2024年3月のダイヤ改正で秋田~青森間の特急「つがる」のうち昼間の1往復を停車駅削減して速達化、「スーパーつがる」に衣替えしました。
JR東日本では「スーパービュー踊り子」が「サフィール踊り子」になってから「スーパー」のつく列車は消えていましが、4年ぶりの復活となります。
「つがる」自体は、上野~青森間を奥羽本線経由で結んだ急行「津軽」のイメージが自分では強いですが、JR東日本では、東北新幹線八戸開業に伴って八戸~青森・弘前間に登場した2002年を「つがる」の運行開始年としています。
「つがる」は八戸発着のときはE751系のほか、JR北海道の789系も使用されていましたが、現在はE751系に統一されています。
きっぷには「スーパー」の文字が燦然と輝いています。
「スーパー」のない列車
秋田駅改札口では、このようにディスプレイのほか、自動券売機や指定席券売機にも「スーパーつがる」の停車駅に関する注意喚起の案内が出ていました。
停車駅は東能代、鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森、青森。かつての「日本海」や「白鳥」(大阪~青森時代)とほぼ同じですが、「つがる」では停車駅はほぼ固定化されてしまっているため、こういった注意喚起が必要なのでしょう。
ホームに降りると、列車は既に入線済。
ん?「つがる」?
「スーパー」表示がどうなるか気になったのですが、前面・側面ともに「つがる」のまま。おいスーパーはドコいった。
たしかE751系は盛岡~青森間の特急「スーパーはつかり」でデビュー。このときは側面の方向幕は「スーパーはつかり」だった気がしますが・・・
手を抜いたのか、表示を間違えたのか。
でも車内に入ってドア上の電光掲示板はちゃんと「スーパーつがる」となっていました。
1号車は半室普通車、半室グリーン車の合造車。今回乗車した6番席は、普通席の最後尾にあたり、グリーン車との敷居付近となります。
このため青森行きの場合、車体中央となって乗り心地がいいのに後ろがいないのでリクライニング倒し放題というお得な席。もっとも普通席の場合はそこまで倒れないし、そもそもガラガラなので、あえて気にするほどでもなかったのですが・・・。
自由席は半分ほどの乗車率、指定席ガラガラで秋田を発車しました。首都圏の特急は全車指定席が当たり前になりましたが、まだ地方では指定席+自由席が残存しており、自由席のほうが安いからか自由席のほうに人が集まる傾向にあります。
「つがる」でもえきねっとトクだ値も始まり、自由席より「トクだ値」のほうがかなり安いですが、駅でかなり宣伝しているにもかかわらず浸透度はいまいちの模様。
東能代までは基本的に平坦です。八郎潟付近は進行方向左手は見渡す限りの田んぼ。そして、森岳付近でバスを追い抜きましたが、こういう田舎の路線バスはかなり危機のようです。
東能代からは進行方向が東となり、山がちな地形に。ここで遅めの昼食を。
普段なら秋田駅改札口横の駅弁屋で購入するのですが、この日は時間に余裕があったので、秋田駅東口徒歩10分ほどにあるたいあん弁当東通店でとりからあげ弁当を購入。ここは注文してから唐揚げを揚げ始めるため、できるまで少々時間がかかりますが、特筆すべきはそのコスパ。550円ですが弁当からはみ出るほどの唐揚げが詰め込まれています。
それ以外はごはん、かまぼこ、卵焼きといたってシンプルではありますが、弁当のフタができず隙間から唐揚げがはみ出す様は初見時はかなりびっくりしました。あと弁当ではめずらしくフライドポテトが。
ソースがついてきたのが謎ではありますが、から揚げを一口食べて納得。ここの唐揚げはかなりプレーンで味付けが薄目。ほんのりしょうがが効いてますがスーパーの唐揚げでよくみかける濃い味付けとは無縁です。このあたりはかなり好き嫌いは出そうですが、個人的には変に調味料にこだわった最近流行の唐揚げよりこの手のうす味のほうが好み。
で、添付のソースは味変用としてあるみたいで、途中でソースをかけると印象が一変しました。
近所にあればリピ確定かな。
鷹ノ巣、大館と盆地に出ますが、再び山越えをして平地に出たかと思ったら大鰐温泉です。
弘前は定時に到着。自由席には長蛇の列が。青森までは普通列車でも十分な距離ですが、それにもかかわらず大量の乗車があったのは、弘前と青森の流動の多さを物語るものではないでしょうか。
(6/23の記事に続く)
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