JR西日本のポイントシステム「WESTERポイント」ですが、2024年夏にWESTERポイントを使用した全線フリーきっぷが発売され、一世を風靡しましたが2025年冬に再発売しました。


2024年夏と2025年冬に再発売された「WESTERポイント全線フリーきっぷ」ですが、今回も全額をポイントで支払う「全ポイント版」と、一部のみポイントで支払う「一部ポイント版」に分かれています。
ただ、効力が見直され、改善点、改悪点さまざまとなっています。全般的には「全ポイント版」が改悪、「一部ポイント版」が改善といった感じでしょうか。
全ポイント版
内容 | 2024年夏 | 2025年冬 |
---|---|---|
必要ポイント | 9000ポイント | 9800ポイント |
有効期間 | 3日間 | 2日間 |
当日発売の有無 | 当日購入可能 | 当日購入可能 |
指定席利用可能回数 | 無制限 | 6回まで |
一部ポイント版
内容 | 2024年夏 | 2025年冬 |
---|---|---|
価格 | 14800円 | 19800円 |
必要ポイント | 900ポイント | 980ポイント |
有効期間 | 1日間 | 2日間 |
当日発売の有無 | 前日までに購入必須 | 当日購入可能 |
指定席利用可能回数 | 6回まで | 6回まで |
このほか、一部ポイント版はお盆に使えないという制限もありました。
今回「全ポイント版」は使用ポイントが増えたのに、有効日数が1日減り、さらに無制限に指定席が取れたのも6回分までに制限されています。これだけ見れば明らかに「改悪」ですが、2024年夏のがあまりにも「全ポイント版」を優遇し過ぎた感があります。
一方「一部ポイント版」は2日利用可能になったのは大きく、これで「全ポイント版」との差異は価格と使用ポイントだけになってしまいました。
自分もどちらを使うべきか悩みましたが、やはり使い勝手が大幅に上がった「一部ポイント版」を今回は選択することになりました。
なお、2005年冬ならではの使い方として、同時期に発売するJR東日本の「キュンパス」と有効期間が重複するため、JR西日本とJR東日本が接する北陸地方を橋渡しにして「キュンパス」とこの「WESTERポイント全線フリーきっぷ」を連続して使用するという使い方も可能になりました。
例えば土日は「WESTERポイント全線フリーきっぷ」を使用して最終日は上越妙高に宿泊し、月火と「キュンパス」を使う使い方もアリです。
自分も土日を「WESTERポイント全線フリーきっぷ」、月曜を「キュンパス」としてこの使い方を実践してみました。
ただ、今後は自分はこの手の西日本フリーきっぷはあまり使わないかもしれません。JR西日本管内だと基本株優を使うことが多いためです。そういう意味ではここで全ポイント版にしてポイント消費してもよかったかな、と少し後悔。
最前部の展望
今回も一番手は「スーパーおき1号」。山陽に出るには「スーパーおき」か「やくも」になりますが、今回も「スーパーおき」を選択。キハ187系3両編成です。
席番は今回も1号車1番D席。新山口側の前面展望ができる座席です。また海側席なので、日本海を眺めることも可能です。
そして「スーパーおき1号」は午前中に走破する列車のため、日本海側が日光のまぶしさの心配もないため、こころゆくまで日本海の車窓を楽しめます。
そういえば、夏の「WESTERポイント全線フリーきっぷ」でもスタートは「スーパーおき1号」でした。
真っ暗な松江駅を出発したあと、出雲市を過ぎたあたりから明るくなってきます。冬型の気圧配置は緩んだとはいえ、山陰地方はこの日もどんよりとした天気。日本海も相変わらず白波が立っています。
夏に乗車したときから変わったのは、石見津田~益田間。このあたりも日本海沿いを走行しますが、2024年11月2日の大雨で斜面に亀裂が入り、11月30日まで三保三隅~益田間で運休を余儀なくされました。

復旧はしたものの現場は応急処置状態のようで、本格的な復旧はこれからの模様。ただ、この区間は日本海に面した断崖絶壁区間で重機を入れることができなさそうなんですがどうやって直すのだろうか。
現場は時速25km/h制限がかかり、そろそろと通過していきました。
ただ、雨が降ったらこの区間すぐに運休しそう・・・
益田を過ぎると明らかにスピードダウンしてのんびりと走るのはいつも通り。
津和野~徳佐付近が冠雪していたことはちょっと驚いたもののすぐに雪はなくなり、山口駅に到着。国道の車と競争しながら終点新山口には定刻に到着です。
ここで「やくも2号」が車両点検の影響で生山駅で運転打ち切り、その後の「やくも4号」も70分遅れとかなり酷いことになったとの情報が。出発は「やくも」じゃなくて「スーパーおき」で正解でした。
2月に入って寒波が続いてから「やくも」は毎日のように運休や遅延を引き起こしてましたが、今日もやったのか・・・

と思ってたら「やくも2号」の運休はとある方を途方に暮れさせたようで。
流石に生山駅でおろされたらどうしようもない。(笑)
(2/22の記事に続く)
コメント
時間とお金があって羨ましいですね。乗り鉄は独身のときしかできませんからね笑