京急の「三浦半島1DAYきっぷ」です。金沢文庫以南の三浦半島方面の京急線、京急バスが乗り放題です。1日券と2日券があり、品川発で1DAYが2140円、2DAYが2340円。
1日用と2日用で値段に大差ありませんが、まあこのエリアならばそこまで差がなくても問題ないはず。
また「みさきまぐろきっぷ」よりフリーエリアが圧倒的に広い割に安いですが、やはりまぐろ代が費用に乗るウェートが大きい証なのでしょう。
品川から三崎口まで往復1440円ですので、2140円だと当然単純往復ではモトは取れません。もちろん途中下車でもモトを取るのは割と厳しく、結局のところ京急バスをいかに使いこなすか、でしょうか。
なので、事前に京急バスの時刻をある程度でもおさえておくと便利です。例えばこの区間は1時間に何本あるとか事前に把握しておけば、突発的な計画変更も割と落ち着いてできますので。
大手バス会社ですが中には1日数本といった路線もあり、この場合は事前に時刻把握が必須です。。。。
「三浦半島」がエリアですが、意外にも鎌倉方面の京急バスもフリーエリアに入っており、特に鎌倉大仏は最寄りが京急バスの鎌倉大仏前と目の前だけあって便利。もっとも鎌倉観光だけにこのきっぷを使うのはいささかもったいないので、2DAY利用で1日分を葉山とセットで訪問するのがベターでしょうか。
きっぷの体裁は、乗車駅からフリーエリア最初の下車駅までのA券と、フリーエリアの乗車券に帰着駅までのきっぷを追加したB券の2枚構成。JRの着地型フリーきっぷと全く同じ構成なのですが、面白いのはJRは金額がB券に記載されるのに、京浜急行はA券に金額が記載されるというところ。
A券が回収されると発売額がわからなくなってしまいますが・・・。

今回は三崎港から北上して葉山、逗子に抜けるルートを選択しました。
ぐるっと一周バス旅
今回も、前回記事同様三浦海岸駅で下車。ここから剱崎経由三崎東岡行きバスに乗ります。乗車時には前回記事のことは全く気にしていなかったのですが、偶然にも全く同じルートになりました。
なお2025年現在、剱崎経由三崎東岡行きは1~2時間に1本とかなり本数が限られているので、事前に時刻表をチェックするのがいいでしょうか。
この便は高台を走ると思えばもちろん海岸すれすれだったり、すれ違いが絶対不可能な狭路だったりと、割と変化に富んでいます。沿線は漁村が多くいわば生活路線ではありますが、フリーきっぷの影響からか自分以外も観光客がちらほら。
約50分弱で三崎港到着です。自分以外で三浦海岸から乗った乗客はみんな大きな荷物をもった観光客と思しき人たちでした(笑)
まあ、地元客なら約20分で着く内陸の引橋経由を使うでしょうね。
三崎港は風が強く、乗船予定だった遊覧船「にじいろさかな号」は欠航。仕方ないので「うらり」館内をぶらぶらすることに。
「にじいろさかな号」は有効な京急のフリーきっぷを提示すると1700円→1500円に値引きです。また「みさきまぐろきっぷ」の「三浦・三崎おもひで券」との引換も可能です。
今日は準備していなかったので購入予定がなかったのですが、冷凍マグロのすり身が1kg700円で売られており、しばし思案。でもどんどん売れて行き、気が付いたら残り1つになっていたのであわてて購入。保冷バッグはもってこなかったのでタオル2枚にくるんでおきます。まあ真夏でもないし、これならば帰宅まで溶けずにいけるでしょう。
三崎港から三崎口駅までバスで乗車。三崎口から逗子方面に少し歩きます。すると・・・
少し歩くと自衛隊の基地がありますが、その向こうに富士山の威容が。さらに歩くとキャベツ畑になっており、その向こうに富士山がくっきり見えました。
三浦半島から富士山が見えるのは知っていますが、これほどはっきりと威容がわかるのはさすが富士山というべきか。
さて、何故歩いたかというと、目的はこれ。
三崎口から徒歩10分のところにある「まるい食堂」。ここも大盛りの店でよくマスコミなどで紹介される店ですが、三崎口から徒歩圏内というのは意外。
