里山トロッコ3号

小湊鉄道「里山トロッコ3号」着席整理券

里山トロッコの着席整理券
里山トロッコ3号の着席整理券です。この当時は上総牛久~養老渓谷間の運行でした。

小湊鉄道が2015年から運行しているトロッコ列車「里山トロッコ3号」の着席整理券です。
運行開始当時は、運行区間が上総牛久~養老渓谷間となっていましたが、2019年から「房総里山トロッコ」として運行区間が五井まで延び、現在は五井~養老渓谷間を休日2往復、平日1往復しています。

運行開始当初は着席整理券として、号車のみ指定されて座席は早いものがちとなっています。この日はそれほど客が多くなかったため、1ボックスを占拠できました。
現在は原則として座席指定制となっており、スマホから予約して座席を指定し、スマホで指定席券を表示するスタイルとなっており、上記画像とはスタイルが異なっています。
当日空きがるときに限り、有人駅やアテンダントから購入が可能です。
特に紅葉のシーズンは混雑が予想されるため、あらかじめスマホ予約が無難ですね。

蒸気機関車のようなディーゼル機関車

里山トロッコ号は、蒸気機関車のように見えるディーゼル機関車が密閉型トロッコ車両2両と開放型トロッコ車両2両をけん引しています。

トロッコ機関車の横から
機関車を横からみてみます。煙突はから煙も出るし、機関車下部から蒸気を出すことも可能、らしい。。。実際見られませんでしたが。

機関車は小湊鉄道で保存されている1号、2号機関車を模したもので、前から見ると確かに似ているなあ、と感じます。

もっとも聞こえてくる音は紛れもなくディーゼルエンジンなのですけど(笑)
伊予鉄道の市内線で走っている坊ちゃん列車に近いものがありますでしょうか。

里山号最後尾
里山号の最後尾。なんとなく在来型気動車のような顔つきのようにも見えなくはない。
里山号車内(密閉型客車)
里山号の車内です。こちらは密閉型。密閉型といえど、窓は大きく、天井もサンルーフもあるので、明るさは開放式と変わりません。
里山号車内(展望車)
こちらは展望車。非常に開放的です。腰部の板もスリット入りで全身で風を感じられるようになっています。

車内は展望車と普通車(密閉型客車)の2種類。普通車は窓がサンルーフになっているため、明るさは展望車といい勝負です。流石に晩秋の紅葉の季節(つまり今頃)は寒いのでこっちを選んだほうがいいのではないかと思います。
窓は開きますがドア付近は開かないので座席指定時には注意(座席指定時は区別できます。)

展望車はドア付近以外は窓を取っ払っています。また腰板もスリット入りで走行中は否応なく風が吹き込みます。
流石に嵯峨野観光鉄道の「ザ・リッチ号」のような、床までスリット入り・・・まではいきませんでしたが、走り出すとほぼ全身で風を受ける感覚があります。

そして座席、床板ともに素朴な木製で彩られています。
変に装飾は行わず、景色を思いっきり楽しんでもらおうという意図が見えてきますね。

メーンイベントは最後にある

さて、上総牛久を定刻に発車。トロッコ列車なのでそれほどスピードは出ません。
出発したての頃は町の郊外を走るという感じですが、そのあとは田園風景が広がります。

トロッコからの車窓(1)
トロッコ出発時点は開けた郊外と田園地帯を走ります。川を渡る場面も。

途中の停車駅は里美駅と月崎駅のみ。
里美駅はどちらかというと列車交換の停車。月崎駅は国の登録有形文化財として、ですが、両方とも停車駅は短め。
個人的にはこれに世界一大きな公衆トイレがある飯給駅や、風流な木造駅舎でロケ地としても有名な上総鶴舞を加えて、上下で組み合わせて長時間停車して探索できればなあ、と思います。

養老渓谷に近づくと山あいの路線に変わってきます。

里山号、景色(2)
国の登録有形文化財となった第四養老川橋梁を渡る里山トロッコ号。養老渓谷に近くなると、このように山がちになってきます。紅葉の季節はさぞかし綺麗だろうなあ。

終点の養老渓谷駅に到着。
養老渓谷駅からバスが接続しており、15分ほどで栗又の滝へ

栗又の滝
一気に流れるではなく緩やかに流れる感じの栗又の滝。紅葉のシーズンは観光客でごったがえす名瀑布です。

滝というと、那智の滝のような高いところから一気に流れ落ちるイメージが強いですが、この栗又の滝は、岩に当たりながら100mほど落ちていく滝です。実際に見ると写真より迫力があってちょっと驚き。
この時期は紅葉にはまだ早く、また夏の涼を求めるシーズンでもないため、観光客も少なくゆっくりあたりを探勝できました。
いすみ鉄道とセットで今度は泊まりで訪問してみたいですね。

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