湯田中駅で購入した特急券および座席指定券です。座席指定券は長野駅で購入したのと同じレシートタイプですがなんだか表記が違う・・・
よく見ると「座席指定券」の文字も発売駅の表示も消え、単純に利用区間、席番と金額だけという簡略化されたものが出てきました。かつての売られてた硬券や、88mmの磁気券のような「きっぷ」の体裁はもはやありません。レシートタイプのきっぷはもともときっぷヲタには人気はありませんが、ここまで簡略化されてしまうのはどうなんでしょうか。
そして湯田中駅は新型券売機2台のみの設置なので、特急券はその券売機で購入。出てきたのが食券のような真っ白なタイプ。この手のきっぷはJR私鉄問わず地方を中心に見られますが、やっぱり前回のような地紋の入ったきっぷと比べると味気ないなあとは思います。
長野電鉄では、ネット予約システム、そしてこの新型券売機と次々と設備を刷新していますが、見た目的にはどうなの・・・?とは思います。つかえりゃいいと言われればそうなんですけどね。
一方、こちらは途中の中野松川駅から乗車したときに購入した特急券。中野松川駅は自動券売機がない無人駅なので、特急券は必然的に車内で購入することになります。
こちらは10年以上前から変わらないもぎりタイプのきっぷ。「車内特急券」と呼ばれ、斜めの赤線が入っていることが特徴です。また、区間の指定もありません。
前回購入したときは味気ないなあと思いましたが、新型券売機の食券型特急券を見ると、この車内特急券の形式はこれはこれでありかも・・・と思えてくるから人間って現金なものです(笑)
のんびり号の車掌はひたすらしゃべる
(6/24の記事から続く)
「楓の湯」から見えたのは元小田急ロマンスカーHiSEから長野電鉄に移籍した1000系電車。小田急時代のカラーリングのままで活躍しています。
というか、小田急から長野電鉄に移籍したのが2005年ですから今年で移籍20年、すでに小田急よりも長野電鉄での活躍期間のほうが長くなっています。
さて、1000系は「ゆけむり」の愛称で運行していますが、一部の列車は「ゆけむり~のんびり号~」として通常の特急よりも時間をかけて走行しています。
3号車が「北信濃ワインバレー号」専用車両で、7500円でワイン飲み放題、弁当付きというツアー列車になります。その一方で「ゆけむり号」にある指定席は設定されず、前面展望席を含めて3号車意外すべて自由席です。
というわけで自分も後ろ展望に乗車。
1000系の展望席は3列。いつでも大人気の前面展望と違い、後ろ展望はガラガラ。なお、この日は「北信濃ワインバレー列車」に空席があったようで、当日受付もやっていました。当日受付の場合運賃・料金とは別に3500円が必要となります。弁当はありませんがおつまみがついてきます。
湯田中駅を下ると40‰の急こう配をそろそろと降りていきます。後ろ展望で下っていくので、不思議な感覚が。
りんご畑の中を降りていきますが、車掌のマシンガントークがすごい。見どころではすかさず景色の説明が入り、そうでないところでは沿線のネタをどんどん持ち出してきます。
多分この「ゆけむり~のんびり号~」ではトーク力の高い車掌が充てられているのでしょうか。
しばらくすると車内販売が。「ゆけむり~のんびり号~」では3号車「北信濃ワインバレー列車」を拠点にワインやソフトドリンク、おつまみの販売をやっていて、車内を巡回しています。
ちなみに飲食の車内販売をやっているのはこの列車のみのはず。
そうこうしているうちに中野松川駅に到着。ここで下車します。
見ごろを迎えたバラまつり
中野松川駅は普段は通過しますが「なかのバラまつり」期間中は特急は臨時停車します。
なお、長野方面からは開催期間中は「ながでんなかのバラまつり往復乗車券」が発売され、特急も利用可能です。

なお、2025年は長野方面発のみ設定され、須坂や湯田中発の設定はありません。
会場となる一本木公園は中野松川駅から徒歩5分ほど。途中にコンビニもあるので、燃料補給も可。
バラは見ごろを迎え、かなりの迫力。園内ではバラの鉢植えの販売や出店なども行われており、かなりにぎわっていました。入園は無料ですが、車で来る場合駐車場1000円が必要。この日は満車で入場待ちの行列ができていました。
あとコスプレっぽい人が多かったのですが、SNS等で流すのでしょうか。
バラ園では赤や白、黄色のバラがたくさん。中にはバラのアーチができていたり、アーチの向こうに椅子があってバラと一緒に撮影できたり、と写真映えを意識した構成になっているようです。
バラまつでは1時間ほどの滞在を取っていましたが、ゆっくり回っていると1時間はあっという間に過ぎ、ちょっと駆け足気味に中野松川駅に戻りました。
中野松川駅からは「ゆけむり」の客となります。ここでは指定席を確保していましたので席がない心配はありません。今回は前面展望席です。
信州中野を過ぎると多少スピードは上がりますがのんびりペース。途中の須坂では引退した車両を見ることもできます。
須坂駅で「スノーモンキー」と交換。また須坂始発の電車も見ることができます。須坂を過ぎると都市近郊区間ということで沿線は家が立ち並ぶように。湯田中付近のリンゴ畑とはかなり印象が変わってきますね。
また朝陽駅を過ぎると複線区間となり、ますます都市近郊区間としての顔が強くなります。そこで先に乗車した「ゆけむり~のんびり~」号とすれ違います。
善光寺下からは地下区間に。地元では専ら地下鉄と呼んでいるそうですが、考えてみれば地方都市に地下鉄があるのは珍しいかも。
地下駅である権堂に停車し、終着駅長野に到着しました。
フリーきっぷである「週末パス」だからこそできた、当日思いつきでできたお気楽な長野電鉄乗り降りの旅。
今度長野電鉄訪問はいつになるのでしょうか。
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