WESTERポイント全線フリーきっぷ弾丸日帰り旅行もいよいよ最終盤。新大阪からの「さくら569号」と岡山乗継の「やくも29号」の指定券です。「さくら569号」と「やくも29号」の乗継は自分が島根に戻るときの定番で、考えてみれば夜8過ぎに大阪を出てその日のうちに松江に帰れるのは割と便利なんだなと、しみじみ思います。
「さくら」の混雑
(8/2の記事の続き)
サンダーバード40号を新大阪で降り、まだまだ人でごった返している構内のベルマートで飲み物を買って新幹線20番ホームに上がると既に入線していました。
新大阪駅20番ホームは基本的に山陽新幹線に8連の列車(みずほ、さくら、こだま)のためのホームで、「のぞみ」は基本的に発着しません。
発車5分前にようやく乗車が可能となり、一斉に乗車。
車輛はJR九州のN700系です。N700系の九州新幹線直通の8両編成はJR九州とJR西日本の編成がありますが、2024年現在、さくら573号はJR九州の車両で運行。あまり見分けがつきませんが、車内放送のメロディがJR九州仕様なのでそこで判別がつきます。
しかしこの日の「さくら573号」の指定席はほぼ満席。8両編成の「さくら」「みずほ」の指定席は座席が2×2ということもあって混雑しがちではありますが、最近特に「さくら」の混雑が激化しているような気が。
やはり最近の山陽新幹線の値上げとの差が大きい気がします。2023年3月の山陽新幹線の「のぞみ・みずほ」の値上げによって、「のぞみ・みずほ」「ひかり・さくら」の指定席の差が760円となり、かなり大きくなってしまったのが要因かと思われます。さらに「さくら」の指定席は先述のとおり 2×2 のハイスペックな座席なので、山陽新幹線内だけでも混雑が激化したのではないかと思われます。
一方で山陽新幹線「のぞみ」の指定席は割とゆとりがあることが多く、隣に人がくるぐらいならば「のぞみ」のほうがいい・・・だけど特急料金が高くなるのは痛い・・・ちょっと悩むところです。
岡山に定刻に到着。「さくら573号」からも大量の乗客が降りていきました。
岡山駅では「やくも」の発着ホームである1,2番ホームを改修し、やくもをイメージしたベンチや、ロゴ入りに柱を導入。その2番乗り場から「やくも29号」は発車します。
列車は273系4両。まあ最終便なので4両で十分といえば十分です。
ただし、2024年のお盆(8/10~8/17)は旧車両である381系が6両で代走します。
車輛デザイン自体はJR西日本の標準的な特急車両ですが、「やくもブロンズ」と呼ばれる専用の色使いや、前面や側面に「やくも」とでかでかと描かれた手法は従来のJR西日本の車両ではあまりみかけないものです。
従来JR西日本の車両設計は伝統的に「汎用性」が重視される傾向にあり、できる限り容易に転用できるようにしています。さすがに関空特急「はるか」はその性格上専用設計の車両になりましたが、それ以外は基本的に汎用性を重視しています。
そんな中、もはや振り子電車は「やくも」以外投入することはないということもあって、273系はおそらく他線区への転属はない前提で作られた節が伺えます。
「くろしお」に使用中の283系は2021年から振り子は停止している模様。
そんなやくもの乗り心地は行きにも書いた通りやっぱりいまいち。座席を「ゆったりやくも」タイプにしてほしいなあと思ったり。
列車は遅れることなく定刻に到着しました。
定刻で松江到着。
朝5時に出発して深夜24時前まで乗りまくるいう久々に乗り倒しツアーになってしまいましたが、JR線内に限れば行きの「サンダーバード11号」をのぞいてコンセントがあり、また全区間でWiFi完備と、令和の乗り鉄のスタンダードを垣間見た気がします。今回は
松江~黒部宇奈月温泉往復割引運賃:18600円
特急料金:22800円(内訳は下図)
区間 | 特急料金 |
---|---|
やくも2号(松江~岡山) | 2730円 |
のぞみ4号(岡山~新大阪) | 3380円 |
サンダーバード11号~はくたか562号(新大阪~富山) | 4570円 |
はくたか562号(富山~黒部宇奈月温泉/自由席) | 880円 |
はくたか567号(黒部宇奈月温泉~富山/自由席) | 880円 |
つるぎ39号~サンダーバード40号(富山~新大阪) | 4570円 |
さくら573号(新大阪~岡山):3060円 | 3060円 |
やくも29号(岡山~松江):3060円 | 2730円 |
合計:41400円(15000円換算で26400円/約64%引き)
こうやって見ると14000円+1000ポイント版でもそこまで悪くない気がします。
もちろん3日9000p版のほうがお得度は高いでしょうが、今回あえて「日帰り」という枷をはめてみました。たまにはこういう弾丸旅行も面白いかと。
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