「大雪3号」指定券

「大雪3号」指定券(北海道LOVE!6日間周遊パス用)

サロベツ4号」から旭川駅で乗り継いだ列車は網走行き特急「大雪3号」です。
石北本線系統(札幌・旭川~網走間)の特急は、キハ183系特急型気動車の最後の活躍の場となっています。

最後のキハ183系

旭川駅で発車を待つキハ183
旭川駅で発車を待つキハ183系「大雪」です。ヘッドマークはもちろん大雪山より。

昭和50年代、札幌~網走間の優等列車は、昼間4本(急行「大雪」2往復、特急「オホーツク」「おおとり」1往復ずつ)夜行で急行「大雪」が1往復という陣容でした。(そのほか、旭川~網走や、札幌~興部間運転の「大雪」もあり)

その後、国鉄末期に函館~網走間特急「おおとり」が札幌で系統分割されて「オホーツク」「北斗」となり、昼間の急行「大雪」が特急「オホーツク」に格上げされて、ここに特急「オホーツク」4往復、夜行急行「大雪」1往復でJR化を迎えています。
夜行急行「大雪」はJR化後、ほどなく特急「オホーツク9,10号」に特急格上げ。しかし、2008年自体に夜行自体がなくなり、今の4往復体制になっています。

2017年に4往復のうち、2往復を旭川~網走間に短縮し、「大雪」の名前が復活しました。
しかしそれでも利用客の減少に歯止めがかからず、「大雪」は特定平日の運行をとりやめ、臨時列車扱いとなっています。

「大雪」のサイドビュー
キハ183系のサイドビュー。剥げたところやパテの跡などかなり痛々しい姿です。

車両はキハ183系。流石に現在は初期車での運用はなくなり、「とかち」「北斗」「サロベツ」で使われている、JR化直前に製造された車両で運行されています。(それでも車齢は35年を越えてたりします。。。)
それでも永年試される大地で使われ続けてたこともあって、かなりの老朽化が進行しているのは間違いなく、現に昨日は「オホーツク1号」が札幌駅から出発できなくなっていました。

一番怖いのがやっぱり故障でしょう。。。。
流石にこれ以上使い続けるのは無理と見て、2023年3月のダイヤ改正で「スーパーおおぞら」などで使われてたキハ283系に置き換える予定です。

グレードアップシートはお得。

元「サロベツ」用のグレードアップシート
元「サロベツ」で使用されたシートが自由席で使われています。シートピッチが広くてコンセント付。

この日の「大雪3号」は4両編成で、グリーン車1両、指定席2両、自由席1両。
ただし、指定席の一部は自由席となっています。

乗り換えが直前だったので指定席を取ったのですが、この日の旭川乗車は約20名ほど。平日ということもあって、ガラガラでした。
こうなると、自由席で席をまわしてボックスにしたほうがラクだわ・・・と
自由席に移動。その自由席の4号車は元「サロベツ」のグレードアップシートを装備した車両でした。

シートピッチは拡大され、コンセントも装備とどうみても指定席より豪華ですが、おそらく定員が他の車両よりも少ないことが嫌われて自由席に回されたのでしょう。

旭川を出発すると、ほどなく夕暮れを迎え、北見峠越え時にはすっかり真っ暗に。
真っ暗だとやることないので、車内で読書。
もともと客が少ないので、各駅ごとの人の移動はほとんどなく、たんたんと過ぎていきます。
大きな動きがあったのが北見駅。さすがにここでは大量の人が降りていきました。

そして、振りむくと・・・・

「大雪3号」車内
北見で客が降りてガラガラの車内。

人の気配は全くなくなってました、とさ。

(10/16の記事に続く)

この記事をシェアする:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です