門司港駅の入場券です。
国の重要文化財として、大正3年に建設された旧門司駅(現・門司港駅)駅舎ですが、復原工事のため、2012年から工事に入りその間あちこちが工事中状態となっていました。しかし、2019年に工事が完了し元の美しい姿がよみがえっています。
ぱっと見外観は欧米のターミナル駅にあるような石積み駅のように見えますが、木造建築であり、ネオルネサンス様式の名建築として足を延ばして訪れて見たい駅の第一位にも輝いたこともあります。
この門司港駅も門司港レトロを構成する一つとして、観光客でにぎわうようになりました。
今回購入したのは2種類の入場券。「36ぷらす3」で門司港駅停車中に駅改札付近で売られていたので思わず購入。おまけとして復元記念のカードがついてきており、冒頭の画像はそのカードのものとなります。
カードの裏面は門司港駅の歴史が描かれていました。
大正3年に開業、昭和17年に関門トンネル開通に伴い、長距離輸送は基本的に関門トンネル経由となったため、この駅舎が九州の玄関口となっていたのは約30年ほどの短い期間です。
もっとも関門連絡船自体はトンネル開業後も地元需要のため昭和39年まで運航されていました。
復原された食堂
(7/13の記事から続く)
「36ぷらす3」は中津を出発すると、途中の「小波瀬西工大前」駅で30分程度の長時間停車。普通列車にも抜かされ、そのままのろのろと出発すると、城野駅でも小休止。中津までの高速走行とはうってかわっての鈍足ぶりですが、その間に車内イベントが行われていました。
小倉駅の通過という珍しい体験をしたあと、門司港駅に到着します。ここで約60分の下車観光タイム。
この60分って長いようで短く、短いようで長い。まさに「帯に短したすきに長し」な感じですが、暑くなってきたのであまり門司港駅から離れないようにしました。
まずは工事が終わった門司港駅をぐるりと見学。流石に綺麗になっており、その駅舎は盛んに記念撮影が行われていました。
その後駅舎内のスタバに行くとあいにく満席。駅周辺をうろうろしても、ほとんどが行列であまり楽しめそうにもありません。
列車に戻ってもいいかなと思ったのですが、門司港駅の2階が見学できたので見てみることに。
木製の階段を上がると廊下の両側に部屋が。一部レストランや結婚式場となっているほか、一部は展示ルームとして駅としての歴史が展示されています。
レストラン側は「36ぷらす3」の時間はティータイムとなっており、ちょうどいいやと思って入店してみました。
あまり時間がなかったので、ゆったりとくつろぐわけにはいきませんでしたが(店員の方、時間のない中応対してくれてすみません。。。)、「36ぷらす3」の運転日はここのティータイムに対応できるようにしてもらえると、客層がドンピシャなだけにありがたいかなと思ったり。
ガトーショコラは非常に濃厚な味で、コーヒーと非常によくマッチしていました。
時間の流れがゆったりした感もあったのですが、非情なものでまもなく「36ぷらす3」の発車時刻。
あわてて列車に戻ることに。
「36ぷらす3」は誤乗防止のため、6号車のドアのみ開いていましたが発車5分前にすべてのドアが開きました。
門司港駅のホームはかなり広く、しかもベンチなど障害物が一切おかれていません。
常に列車がいる始発駅あるあるですが、門司港駅は昔からそうだった気がします。
門司港を発車するとほどなく小倉。3割ほどの客が降りていきました。一方で新たに乗車する客も。小倉~博多の短距離利用もあるんですね。
大半はグリーン券を持っていたようですが、一部無札の客も。
車掌が無札客にこの列車は後続のソニックに抜かれること、そのまま乗る場合はグリーン券が必要なことを説明すると、後続のソニックに乗ることを選択したようで折尾駅に運転停車中に降りていきました。
小倉から博多は、門司港探索で疲れている客が多かったせいか眠っている客が大半。
途中で特急に2回ほど追い越され、大分から約6時間かけて「36ぷらす3」は終点の博多に到着です。
ずいぶんのんびりとした「特急」ですが、時間的にはあっという間に終点に着いた感もあり、今度は別のルートでも乗ってみたいものです。
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