特急「おわら2号」特急券

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特急「おわら2号」の特急券です。
毎年9月1~3日に行われる富山県八尾町の「おわら風の盆」にあわせて運行されます。

2往復設定され、2006年度は大阪~越中八尾と、福井~越中八尾と設定されました。越中八尾行きは昼行、福井・大阪行きは夜行になります。もっとも福井行きは福井到着が3時台なので、夜行とはいいずらいですが・・・

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夜行列車は遅くとも0時前には出発することが多いですが、この「おわら2号」は深夜1時を回ってから出発します。
これは「おわら風の盆」の祭り自体を知っていると十分に理解できるでしょう。

「おわら風の盆」は簡単に言えば「盆踊り」です。
にもかかわらず全国から20万人以上の観光客を集める一大イベントになっています。
基本的には顔を隠すぐらいの編み笠をかぶった男女が踊ります。
特に激しい踊りというわけでもなく、パターンもある程度決まっているので、素人でも比較的踊りやすいと思います。

この祭りの日には町の道路を封鎖して自動車が入れないようになります。
で、各町内会の公民館を拠点として、道に踊りを繰り出します(流しと呼ばれます。)この流しのタイミングはまったくランダムで、適当に道を歩いていたりするとばったり踊りの一団に遭遇することがあります。
このほか、町内各箇所に設けられた特設ステージで時間を決めて踊ったりします。

この盆踊りは「一晩中」続きます。
ずっと踊り続けるわけではなく、ある時間になると流しが始まってそこに人が群がる&あるいは踊りに飛び込むというのを、街中のあちこちで繰り返し、夜が明けるまで続けられます。

20060908_3 てなわけで、1時台の出発でもまったく問題ありません。

むしろ踊りが続いているわけですから、後ろ髪をひかれる思いで乗り込む人が多いでしょう。

ただこの「おわら2号」ですが、ほとんどがツアー客で一般客はあまり乗っていません。(4社ぐらいのツアーが乗っていました。)
特急券を買う前に前受けを流してみると、団体がごっそり抜いている状況を見て、半分あきらめていました。

とりあえず指定を押さえることは成功しましたが、「おわら」号に乗る場合はツアーに乗ったほうが無難なようです。
ただし、福井行きはそこそこ空いているようです。

なお、一晩中見物して越中八尾始発の列車で帰ろうとすると、おわら踊りのお見送りがあります。
無理に帰ろうとせず、一晩中八尾ですごすのもありではないかと思います。

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