快速「柳都Shu*Kura」指定席券

柳都Shu*Kura

新潟地区の「のって楽しい列車」越乃shu*kuraで運行する「柳都Shu*Kura」の指定席券です。週末に運転され、えちごトキめき鉄道の上越妙高駅を出発し、信越線を長岡に向かい、そこからは運転日によって行き先が変わります。

・十日町に向かうのが越乃Shu*Kura

・越後湯沢に向かうのがゆざわShu*Kura

・新潟に向かうのが柳都Shu*Kura

となり、今回は新潟発の柳都Shu*Kuraの指定席券となります。なお「柳都」は「りゅうと」と呼び、新潟の別称です。
「Shu」は酒、「Kura」は蔵すなわち酒蔵と、何かとお酒に縁の深い列車でもあります。

車両はキハ40を改造した3両編成。1号車はびゅう旅行商品専用車両で食事とセット。3号車が今回の指定席で利用したリクライニングシートが並ぶ車両です。
そして2号車がイベントカーとしてカフェやイベントスペースとなっています。

お茶漬けとお酒と

新潟駅に入線する「柳都Shu*Kura」

新潟駅に停車中の「柳都Shu*Kura」3両編成です。JR東日本ではキハ40はイベント車両のみになってしまいました。

4/19の記事から続く)

新潟に来た目的はこの「柳都Shu*Kura」です。これで高田に向かい、高田城の夜桜見物を企ててこの行程に。ももクロはたまたま日程がかちあっただけ。
なので新発田で列車遅延で乗れなかったら困ります。実際早めに新潟に戻って正解で、その後、羽越本線は新津~新発田間が強風のため運休。本来乗る予定だった新潟行きは60分以上遅延とかなりgdgdだった模様。

新潟駅の高架ホームに3両編成で「柳都Shu*Kura」が入線。さっそく腰を落ち着かせます。

座席

3号車の座席は、シートピッチの広いリクライニングシート。「のって楽しい列車」標準の構成です。

座席は「リゾートしらかみ」などでおなじみ天地寸法の窓が大きいリクライニングシート。「のって楽しい列車」では標準的な構成です。足を延ばせる広いシートピッチが特徴。

逆にJR東日本お得意の運転台後部の展望室改造は行っておらず、種車のキハ40のままだったのは予算不足だったのか。もっともJR東日本でこのキハ40顔はこの「柳都Shu*Kura」と「びゅうコースター風っこ」ぐらいなので貴重といえば貴重です。

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「蔵守 - Kuramori - 」

2号車のイベントスペース&バーカウンター。カウンターは「蔵守 – Kuramori – 」と呼ばれ、主に日本酒が売られています。そして買う人も日本酒が多く、列車の特徴がよく出ています。

2号車はイベントスペースとサービスカウンター「蔵守 – Kuramori – 」です。
イベントスペースにはヤドリギのようなカウンターが。その形状は酒BARらしく、なんだかおもしろい。

ショーケースには本日販売の酒類が置かれ、利き酒セットは一杯300円から400円。酒の銘柄数はさすがに「とれいゆつばさ」には劣りますが、常時6~7種類ぐらいが置かれています。

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またこの手の列車では珍しく新潟駅発車前から営業が開始しており、さっそく多くの客がお酒を購入していました。

利き酒セットと鯛茶漬け

当然ながら利き酒は全部購入。そしてお茶漬けが売られてたのであわせて購入。550円也。

お酒を購入する人が多く、自分も当然のごとく利き酒5種を購入。この日は5種類で1700円。

ちょっと気になったのがお茶漬け。550円也。
レンチンごはんにお茶漬けの素ということですが、ダシを入れたら立派なお茶漬け。お盆に乗せるとなんだかそれだけで高級感漂う気が(笑)ご飯ものがあるとは思わなかったので、ちょっと驚きました。

酒5種類は座席に戻ってちびちび飲みます。列車は定刻に発車。天気はいまいちですが、桜が満開でそこかしこに桜の花が。特に古津~矢代田間は桜並木になっておりピンクの木々が続くのはなかなか壮観。
そうして長岡駅に到着しました。ここで15分ほど止まり、撮影タイム。
隣のホームでは快速直江津行きが停車中。そういえばこの時間帯、

16:20 快速柳都Shu*Kura上越妙高行き

16:30 快速直江津行き

17:16 特急しらゆき8号新井行き

と本数の少ない信越本線でどんどん通過列車は走っていく時間帯になります。

柏崎駅で後続の快速直江津行きに道をゆずり、ゆっくりと発車。

日本海

柏崎を出発すると日本海が見えます。今日はあいにくの空模様で夕日は期待薄。

柏崎を過ぎると日本海が。個人的には夕日を期待していたのですが、こんな強風な天気では期待はできず諦めます。雲に覆われ、どんよりした天気。
同じ日本海でも「トワイライトエクスプレス」で通ったときは、同じシチュエーションでも暮れなずむ黄金の太陽が日本海を金色に染めており、お天気一つで全く印象が違います。

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そして「日本海に近い駅」青海川駅に到着。ここでは約20分間止まります。

青海川駅

青海川駅の駅名標。海のすぐそばにあり、「日本で海に最も近い駅の一つ」と呼ばれています。

海のそばだけあって強風が吹き付けます。気温はそれほど高くないはずですが風が容赦なく体温を奪っていき、寒い寒い。
それでもほとんどの乗客が海を見に下車してきました。

青海川駅全景

青海川駅全景。やはり天気は残念。この付近は線路の付け替えが行われており、旧線跡はハイキングコースになっています。

駅は崖と海に挟まれた位置にあり、前後はトンネルに挟まれています。風が非常に強く、ホームを渡るこ線橋も、屋根までコンクリで覆われたかなり頑丈なつくり。それだけ厳しい天候のところにある駅なのでしょう。

20分の停車時間はあっという間で青海川駅を発車。ここから先はどんどん暗くなり、直江津到着時にはかなり暗くなっていました。

高田駅

高田駅で下車。柳都Shu*Kuraを見送ってこのまま高田城址公園に夜桜見物に繰り出します。

直江津で長岡を1時間あとに発車した「しらゆき8号」を先に行かせ、直江津行きをゆっくりと発車。直江津でえちごトキめき鉄道の乗務員にかわり、しばらく走ると高田駅に到着です。

柳都Shu*Kuraを高田駅で見送りますが、2号車の格子状の窓が夜の暗闇にぼんやりと浮かび上がりなかなかムーディな雰囲気。
お酒メインとあってどちらかというと「大人の雰囲気」をまとう柳都Shu*Kuraですが、お酒好きには天国のような列車でしょう(笑)
また、最近合理化が進むJR東日本の「乗って楽しい列車」の中では人的サービスがかなり豊富で、まさしく楽しめる列車に仕上がっていると思います。

中には「のって楽しい列車」の中でも車両だけ立派で、車内販売など車内サービスが一切ない列車もでてきました。。。

もっともすでに登場から10年が経過しており、他のキハ40もほとんど廃車になっているなかこの「柳都Shu*Kura」も老朽化は隠せません。おそらくここ数年で車両の置き換えもしくは列車の存廃が取りざたされる気がします。

(4/23の記事に続く)

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