びます。
入線した車両は、車体は通常の南海の特急車ですが、全体がゴールドというかなり目を引くいでたちです。
また、車体だけでなく側窓もラッピングステッカーが入っています。これって眺望できないんじゃないかな・・・
そして、一番驚くのは車内に入った瞬間のゴールドなデッキ。壁が全部金箔で覆われているといっても過言ではありません。
観光需要は皆無なこの特急にゴールドな意匠は謎ですが、毎日の通勤通学にちょっとしたアクセントを与えたかったのかもしれません。
一方で内装はというとどちらかというと落ち着いた感じです。
南海の12000系とほぼ同内容で、車内照明は天井と荷棚下に装備。このあたりは南海の伝統にのっとった感じ。コンセントは全席装備、WiFiも設置されています。
そして12000系の売りともいえる室内のプラズマクラスターは天井に設置されており常に空気を洗浄しています。
車内の行き先案内は最近主流のLCDディスプレイで、後方から見やすいのが特徴。
気に入ったのは座席。
適度なホールド感と最近では珍しい厚めのクッションが効いた座席で、最近流行り?の固めの座席に比べるとかなり快適です。
惜しむらくはこれが乗車30分程度の通勤特急であるということ。長距離こそ・・・という気がしなくもありません。
そして、車体を見たときに気になった窓のステッカーですが、ものの見事に外部の景色を遮断してくれてました。
もともと夜間運転で外はあまり見えないものの、駅の通過時もほとんど見えません。かろうじて光が変わったホームの光かな?ってわかる程度です。
ラピートの時は外を見ながらどこ走っているかだいたいわかりましたが、こちらほぼ見えないので、どこ走っているのか見当もつきません。トンネルで中百舌鳥過ぎたんだな、とか高架音で泉北高速線内だなってわかるぐらいです(笑)
ただ、冷静に考えると普段使っている人は外の景色なんかどうでもいいわけで、それよりも外光によってスマホがみえずらくなったりするほうが問題なんですよね。
そう考えると、やっぱりこの泉北高速版「サザンプレミアム」は通勤通学需要という日常に特化している列車なんだな、と改めて感じました。
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