毎年9月に、函館~札幌間を運転する特急「ニセコ」の指定券です。
このうち長万部~札幌間は通常は伊達紋別、東室蘭、苫小牧と通称「海線」を経由するのに対し、本列車はニセコ、倶知安、小樽を経由して札幌に向かいます。
毎年9月に北海道に行く関係上、結構乗る頻度は多く、今年も乗る予定で計画を立てたのですが・・・・
こんなの客が殺到するに決まってるじゃないか・・・
流石に直前に窓側が取れる気がせず、久々に一か月前購入にチャレンジ。無事海側席を確保し、乗車直前に北海道LOVE!6日間周遊パス向けに発行替えしています。
車内販売がないとやっぱり寂しい
(11/15の記事の続き)
駅前のラッピでお昼を済ませ、函館駅に戻るとすでに列車は入線していました。
はた目からでもよくわかるハイデッカー車両です。窓が天井に向けて丸みを帯びており、天地方向の景色が大変すばらしい。日当たりがよすぎて車内の冷房が追い付かないなんてこともあります。
性能的にはキハ183系の最終グループと同一となり、最高時速130km/hで走行可能(現在は減速しているはず)
このため、「北斗」の代走として走ることもありました。
冬場は専ら「流氷特急オホーツクの風」に入り。春は「はこだてエクスプレス」や「さくらエクスプレス」。夏は「フラノラベンダーエクスプレス」などに入り、ニセコエクスプレス廃車後は「ニセコ」にもこのノースレインボーエクスプレスが使われました。
3号車は二階建て車両で、2階席が普通席、1階席がラウンジとなっています。2階席は圧迫感があるせいか自由席として使われることが多く、この日も自由席になっていました。
ラウンジの傍らには売店があるのですが、この日は非営業。正直残念。
「流氷特急オホーツクの風」「まんぷくサロベツ」等で運用していたときは、車内販売の営業があり、飲み物やお菓子などが販売されていました。しかし、JR北海道の車内販売全廃後はそういう車内販売をする人員もいないので、今回も非営業になったのでしょうか。正直旅のピースが欠けたような気がしてがっかりです。
このほか、車内のAV設備は未稼働で、イヤホンなどは撤去されており、合理化の波が否応なくリゾート列車にも襲い掛かっている事実を思い知りました。
定刻に函館駅を発車。車内はほぼ満席とのことですが、自分の隣の席は誰も来ません。たまたまキャンセルなのかさてはドロンとシートなのか。
新函館北斗を出ると、大沼公園は止まらず次の停車駅は森。午前の鈍行ではかなり雲が多かった渡島富士は午後は晴れ渡っていました。。。。が頂上だけは雲の中。
森を出ると海沿いになります。これまた午前に鈍行で見た海なのですが、特急で見る海はなんか違うように見えます。
山線の旅
長万部ではしばらく停車。
反対側ホームにはこれまた引退予定のキハ281「北斗」が入線して撮り鉄が大挙移動。
そしてまんべくんも出迎えていました。
長万部を出ると、例の水柱の脇を過ぎていよいよ山線への踏み込みます。
それまで快調に飛ばしていたのにいきなりスピードが落ちます。また線路状態も悪いので揺れが大きくなります。もっともハイデッカーなので揺れもおおらかなんですが。
黒松内、昆布と停車してカタカナ駅であるニセコに到着。ここでニセコ町の観光協会の人が列車に乗り込んで特産品などを売り歩きにやってきます。ヨーグルトを購入。
やや酸味の効いたヨーグルトを食べ終わると、羊蹄山が見えてきました。
一度登ったことがあるけど、正直今登れる体力があるか不安。。。。
長万部では仮設ホームで弁当が売られていたので購入。
中身は栗おこわの上に豚肉、ピーマンにホタテ、カボチャ、から揚げなどを配置。赤黄みどりとおこわの割にはやたらカラフルです。
とうきびがそのまま入っているのはちょっと珍しいかも。
味は素材を生かした形なのか案外あっさり目です。
食べているうちに真っ暗になり、小樽に到着しました。
小樽からは電化区間ですが、先行する列車に頭を押さえられ、なかなかすすみません。37分で快速「エアポート」が走る区間を40分以上かけて終点札幌に到着しました。
札幌に着いたあと改めて車体を見てまわりましたが、遠くから見ると綺麗でも、近くで見ると塗装が剥げたり、パテが入ったりと老朽化が目立ちます。
流石に登場してから30年の年月は、かなり疲労の色が隠せない様子でした。
この11月、北海道各地に臨時列車で運転されますが、来年春に引退します。
(11/19の記事に続く)
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