「淀江->宍道」乗車券(株主優待)

淀江~宍道乗車券

山陰本線の伯耆大山駅の隣の駅である「淀江」駅から同じく山陰本線の「宍道」駅までの乗車券です。
淀江と宍道を最短距離だと56.2km 990円。しかし、今回は淀江から日本海側を経由して敦賀まで乗車。敦賀から湖西線・東海道・山陽線経由で岡山、伯備線経由で伯耆大山、日本海側を経由して益田、山口線経由で新山口、そこから広島、備後落合経由で宍道、といわゆる「8の字」ルートをとっています。

片道きっぷなのにいったん自宅最寄りの松江・玉造温泉を通りすぎていることが特徴で、それってつまりいったん自宅に戻った時に旅行を中断、そして再開することができるということです。
一方、片道乗車券の営業キロを1401km以上にすると有効期間を9日以上となり、土日を2回挟むことができます。今回の乗車券の営業キロは1434.3kmですので、計算通り有効9日となり、週末2回に分けて敦賀方面と新山口方面にでかけることにしました。

一筆書ききっぷの威力

このように駅間をわざと遠回りしているきっぷを「一筆書ききっぷ」と呼ばれることがあります。「最長片道きっぷ」なんかはその極地といったところでしょうが、JRの運賃計算上意外と侮れません。

私はこの手の一筆書ききっぷはわりとよく使います。

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コロナ渦のときは控えていましたが、今回作成してみました。
過去にも述べてますが一筆書きのメリットはなんといっても「キロあたりの距離単価が安い」ことでしょうか。
さらに、今回はJR西日本の株主優待を使用しているので、2回分の旅行の株優が1枚で済むというのもあります。
通常往復で2枚、2回旅行すれば4枚要りますが、それを1枚で済ましてしまおうというものです。JR西日本の株主優待は半額なので、一筆書きでキロ単価が安くなったところをさらに半額というなかなか強力なコンボになります。

ちなみに今回のキロあたりの単価は約5.5円。通常の300kmまでのJR西日本の幹線普通運賃のキロ単価は16.2円なので、ほぼ1/3ということになります。

さらにJR西日本の株優は経路上で4回乗車分まで特急料金・グリーン料金が半額になるため、長距離でかつ間違いなく複数回乗車する一筆書きの場合さらに威力が増します。前回記事の「WEST EXPRESS銀河」の株優もこの一筆書ききっぷに組み入れる形で購入しました。

ただし、JR西日本の特急料金は通常料金の半額以下だったり、株優と大差ない場合もあるので、特急だからといってホイホイと株優を適用するのは危険です。次回以降にこのあたり紹介します。

難点はやはり計画・発券の際に正確な知識が求められることでしょうか。週末に2回旅行しようとして1400km以上の片道の一筆書ききっぷの経路策定はそうおいそれとできるものではありません。
今回も運賃計算は「MARS FOR Windows」の力を借りましたが、最低でもこれを自由自在に使いこなせないと厳しいでしょうか。

あと、今回は120mmの乗車券となりました。120mmの乗車券は経路が一定数以上(端末上で11以上)になると、通常の85mmサイズから120mmサイズになります。
この場合自動改札機を通して途中下車ができず、今回も有人改札で毎回途中下車印を押してもらっています。最近有人改札の混雑が多く、意外と面倒。
さらに経路が増えると、機械で発券できず手書きの出札補充券での発売となります。

もっとも、いきなりここまで難しい一筆書きに挑戦することもありません。
例えば、京阪神からだと行き山陰本線経由、帰り山陽本線経由の一周ルートでも片道きっぷは可能です。もちろん株優も1枚で問題ありません。

「京都市内→大阪市内」乗車券
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このあたりから初めて、一筆書ききっぷの奥の深さを味わってみてはいかがでしょうか。

バス代行とキハ47

さて、このきっぷのルートの終点は木次線と山陰本線の接続駅となる宍道で、ここで経路がぶつかるため、片道きっぷとしては終了します。
最後は手書きで記載された木次線ですが、その備後落合発宍道行き列車に乗ったときに、レール温度上昇により、出雲横田~宍道間で列車の運行をとりやめに。
最近木次線は冬の「冬眠」とともに、夏のレール温度上昇による運休のリスクも考えねばならず、特に青春18きっぷで遠方から来た人には割と死活問題だったりします。

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8/6も備後落合から出た列車は出雲横田で運転取りやめ。
代行バスの人となりました。

代行バス

代行バスはジャンボタクシー。もっとも18きっぷ期間中にジャンボタクシー1台で足りるわけがなく、あちこちから車両が集められました。

運転手から大幅に到着が遅れることがある、と言われましたが、代行バスとなったジャンボタクシーは出雲横田から宍道まで一直線。
列車の定刻よりも早く宍道駅に着いてしまいました(笑)
木次線あるあるではあるんですが、例えば出雲坂根で写真撮影し、列車発車後に延命水をポリタンクに詰め、舞茸を購入して車で追いかけると出雲横田で先ほど先行した列車に追いついてしまいます。
車持ってると、木次線がいかにのろのろ運転なのかよくわかりますね。。。。

キハ47

宍道駅に到着した米子行き普通列車。通常の中トウ(後藤)ではなく中トリ(鳥取支所)のキハ47のみ6連という、宍道ではあまり見ない編成で到着。左奥が木次線の線路。

宍道で接続の米子行きはキハ47のみの6連で到着。キハ47のみの長編成は最近あまり見ないですが、当日松江で開催の水郷祭輸送の特別編成です。
この日は岡山から115系4連を借り入れたりして、かなり運用変更があったようです。

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