松江に住んでいるとどうしてもサンライズ出雲に乗る機会が増えるな・・・と思いますが、今回も「サンライズ出雲」シングルの特急券・寝台券です。
券面の記載のとおりe5489で確保しています。最近各方面で取り上げられる機会が多いせいか「サンライズ出雲」の入手難易度が高くなる傾向があるようですが、平日であればJR西日本のインターネット予約サービス「e5489」でも発売開始と同時に予約すればそこまで入手難易度は高くないかと思います。
ただし、e5489の「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の予約フォームはかなり癖のある操作性なので、一度やってみて慣れておいたほうがいいと思います。
松江~東京は以前ならば基本的に航空機の早割一択でした。
しかしコロナ渦以降は大手LCCともに基本的に航空運賃は上昇気味。閑散期の平日のバーゲン運賃は羽田~米子・出雲が1万円を切るなど激安なことが多いのですが、この日はJALはお盆の割高期間の延長戦のような感じで軒並み2万円越え。運賃の弾力性がJALより高いANAは真昼間の便は2万切っていますが、朝夕はJAL以上に高くなっていました。

以前、上記記事で東京~出雲市の運賃比較をしたことがありますが、航空運賃が2万円越えてくると、「サンライズ出雲」の「ソロ」や「シングル」と大差なくなってきます。
さらに問題が最近のホテル代の上昇。特に東京では代表的なビジネスホテル「東横イン」でも一泊1万円越えが当たり前となり、昼間の安い便で行こうとすると宿泊費用ものしかかってきます。
こうなってくると「寝台特急」の価値が俄然上がってきます。なんせ東京や松江・出雲に朝着きますから行動範囲が広がります。そして基本的に固定運賃・料金のため繁忙期、特に週末前夜の東京発はかなりの人気となっています。
1998年の登場以来、25年以上消費税増税以外の値上げはなくこれはこれでびっくりではありますが、2023年4月1日から年間同一だった寝台利用時の特急料金にも「閑散期」「繁忙期」の概念が導入されています。
また、2026年のJR東日本の値上げで東京・横浜発着の場合、運賃そのものが値上げされる予定です。
ちょっとずつアップデートされるサンライズ
仕事明けに夜行列車に飛び乗って旅行開始というのは昔はよくやっていたのですが、そもそも夜行列車自体がほとんどなくなってしまった令和の世の中においては、それ自体が貴重となってしまいました。
そんなこと考えながら駅に到着。やはりというかカメラやスマホを構える人が多いのはさすが注目列車。
松江駅で「東京」という行き先がいかにも長距離列車であることを示しています。
「シングル」のうち、2階室は21~29番台、1階室は2~10番台、そしてそれ以外は平屋室で、番号見た瞬間にどの部屋かわかるようになっています。もっともきっぷ購入時は部屋番号選ぶ余裕はないでしょうが・・・
今回指定された部屋は7番なので1階室。1階室は、足元に向けて湾曲した形になっています。このため、やや足元が2階に比べると狭いですが、天井はそれほど圧迫感はありません。
もっとも部屋の広さだけで言えば平屋室が最強ですが。いかんせん乗り心地が・・・

簡単な食事などができるテーブルも設置。鏡なども含めてコンパクトにまとめています。ベッドは変形できませんので、飲食する場合はベッドに座ってこのテーブルを使って行うことになります。
ただ、ん?と思ったのはテーブルや窓枠の小物置き場。以前は地の素材がそのまま出ており、特に太陽の陽が当たりやすい窓枠周りは退色が激しかったのですが、なんかニスみたいなもので塗られ、退色もなくなっています。
リニューアル時からそんな状態だったでしょうか・・・?ちょっと記憶にないのですが、なんだかんだ言いつつあちこちアップデートしているようです。
1階席独特のローアングルは特にホームに入ると顕著です。このあたりは東海道線の二階建てグリーン車などと同一ですが、「サンライズ」ならではの要素としてはやはり部屋を真っ暗にできること。真っ暗にすると通常見づらい夜景がきれいに見えます。
さて、自分は基本的に個室に入るとそこにおこもりするタイプなので、米子を過ぎるとブラインド降ろして早々と着替えて横にごろん。仕事上がりということもあり、まだ21時前ですが早々と寝入ってしまいました。
夜行バスと違って好きな体制で寝られるのは寝台個室の特権でしょうか。最近は寝台バスとかもあるようですが・・・
早々と寝入ってしまったせいか、目が覚めたあと何気にブラインドを上げると沼津駅停車中。時刻を確認すると5時40分ごろで15分ほど遅れている様子。ニュースを見ると前夜JR京都線(東海道本線)の桂川駅付近で人身事故が発生してその影響で遅れている様子。
まあ、この程度ならばたいした遅れにはならないでしょう。
ただ、前夜早々と寝てしまったためすっかり目が覚めてしまってます。
時刻表をぱらぱらとめくっているとちょっと気になる列車を発見。
しばらく悩みましたが、熱海駅で荷物をまとめていったん下車することに。
熱海駅で下車したのは自分だけのようで、駅員以外誰もいないホームで「サンライズ出雲・瀬戸」は静かに熱海駅を出発していきました。
(8/31の記事に続く)
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