2009年3月限りで廃止された寝台特急「富士」の特急券、A寝台券です。
廃止の時期が結構前からあかされていたので、1年以上にわたってフィーバーしていました。廃止直前にはチケットがオークションで高値で転売されるなど、馬鹿げてるような事象も発生しています。
さて、今回はシングルデラックスです。乗車したのはJR西日本タイプ(日本海など )、サンライズタイプ(サンライズ瀬戸など )、そして東日本タイプ(あけぼのなど)とありますが、この富士号のは国鉄時代から続く古きよき時代?のシングルデラックスです。
部屋は天井こそ高いものの、幅は狭く、北斗星のソロとほぼ同等でしょうか。
車内にはテーブルがあり、そのふたをあけるとこれまたレトロな洗面台が現れます。
一応洗面台兼テーブルについては、作業ができるようになっていますが、シンクの関係上狭いので、足元がかなり窮屈になっています。
寝台は一般的な’70センチ幅。ただB寝台と違い、ベッド下のレバーを引くと背面部分がせり出してくる仕掛けになっているため、昼間の着席についていもある程度考慮されています。
この九州寝台のシングルデラックスのオリジナルサービスとしては、国鉄時代からの伝統のトレインネーム入りタオルがあり、廃止の日まで健在でした。
さて、寝台特急「富士」は大分を15:43に発車、東京に翌朝9:58着です。このくらいの距離だと普通は飛行機でしょうね。
ただ、個室寝台はやはり気分的に楽です。寝床としてはA個室寝台料金はやっぱり高いですが、約18時間自分の「移動する城」を持てると考えると悪くないかも。(でもやっぱり高いか。)
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