高崎に一泊して翌日は「SLレトロ碓氷」に乗車です。「レトロ」の名前がつくため、旧型客車での運行です。(2017年度、2023年度は「SLレトロぐんま横川」として運行。)
こちらは事前にJR西日本のインターネット予約サービス「e5489」で確保しておいたのですが、乗車の前日に機関車に近い号車空いてないかな~と指定席券売機で見ていたらより機関車に近い4号車が空いていたのでそちらに変更です。
驚いたのはJR西日本のe5489で購入したきっぷが、普通にJR東日本の指定席券売機で座席変更できたこと。
もともとJR東日本の指定席券売機には、無料で座席位置を変更できる機能がありましたが、JR他社の独自サービスで発券したきっぷは対象外で、みどりの窓口での変更が必要でした。
いつの間にか変更が可能になったようですが、北陸新幹線金沢開業でe5489で発売したきっぷが一部のJR東日本の指定席券売機で受取が可能になったので、その影響なのでしょうか。
旧型客車で運行される場合は、冷房等がないので電源車がなく、電源となるディーゼルエンジンの音が聞こえません。
このため、窓を開けるとSLの走行音を比較的聞き取りやすいのですが、あたりまえですが機関車に近い号車ほどよく聞こえるため、今回直前に変更を試みています。
さて、「SLレトロ碓氷」は高崎駅から信越線の横川駅まで、1日1往復の運行で、比較的短い距離のSL列車です。
ただ、終点の横川駅にSLを逆向きにするターンテーブルがないため、基本的にSLが先頭に立つのは片道のみで、もう片道は最後尾に連結された電気機関車が先頭に立ちます。(このため、列車名がELレトロ碓氷となります。)
どちら方面がSLが先頭に立つかは日によって異なりますが、この日は横川行きがSL、帰路の高崎行きがELが先頭に立ちました。
横川手前の急こう配
前日と同じく、D51-498号機に牽引された旧型客車5両が高崎駅に入線。
しかし前日と異なるのは最後尾に電気機関車を連結していることです。
これは、終点の横川で機関車を方向転換することができないため、帰路はこのEF64-1001号機に牽引されて戻ってくる運用になっているためです。
設置場所がなくて実現は難しいでしょうが、碓氷峠鉄道文化むらあたりにターンテーブルを置いたら往復SLが先頭に立てて面白いかも・・・と思ったり。
旧型客車の車内は4人掛けのボックスシートがずらりとならび、冷房がないため丸い天井には扇風機が並びます。
この日は好天に恵まれ、気温も上昇したため窓を開けているボックスが多かったです。
乗車率は5割程度。空きボックスもぽつぽつとあります。正直満席で客ぎっしりよりもこれぐらいの乗車率のほうがありがたい。全座席が埋まっていると案外窮屈なものです。
さて、高崎駅を発車すると、前日とは異なり左にカーブして信越線に入ります。
比較的平坦な地形を快走して安中駅停車。ここで恒例の小休止。高崎から20分も立っていませんが、みな立ち上がって外に出ます。
やっぱりSLのまわりが大人気。
自分も窓を開けると機関車の音がよく聞こえます。
山口線のSLほどではありませんが、時折SLのどっどっ…という音も聞こえ、いかにも引っ張っているんだぞ、という感覚になりますね。
磯部を過ぎると徐々に視界が狭まり、山間部に入っていきます。
勾配もきつくなり、スピードも落ちていきます。
終点の横川駅手前は渓谷になっており、進行方向左手に川をみながらゆっくり上っていきます。
高崎からわずか1時間足らずですが、無事横川駅に到着しました。
「SLレトロみなかみ」では終点到着後、すぐに機回しのため、機関車が切り離されてしまいますが、こちらはこのまま折り返していくのでゆっくり編成の撮影ができます。
ターンテーブルに乗るSLをみることはできませんが、帰りの発車の時刻まで、皆様々な角度からSLや旧型客車を撮影していました。
特に横川駅では足回りをじっくり撮影できるため、車体側面を撮影している人が多かったです。水上行きは入線ホームの関係上なかなか難しいため、横川行きだけの特権といえそうです。
なお、この「SLレトロ碓氷」も現在は「SLレトロぐんま横川」として、「ぐんま」をつけた形で運行されています。
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