長良川鉄道1日フリーきっぷ

岐阜県の美濃太田から岐阜県北部の北濃まで第三セクターの鉄道会社である、長良川鉄道の全線フリーきっぷです。

価格:2000円(子ども1,000円)
発売期間:2014年3月30日まで 
利用可能期間:2014年3月30日までの土休日 
利用:長良川鉄道全線が乗り放題。
備考:有人駅でのみ販売。無人駅からの乗車した場合、途中の有人駅で購入手続きが可能。

3セクで1日乗車券の新設が相次ぐ中、長良川鉄道では1日乗車券は廃止になることになりました。その旨が駅や車内でも張り出されています。全線乗りつぶしにはうってつけで、全線往復で乗ると3,300円が2,000円で済むので廃止は残念ですが、そのほうが収益があがる、ということならば仕方ないでしょうか。

さて、起点は美濃太田。
JRからの乗り換えですが、いったん改札を出る必要があります。
まっていたのは1両編成の気動車。10年以上前に乗ったときは白地にピンクの小型気動車だった気がしますが、客待ちしていたのは、紅い大型の気動車でした。

フリーきっぷを買い、ホームをぶらぶらしていると、駅弁の立ち売りが登場。
美濃太田駅の駅弁立ち売りは聞いたことはありますが、実際に売っているのをみたのは初めてでした。

さて乗車した列車は美濃太田9:58発の「ゆら~り眺めて清流列車1号」北濃行き。
この列車は途中の湯の洞温泉口~郡上八幡の間は、ビューポイントで減速してゆっくり見られるいわゆる観光列車です。とはいってもビューポイントで減速するだけで特に観光案内もなく、どこをみたらいいのかもよくわからないので、やや中途半端な感じもします。もっとも「自分で見つけてください」ってことなのかもしれませんが。

さて、美濃太田から美濃市までは都市近郊~農村地帯を走りますが、美濃市をすぎるといよいよ山岳地帯に入り、長良川沿いを上っていくことになります。

結構鉄橋の数も多く、そのたびに長良川も右に沿ったり左に沿ったりします。

そして多くの観光客が降りたのがみなみ子宝温泉。駅自体が温泉になっています。

みなみ子宝温泉をすぎても相変わらず長良川曾沿いを上がっていきます。そして、流れがゆるやかになり、平地が広がってきたと思ったら郡上八幡の駅に到着しました。
郡上八幡というと郡上踊りで有名ですが、町並みも昔の面影を残した町として観光客に人気があります。というわけでここで、観光客らしき人は全員降り、残ったのはのりつぶし目的の鉄道ファンと地元客のみに。
そして美濃白鳥までに地元客は全員降りてしまって、終点の北濃に着くころには、客は全員のりつぶし目当ての折り返し客でした。

しかし、北濃駅は吹雪でした。春分の日なんですけどね。
岐阜県でも北のほうではまだまだ雪が残っていました。

北濃駅は、食堂「花まんま」という店が入ってました。というか、周囲に何か食べさせてくれる店はここぐらいしかなく、下車客はみんな「花まんま」に。外がふぶいており、しばらくいると人間雪ダルマになりそうだったんで、ここで暖を取る人が多かったです。

折り返しは20分後。しかし、「花まんま」での食事がそれまでに終わらなかったようで、出発は食べ終わるのを待ってからの発車でした。
そういう余裕のあるところが地方鉄道のある意味「ゆるさ」なのかもしれませんね。

 

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