「スーパー宗谷1号」グリーン料金券(指定席往復割引きっぷ/Rきっぷ)

「スーパー宗谷1号」グリーン料金券
指定席往復割引きっぷ(ゆき)

指定席往復割引きっぷです。札幌~稚内は割と割引率は高めです。

Rきっぷです。
RきっぷはJR北海道独自ともいえるネーミングで、指定席往復割引きっぷになります。国鉄時代、自由席往復割引きっぷが短距離がSきっぷ、中距離がQきっぷの名称が使われていましたが、指定席の往復割引きっぷは特にそんな愛称はなく、純粋に行き先で決めていた気がします。(九州往復割引きっぷ、東京往復割引きっぷ、など)

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北海道は基本的に距離が長いので指定席がメインとなり、指定席往復割引きっぷがメインとなりました。
そしてJR九州、JR北海道、そしてJR四国では、自由席特急券や(指定席)特急券にグリーン料金を追加するとグリーン車にアップグレードでき、今回はそのルールに従ってアップグレードしました。
これは旅客営業規則第58条の11項で決められています。

北海道旅客鉄道会社線、四国旅客鉄道会社線又は九州旅客鉄道会社線内の停車駅相互間について、第1項第1号イの指定席特別車両券(A)を発売する場合は、自由席特急券に別に定めるグリーン料金券を添付して、指定席特別車両券(A)として発売することがある。ただし、当該取扱いは、北海道旅客鉄道会社線内、四国旅客鉄道会社線内又は九州旅客鉄道会社線内における別に定める駅又は乗車券類の発売を委託した箇所に限って取り扱う。

上記のとおり、このアップグレードはJR3島会社でのみ扱うため、例えばJR東日本の窓口でグリーン料金券を発売することはできません。

今回は札幌~稚内の指定席往復割引きっぷにグリーン料金券を追加してグリーン車利用としました。
2022年1月現在、特急指定席で往復すると22180円ですが、このRきっぷを使うと、13310円(約4割引き)となります。冬季は14410円。
かつては12000円ほどで販売されていたこともあり、だいたい同距離の網走(17500円)に比べても価格は安めです。理由は不明。

冬の道北へ

札幌で発車待ちのスーパー宗谷1号

札幌で発車待ちのスーパー宗谷1号です。「Tilt261」表示になっていますが、このとき車体傾斜は停止しています。

スーパー宗谷は、札幌と稚内を結びます。ヘッドマークは「SUPER SOYA」の英文字のヘッドマークがついています。
このときはちゃんと文字入りになっていますが、2017年3月のダイヤ改正で、このキハ261系が「宗谷」「サロベツ」と共通運用になったとき、文字が消えてしまいました。
(ラベンダー編成、はまなす編成のときは文字入り)
おそらくヘッドマークの差し替えが面倒なので、文字なしヘッドマークで「宗谷」「サロベツ」を表現しようとしたのでしょうか。

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グリーン車は函館よりの半室です。9人定員のこじんまりした「部屋」ですが、満席になることはあまりなく、このあたりの需要動向がうかがえます。
札幌から旭川までは気動車では日本最強の出力を生かして特急「カムイ」「ライラック」などの同等のスピードで駆け抜けます。
旭川を出発すると比布駅で必ず停車。ここから先も名寄までは飛ばしますが、名寄から先は明らかにスピードがダウンしました。

凍り付いた川

凍り付いた川

天塩川は一面雪に覆われています。つまり川の表面が凍り付いているっていうこと。

利尻富士は見えない

流石に冬に利尻富士を見るのは難しい。そもそも天候が荒れやすい土地で、稚内空港の就航率は冬場は6割から7割に落ちます。

音威子府を出ると天塩川沿いを走行します。この景色が好きですが、このときは天塩川が全面結氷しており、一面雪で覆われていました。かつては札幌の石狩川でも結氷していたそうですが、温暖化の影響で、結氷する川は道北、道東に限られます。
このうち天塩川は毎年結氷する川のうち、もっとも大きい川ということだそうです。
このときはかなり分厚い氷が張っていたようで、凍った川の上を歩くエゾシカの姿も見られました。

また、冬の道北はあまり晴れることはありません。このため、南稚内近くの海沿い区間では夏場はよく見える利尻富士はほぼ見ることは絶望です。
この日も地吹雪の中の走行となり、時折跳ね飛ばした雪によって視界が遮られてしまっていました。

稚内駅に到着した「スーパー宗谷1号」

稚内はのぼ定刻に到着。稚内側は「HET261」に書き換わっていました。

利尻富士は見えずに南稚内に到着。南稚内を出ると、稚内はすぐそこです。

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