もちろんまぐろ関連もあるのですが、気になった「かたやきそば(大盛り)」を注文。1700円也。
出てきたのはぱりぱりの麺と餡がごっそり乗ってきたあんかけやきそば。高さ30cm近くはありそうな威容はなかなかのもの。
もっともぱりぱり麺ということは空洞が多いわけで、見た目よりも意外と箸が進みます。ところが思わぬ落とし穴が。というのも自分はこういうパリパリ麺はぱりぱりのまま食べるのが好きなのですが、勢いに任せて食べていると口の中を痛めて食がぱたっと落ちることに。これは想定外。
急遽酢を投入して味変と同時に、麺に汁を吸わせてふにゃふにゃにすることに。これで最後まで行けました。
今後は気を付けないと。
近くの宮田バス停留所から横須賀駅行きバスに乗車。途中の長井で下車。ここで長井始発の逗子行きバスに乗り換えです。このあたりは20~30分に1本と割と高頻度運行です。
長井バス停は形ばかりの待合室はありましたが、始発停留所という雰囲気はなく途中バス停留所の雰囲気。
時間が20分ばかりありましたので、その間に何かないかと見まわすと「湘南しらす」ののぼりが。ちょっと立ち寄ってみよう。
「かねしち丸直売所2号店」。本店はソレイユの丘の近くにあるそうですが、2号店がこの長井のバス停前にありました。立ち寄ってみると、さすがに生しらすはありませんでしたが、釜あげしらすやタコなどが売られています。見栄えもいいし、何より美味そうなので釜あげしらすパック購入。250g入り600円です。
家に持ち帰ったあと、炊き立てごはんに乗せるとやっぱり美味しい。旅で予想外のものを見つけると、なかなか楽しいものです。
なお、「湘南しらす」は主に神奈川県のしらす業者によるブランドで、三崎から小田原まで点々とあります。
長井から逗子駅行きに乗車。すぐに自衛隊基地を通ります。三崎口付近でも見かけましたがこのあたりは自衛隊の多いところなのでしょうか。
しばらく進むと街中から海岸線に出ます。この葉山の海はごつごつとした城ヶ島とは異なり、砂浜が続く形。
しばらく走ると、逗6系統は海岸沿いから内陸に向かいますがその右に折れるところにあったのが葉山御用邸。有名な皇族の静養地です。もっと閑静なところにあるのか、と思ったのですが、割と街中なのはちょっと驚き。もちろん中は非公開で入口には警備員が常に厳重な警戒をしています。
逗子・葉山駅はかつて新逗子と呼ばれた駅で2020年に改称されました。駅自体は逗子市にありますが、葉山の知名度を生かすために改称されたようです。JRの逗子駅までは北口から徒歩5分ほど。駅舎はモダンな建物になっています。
さて、ここまでくるとそのまま帰ってもよかったのですが、少々時間があったので、いったん金沢八景経由で三崎口に戻ることにしました。最初にバスで三崎口駅で降りたときに気になったものがあったからです。
それは「えきめんや」三崎口店。えきめんや自体は京急の子会社が運営する立ち食いそば店ですが、共通のメニューのほか限定メニューもあり、三崎口は当然ながらコレ。
まぐろの漬け丼。単品ではたぶんえきめんや最高額に近い商品でしょうがそれでも950円と、まぐろ丼にしてはリーズナブル。もちろん漬けまぐろなので新鮮さは期待できませんが、それでも三崎のまぐろ丼ではかなりリーズナブル。
しばらく食べたあとに白だしをかけてだし茶漬けにして食べるのもなかなか楽しいです。
駅に戻ると、京急主力の1000形車両が仲良く客待ち中。手前の1000形は最新タイプの車両で、形式番号が「701-8」とハイフンが付いているのが特徴です。
この編成は乗務員室の後ろがクロスシートになっており、前面展望ができます。ちょうど空いていたので、横浜まで前面展望を楽しむことにしましょうか。
割とゆったりと楽しめた1日でした。
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