「糸魚川・白馬tabiwaパス」です。大糸線の白馬~糸魚川間が乗り放題で2025年3月31日まで利用可能。2日間有効で1000円です。
糸魚川~白馬間は片道860円ですので、単純に同区間を往復するだけで簡単にモトが取れます。また白馬~南小谷間はJR東日本区間なので、tabiwaでは珍しい「JR東日本がフリー区間」な乗車券となっています。
フリー区間が白馬までとは若干中途半端感がありますが、これは「試験増便バス」と関係がありそうです。
2024年6月1日~2025年3月31日の間、列車の運行の合間に糸魚川~白馬間を結ぶ増便バスが上下各4本が設定されました。糸魚川で北陸新幹線に接続できるように設定され、本きっぷを含めた大糸線の乗車券で利用可能。北陸に来た人が大糸線を使いやすくできるように、そして利用者数の増加を狙ったものです。
本きっぷの設定自体、この増便バスと連動しているようにも見えます。
今回、単純糸魚川~白馬間を往復してみただけですが、行き列車、帰りバスで移動してみました。
フォッサマグナを結ぶ鉄路
(11/16の記事の続き)
糸魚川を渠底とした旅その2は大糸線です。もっとも糸魚川でなぜか宿が取れず、新幹線で富山に戻って富山で宿泊。このような芸当ができるのも新幹線と「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」のおかげと言えなくもない。
「はくたか558号」を糸魚川で降り、大糸線が発着する4番線乗り場へ。しばらく待つと、キハ120形気動車が1両で入線です。この列車は金沢方面から「はくたか558号」、東京方面から「はくたか553号」の接続を受けますが、そこからの乗り換えは自分含めて3人程度。行楽利用には最適な時間帯ですが、この体たらくだと北陸新幹線と大糸線を乗り継いで利用しようという人はかなり少数のようです。
まあ東京方面から大糸線方面は普通は長野駅からバスでしょう。鉄分の強い人なら新宿から「あずさ」利用でしょうし、糸魚川経由はちょっと考えにくいかと。
もっとも発車直前にえちごトキメキ鉄道からの接続を受け、車内はほぼ満席に。ほとんどが行楽客のようです。
途中の根知までは姫川沿いの平地を淡々と走ります。根知で糸魚川行きと交換。根知から南小谷間は1閉塞となり、片道約40分、往復約2時間は1列車しか通れずこれ以上の増発はできません。(ただし、途中の平岩折り返しあり)
このため他所で行われている増発が思うようにいかず、バスによる増便試験となった経緯があります。
根知を過ぎると平野部はなくなり、姫川沿いの渓谷に入っていきます。
小滝を過ぎると姫川を何度もわたりまず、途中から姫川が県境となるため、川を渡るたびに長野県と新潟県を往復することに。
かなり険しくなったところで平岩駅に到着。温泉地でもあることから何人か下車。新潟県最後の駅です。
ここから先は全長3kmを越える「 真那板山トンネル」で一気に北小谷へ。
トンネル区間はキハ120も加速し、一気に駆け抜けていきます。ところどころで外が見えますが、ほとんど断崖絶壁で、平地がほとんど見えません。
その平地が見えてきたら北小谷到着です。
平地といっても山間部ですからそこまで広くはなく、また傾斜もあります。このため沿線は棚田が広がっていました。
いつになったら開けるのかな?と思ってたら開ける前に南小谷駅到着です。
都会の電車とローカル線の気動車
南小谷はJR西日本とJR東日本の境界駅。列車も基本的にはここですべて乗り換えです。駅自体は山中の小さな駅といった感じでのどかな光景が広がります。JR東日本が管轄する駅となります。
駅自体は山間の小駅といったたたずまい。ただし、運行の拠点だからかわかりませんが、有人駅でみどりの窓口もあります。というか小駅にありがちなみどりの窓口と改札口を兼ねているタイプ。もっともこのような駅も容赦なくみどりの窓口を閉鎖していっていますので、いつまでも残る気がせず記念に入場券を購入。
しばらくすると、新宿からの「あずさ5号」が到着。「あずさ5号」は新宿8:00発ですが、軽井沢以北各駅停車の東京7:52発「はくたか553号」と徐行しまくりの大糸線乗継でも「あずさ5号」より先に南小谷に到着するので、新幹線の威力の高さに改めてびっくり。
E353系とキハ120の並びは南小谷でしか見られませんが、短い9両であっても大糸線内だとかなり長く見えますね。
南小谷からの松本行きは大糸線のヌシともいえるE127系100番台。既に登場から25年が経過していますが、今でも大糸線のメイン車両として活躍しています。
しばらくは姫川の渓谷沿いを走行しますが、信濃森上の手前で視界が開け白馬盆地に出ます。このあたりで北アルプスの山々がみえるようになり、本来のイメージ(?)の大糸線らしい光景となります。
信濃森上を過ぎると、沿線の家々が増えほどなく白馬駅に到着。白馬村はシーズンオフですが、流石にインバウンドが多く、国際的に知られた村であることを改めて感じるものでした。
(11/20の記事に続く)
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