2024年の東海道新幹線開業60周年を記念して発売した「東海道新幹線開業60周年記念 復刻C特急券+入場券」です。東海道新幹線開業時の隣駅間のC特急券+開業以降に新規に追加された三島、新富士、掛川、三河安城の入場券のセットです。
台紙がセットでついてきて、歴代の新幹線の紹介や沿線の紹介が。JR東海のきっぷなのでJR西日本の500系がハブられているのはお約束(笑)
C特急券とは聞きなれない名称ですが、東海道新幹線開業当初は「ひかり」と「こだま」では特急料金が異なっており、「ひかり」利用時は「B特急券」、「こだま」利用時は「C特急券」を利用するルールでした。
このルールは「ひかり」に自由席が設置された1972年に廃止されて「ひかり」「こだま」ともに特急料金は同額になりましたが、今回このC特急券が復刻され、新幹線隣接駅間の硬券特急券として登場しています。
10/1のみ利用可能な特急券で、乗車券は別途必要です、また「C特急券」なので「ひかり」「のぞみ」は利用できず、「こだま」専用となっています。区間は
・東京~新横浜
・新横浜~小田原
・小田原~熱海
・熱海~静岡
・静岡~浜松
・浜松~豊橋
・豊橋~名古屋
・名古屋~岐阜羽島
・岐阜羽島~米原
・米原~京都
・京都~新大阪
のC特急券です。開業当初は全車指定だったこともあり、座席指定も可能です。この場合、硬券特急券をみどりの窓口で座席指定を受けてもらい、指のみ券を発行してもらいます。
となると、意地でも全部使いたくなってしまうのが心境(笑)というわけで、これらの指定券も全部使用、かつ4駅分の入場券も全部使用、という方向で検討してみましたが・・・
無理っす
まず、東京へは「のぞみ202号」で朝8時半過ぎに到着。そして入場券を使用しようとすると、そこまで在来線などで行く必要があります。
さらに東京~名古屋は「こだま」1時間に2本ですが、名古屋~新大阪は1時間に一本。しかも名古屋18時43分発の「こだま739号」の次は名古屋22時37分発の「こだま755号」までありません。
このきっぷは「こだま」しか乗れませんので、旅程後半でこれはかなり痛い。
そこで、ある程度妥協して、
・5分以上の停車駅の場合、いったん改札を出て入りなおし、同じ列車に乗車する。
・新富士、三河安城は、「こだま」の5分以上停車中に入場券にスタンプを押してもらうことにする。
「こだま」の「のぞみ」待避が多いことを逆手にとり、5分以上停車する駅の場合、いったん改札を出て入りなおすことできっぷ使用としてみました。すると同じ列車に乗り継ぐことになります。
こうして実際にとってみた指定券が下記のとおりです。「のぞみ」で2時間半の距離を実に10時間半かけて東阪間を移動することに。あれ、青春18きっぷの普通列車旅より遅くね?
いや、このきっぷならではの指定席の取り方です。
最初この座席指定をしてくれた米原駅員も目が点になってましたが、あちこちに問い合わせて発券方法を確認していました。
具体的には指のみ券を発行して、硬券の裏側のチェック欄にチェックを入れて指定券発行済とするものです。米原駅駅員も気を効かせてくれて、席が埋まってた東京~新横浜以外は、全部11号車7番E席でそろえてくれました。
しかし、東海道新幹線でこんないかにも趣味的な列車の指定は多分やることはないでしょう(笑)
JR東海は時々乗り鉄ココロに刺さるきっぷを仕掛けてきますね。
というわけで実際に乗ってみました。
(10/20の記事に続く)




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