既にお気づきの方もおられる方もいるかと思いますが、ここ3ヶ月ほどはマルス券とマルス券以外を交互に取り上げ、それぞれ連続性を持たせるようにしています。
前回からマルス券はひとつのテーマとして岡山がらみのきっぷを取り上げています。
「東京片道きっぷ」です。
片道タイプのトクトクきっぷは珍しく、ましてや寝台列車利用の片道タイプのトクトクきっぷというのは珍しいのではないかと思います。
鳥取～東京の片道で発売され、岡山～東京の「サンライズ出雲・瀬戸」のB個室「ソロ」もしくはのびのびカーペットが取れるという条件で発売されます。鳥取～岡山間は「スーパーいなば」利用となります。
そもそもは鳥取～上郡間を「スーパーいなば 」上郡～東京間を「サンライズ出雲・瀬戸 」と上郡での乗継がありましたが、あまり利用客もいなかったようでした。そこでスーパーいなばの時間を繰り上げて岡山から広島方面に新幹線に接続するようにし、その一方でスーパーいなばとサンライズの接続駅を上郡から岡山にすることで、スーパーいなばのテコ入れを図るようにしました。
その結果、スーパーいなば「鳥取～上郡～岡山」とサンライズ出雲・瀬戸「岡山～上郡～東京」を岡山で乗り継ぐと、上郡～岡山が重複乗車になってしまうことになってしまいました。
規則で回避することもできたのですが、そのあたりの規則変更は結局行われませんでした。その代わりに「東京片道きっぷ」を発売することで、重複乗車による運賃の割高設定を避けようとしたのではないかと思います。
なお、のびのび用とB寝台ソロ用の2種類があり、当然のことながら、ソロ用のほうが価格は高くなっています。