特急「ホームエクスプレス阿南1号」特急券・他

ホームエクスプレス阿南1号特急券です。

2008年から2019年にかけて徳島~阿南間で運行されていた「ホームエクスプレス阿南1号」の特急券です。
「ホームエクスプレス阿南」は文字通り牟岐線の通勤通学列車として、2往復運行された時期もありましたが、2012年時点では夜に徳島発阿南行きと阿南発徳島行きが運行されていました。

徳島~阿南間24.5kmはおそらく定期のJR特急としては最短だったと思います。(次点が諫早~長崎のかもめ201号の24.9km)。
この距離は東京から横浜手前の新子安ぐらいの距離で、短距離特急と言われ2025年に廃止された東京~八王子間の特急「はちおうじ」の約半分の距離です。いかに短距離かわかると思います。

完全に通勤特急ですが、指定席が最後まで連結されていました。これはどちらかというと、通勤じゃなくて高松からの乗り継ぎ需要を狙ったものもあったのかもしれません。
こんな短距離特急が11年も続いたということは一定の利用があったのでしょうか。2019年に徳島~阿南間でタクトダイヤ導入時に普通列車の増発と引き換えに廃止されています。

なお、本券はeきっぷ利用のため、割引になっていますが指定席特急券の定価は1050円(自由席は310円)。さすがにこれで徳島~阿南のみを指定席で乗る人はいないでしょう。。。

ホームエクスプレス阿南

ホームエクスプレス阿南です。ヘッドマークの意味するところがよくわからん。

「ホームエクスプレス阿南1号」は徳島行き特急「むろと4号」の折り返し便として設定されていました。キハ185の2両編成は車内清掃や座席転換などのあと、乗車開始。指定席は牟岐よりの8席のみで非常にコンパクト。そんな中、15番A席はもちろん前面展望が望める席です。

前面展望

キハ185の前面展望はすこぶる良好。

もっとも線路等級の低い牟岐線では最高85km/hどまりでそこまでスピードは出ず、また駅通過時は減速するので、いかにも「ローカル特急」な感じになっています。

行き先表示

列車名が長いため、行き先表示の列車名もやや苦しげな感じになっています。

列車は定刻に阿南に到着。「ホームエクスプレス阿南2号」として折り返しますが、客ゼロで折り返していきました。

キハ185のヘッドマークは着脱式

自由席特急券

徳島から阿波池田の自由席特急券。「剣山1号」は6時台の運行のためか、ガラガラです。

その日は徳島市内に泊まり、翌日は朝一の「剣山1号」で阿波池田に向かいます。
阿波池田に到着すると、この「剣山1号」は折り返し「むろと1号」に代わります。

当時、徳島線と牟岐線で特急の直通運行が行われていましたが、阿波池田行きが「剣山」、牟岐行きが「むろと」と同一区間なのに上りと下りで列車名が違う奇妙な運行形態でした。
あくまでも徳島での乗車時に乗り間違えを防ぐためにこのような形態になったようです。

となると、駅でヘッドマークの付け替えが発生するわけでして、阿波池田に到着すると・・・

ヘッドマークの付け替え作業

キハ185のヘッドマークパネル取り付け式。このため、列車名が変わるたびに乗務員が列車を降りて付け替えます。

このように付け替え作業が発生します。少し驚いたのは、キハ185のヘッドマークはパネル取り付け式だったこと。もちろん裏側から蛍光灯で照射してますが、1986年登場のキハ185でヘッドマークがパネル方式だったのはちょっと驚きでした。

2025年3月のダイヤ改正で、基本的に定期列車としてのキハ185の特急の運行は「剣山」のみとなり、おそらくこのような駅での取り付け作業は見られなくなったものと思われます。(3/15までは「うずしお」「剣山」の付け替えが徳島駅で発生していました。)

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