日南線初の特急となる「海幸山幸」号の特急券です。2009年10月に登場しました。
運転にあたり、旧高千穂鉄道のトロッコ列車をJR九州が購入して改装、特急用に仕立てました。
こうやって並べてみると、そこかしこに高千穂鉄道時代の面影?が見て取れます。
元トロッコ列車では窓がなく開放感たっぷりでしたが、海幸山幸では、その開放的な窓に外側に木枠をはめ込むという大胆なことをやっています。
内装は車体幅が狭いため2×1列のリクライニングシート。
当初は自由席1指定席1でしたが、あまりにも指定席の利用が多くで指定が取れない苦情がでたため、2009年年末に、自由席の一部を指定席に変更しました。その結果、自由席はわずか9席となっています。
自由席はさながらイス取り合戦の様相で、宮崎発の場合、30分ほど前から改札口横の「海幸山幸 自由席」と書かれたプラカートに並ぶ必要があります。列車入線の5分ほど前からホームに上がり、自由席乗車口で待つシステムです。
ワンマン特急ならがアテンダントが乗務するJR九州独特のスタイルはこの「海幸山幸」でも健在で、観光案内、車内改札、車内販売と忙しそうに回っていました。
なお、「海幸山幸」はこの日は珍しく当日でも指定席が売れ残る状態で、比較的空いていました。
一ヶ月前は団体がごっそり押さえてて満席になるケースが多いのですが、1週間前になって団体枠が開放されると一気に空席が出るのですが、本日はその空席を売り切れなかったようです。
コメント
観光特急「海幸山幸」、順調な客足──運行開始から半年、地元特産・飫肥杉の多用が奏功か。観光資源として期待
旧高千穂鉄道に在籍していたTR400形車両2両を、宮崎県産の飫肥杉をふんだんに使うなどして、大改造して出来た「キハ125形400番台」を専用車両として昨年(2009年)10月10日に観光特急「海幸山幸」が運行を開始してから去る4月10日でちょうど半年を迎えました。地元特産の木材を多用したことなどが功を奏しているのか、順調に利用客を増やしている様子です。…