備後落合駅にて
備後落合は、「奥出雲おろち号」の終点です。木次線と芸備線が接続するジャンクション駅でもあります。
しかし、時刻表みてもわかるとおり、ほとんど役にたっていません。
最近、ローカル線の廃線問題がクローズアップされていますが、その中でもこの備後落合はクローズアップされることが多く、皮肉にも知名度が上がってしまってます。
ただ、毎回来ても地元客や用務客がほぼ皆無で、全員が乗ることが目的な人たちだらけなので、正直存続は難しいんじゃないかなあと思います。
ここでは元鉄道員だった方がボランティアガイドしていますが、この方もそんなに持たないと思う、と悲観的な考え方を持っておられました。
出雲坂根駅と延命水
出雲坂根駅は三段式スイッチバックで有名です。
行きの備後落合行きは出雲坂根駅停車はわずか3分で、かなりばたばたしますが、帰りの木次行きは停車時間は10分以上あり、ゆったりできます。
また、出雲坂根駅では備後落合行きとも交換し、こちらも観光客が大挙して乗っていることが多いので、かなり人でいっぱいになることも。
ここではなぜかやきとりが売られており、最近は割と名物と言われることも多くなってます。
またここのやきとりを売っている方は安来の方なので、安来特産のいちごも販売してました。1パック350円。安っ!
また、延命水が駅すぐ横にあり、信楽焼のタヌキと一緒にいます。
今までは神社の清めの水のようにひしゃくで汲んで飲むスタイルでしたが、コロナ渦の影響で、使い捨ての紙コップで汲んで飲むようになっていました。
ただ、ここの水はちょろちょろとしかでないので、ポリタンクに水を詰めるには時間がかかりすぎて不向き。
そういう人は駅出て道路わたって反対側の道路下で勢いよく出ている延命水を利用するか、駅徒歩10分の舞茸販売店の延命水を使いましょう。
なお煮沸消毒は不要でそのまま飲めます。
さて、この奥出雲おろち号。
新型コロナで外出自粛が呼びかけられているためか、乗車率は5割弱とかなり悲しい乗車率でした。もっとも今年度(令和2年)の運転は始まったばかり。これからの飛躍に期待しましょう。。。。と思いきや、帰宅して2日後。
緊急事態宣言発令。。。。
運転はそのまま終わってしまいました。
運転再開は8月21日まで待つことに。
(おまけ)冬の出雲坂根
さて、奥出雲おろち号の牽引機関車は、DE15 と呼ばれるディーゼル機関車です。
このDE15 という機関車は春~秋はこうやって奥出雲おろち号などをけん引してたりしていますが、冬になると機関車の前後にラッセルヘッドを取り付けて、雪をかき分けるラッセル機関車としての側面もあります。
てなわけで半年後の冬の出雲坂根へワープ・・・(2020年12月20日)
並行する国道313号の除雪はばっちりですが、駅舎は雪で覆われていました。
当然線路にも雪が積もるわけで、さあラッセルよ、こい!とばかりに待ち構えると、やってきましたラッセル機関車が
あれ?
やってきたのは排雪モーターカー。DE15は使っていないとのことでした。
出雲坂根駅ではキハ120と交換。キハ120も大量に雪をかぶってしまってます。
奥出雲おろち号が走る春~秋と異なり。流石に冬は訪れる観光客はほとんどいません。
というか雪がつもりすぎると出雲横田~備後落合間の列車の運転を取りやめてしまいます。(タクシー代行)
俗にいう冬眠です。
なお、今回牽引したDE15は2021年に引退し、山陰からはDE15が消滅してしまっています。
コメント