松江市交通局「松江乗手形(共通二日乗車券)」

松江乗手形
裏面

2日間乗車可能なのでスクラッチも2日分削る方式。削り間違いに要注意。

こちらは松江市交通局およびぐるっと松江レイクラインが2日間乗り放題の「松江乗手形」です。現在は紙での発売は終了し、tabiwaのみでの発売に移行しています。値段は1050円。

こちらはレイクラインバスのほか松江市交通局が全路線乗れるのが特徴で、特に牡丹の栽培で有名な大根島に向かうときに便利です。そのほか八重垣神社もこのきっぷで可能。
注意点としては並行して運行している一畑バスには乗れません。なので乗車時に間違えないようにしましょう。

風土記の丘~神魂神社~八重垣神社

かんべの里

かんべの里行きは2時間に1本なので、時刻には要注意。

松江の中心部は「ぐるっと松江レイクライン」で十分ですが周辺部だとちょっとつらくなります。このうち、神魂神社~かんべの里は2時間に1本の運転。時刻には要注意です。

松江駅からかんべの里行きに乗車し、30分ほどで終点のかんべの里到着。ここは松江の郊外に位置し、すぐ隣は森。民芸館、民話館、自然の森となっており、どちらかと言うと民族博物館に近い位置づけ。あまり観光客は近寄りません。
ここの目的は「かんべ茶屋」の十割そば。

割子そば

十割の割子そば。つなぎをつかわないのでぼそぼそし、珍しい食感。

出雲地方特有の「割子そば」。割子そばとは朱色の丸い割子にそばを盛り、薬味とつゆを直接かけて食べます。一段ずつ食べ進め、食べ終わったつゆと薬味を次の段に移して味の変化を楽しむのが特徴。1人前は通常3段となります。

ここのそばはそば粉10割のいわゆる「十割そば」。そして出雲そば特有のそば殻ごと含むため、独特の食感と色彩となっています。ただつなぎがないので、ほとんどコシがなくぼそぼそとした噛み応えが。2024年現在で600円、2025年現在で700円。と出雲そばの相場としては格安なのも特徴。(ごはん、豚汁は別です。)

神魂神社

かんべの里のすぐ近くにある「神魂神社」。何気なく本殿がありますが、現存する神社では最古の大社造で何気に国宝指定されてます。

かんべの里のすぐ近くにある神魂神社。「かもすじんじゃ」と読みますが初見殺しにもほどがある(笑)
ここの本殿は1583年再建という大社造りの神社の中では最古級で、なんと国宝指定されていますが観光客は皆無でひっそりとしています。後で向かう八重垣神社が大にぎわいなのと比べるとやはり知名度の差なのでしょうか。

八重垣神社に続く道

神魂神社と八重垣神社の間は軽いハイキングコースになっています。ハイキングといっても平坦なので全然楽勝です。ところどころハニワが置かれています。

神魂神社から、八重垣神社まではGoogleマップでは遠回りすることになってますが、実際は大石池あたりを経由してショートカットできます。写真のように歩きやすい歩道が整備され、休憩所もあります。この道はハニワロードと呼ばれ、道中には大小のハニワがわらわらと出迎えてくれます。

だいたい30分ほどのんびり歩くと八重垣神社に到着。

八重垣神社

しめ縄がでっかい八重垣神社拝殿。多くの人がその左奥に向かっていきます。その先には・・・

八重垣神社は縁結びの神社として、全国各地から主に女性が押し寄せてきており、特に女性比率が高い神社のような気がします(笑)
本殿も立派ですが、女性の大半はその左奥に進み・・・

鏡の池

朝ドラでもでてきた鏡の池。いつ誰と結ばれるか占うことができます。

鏡の池です。ここではいつ誰と結ばれるか占うことができます。
具体的には占い用紙に10円を乗せて浮かべます。用紙が15分以内に沈めば、良縁は近い。30分以上かかれば、かなり先ということに。一方岸から近い場所に沈めば身近な人、遠くなら遠方の人と結ばれます。沈んでいる占い用紙を見ると割と近いところに沈んでいることが多いようです。
某朝ドラでは主人公が占ってますが、反対側の岸まで浮かんだまま移動し、なかなか沈まなかったようで、まさか国際結婚になるとはそのときは思ってもなかったでしょうね。

食いしん坊万歳

ほうげつ

ほうげつ。地元向けですが、そのボリュームは全国的にも有名。

八重垣神社からは市営バスが多数運行しているので、帰るのは楽です。八重垣神社から松江駅を越え、「大橋北詰」バス停で下車。お昼過ぎですが、「ほうげつ」でランチを。狸の看板が目印。

ハンバーグとグリルチキンのミックス

ハンバーグとチキンカツのミックス。これでもかなりのボリューム。

ここの特徴は通常の定食のほかにおかずを組み合わせて定食にできることでしょうか。今回はハンバーグとチキンカツの2品をあわせて定食にしてみました。1300円。

見た目余裕そうですが、チキンカツと毎朝手ごねしているハンバーグがかなり分厚くてボリューミー。メニューでは3品まで値段が載っていますが、一応おかず全部乗せも可能だそう。いや無理だろ。
いかにも体育会系のノリですが、ここの店長は現役のマジシャン。当然話術もうまく、引き込まれていきます。

ボタンの島

中海

大根島は中海の中にある「島」。だけど松江市中心部とは堤防で繋がっています。堤防沿いに中海を眺められます。

午後は大根島へ。
松江駅から大根島の終点由志園入口までは700円なので、往復すると1400円かかり、これだけで2日乗車券のモトが取れてしまいます。所要約50分弱。ただし1~2時間に1本なので、時刻は事前に調べておきましょう。

バスは中海の堤防の中を走り、大根島に入ります。大根島のほぼ中央部「由志園入口」が終点。1日1本「ベタ踏み坂(江島大橋)」のある江島まで足を伸ばしますが、時間帯的に利用はほぼ不可能でしょう。

由志園入口

由志園入口。バス停から徒歩5分ほど。

大根島はぼたんの苗木の生産高日本一で全国の9割を占めています。そこらにぼたん園がありますが、そのうち一番大きいのが由志園。バス停から徒歩5分ほどです。

ぼたん

1年じゅう牡丹の花が咲いているのが見られるのがここの売り。真冬でも咲いています。

いわゆる日本庭園で、もちろんぼたんの開花の季節にあたる5月は多くの観光客が訪れますが、一応一年中開花が見られます。冬場は屋内での開花となります。
一方冬季は夜間営業があり、庭園がライトアップされます。

日本庭園【 由志園 】公式サイト|牡丹と高麗人蔘の里
日本庭園【 由志園 】公式サイト|牡丹と高麗人蔘の里
芸術作品

このようにアートとぼたんを組み合わせたものも。

まずは園内を一周。もちろん時期外れなので、地のぼたんは咲いていませんが、別のところから移植されたぼたんがところどころにあり、目を楽しませてくれます。
もっとも冬はあんまり見どころはないのですが・・・

夜間

夜になるとライトアップが始まります。プロジェクションマッピングでぼたんがゆらりゆらり。

暗くなるとライトアップが始まります。本屋を出るとプロジェクションマッピングが足元を照らします。

光と霧のイルミネーション

光と霧?のイルミネーション。霧に光が反射して不思議な光景を作り出します。

ところどころで蒸気をいうか霧が噴き出し、花札の月見を作り出します。

光のページェント

音楽にあわせて紅たん青たんがついたり消えたり。

・・・と何気にモチーフが花札ということに今更ながら気づきました。もちろん真っ暗ですのでぼたんはあまり楽しめませんが(それでもライトアップされたぼたんもあります。)、光のショーを心行くまで堪能していました。

もっとも松江方面の終バスが18時50分なので「松江乗手形」で来る場合は、ちょっとあわただしくなるかもしれませんね。

 

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