新宮~京都の乗車券です。
ただし、途中の松阪~鶴橋は近鉄線を経由し、前後のJR線の距離を通算した形になっています。
途中で他社線をはさみ、前後の自社線を通算できるルールは「通過連絡運輸」と呼ばれています。
北越急行、智頭急行や、伊勢鉄道等、JRの特急が通過するような路線は当然設定されていますが、JR-近鉄-JRの通過連絡運輸の場合は、近鉄区間は松阪~鶴橋で設定されています。
なお、通過連絡運輸の対象となるJR線の範囲が限定されていることもあります。この場合は前後のJR線は限定された区間のみの設定となります。
さて、前回の168プレミアム乗車券で新宮にたどりついたはいいのですが、大阪方面の特急は出たばっかり。次の特急は2時間後です。
ふと時刻表を見ると、多気行きの普通列車がまもなく発車。ということは、松阪まで出て近鉄で帰るのも悪くない、と思いました。
松阪経由だと遠回り?と思う節もありますが、実はそうでもありません。
新宮(17:45)~くろしお34号~(21:33)天王寺、運賃・料金:6,500円
新宮(17:28)~南紀8号~(19:36)松阪(19:46)~伊勢志摩ライナー~(21:13)鶴橋、運賃・料金:7,100円
新宮(15:56)~普通~(19:19)多気(19:29)~南紀8号~(19:36)松阪(19:57)~快速急行~(21:46)鶴橋、運賃・料金:4,340円
最後は特急料金をケチった場合ですが、それでも極端に遅くはならず、くろしおでそのまま帰るより2,000円以上安くなります。
そのためかどうかはわかりませんが、新宮から松阪経由で大阪に行く需要も一定数あるようで、新宮駅でこの通過連絡運輸の乗車券を頼むと、はいはいとばかりにあっという間に作成し、しかも「うちでは近鉄の特急券は売れないので近鉄の駅でお願いします。」と念を入れてきました。
ということで、新宮から多気行き普通列車に乗り込みました。キハ11の2両編成。新宮にくるキハ11使用列車には、トイレ確保のためトイレつきの300番台が最低1両はついています。
車内は通学帰りの高校生?でにぎわっていましたが、駅ごとにどんどん減ってゆき、閑散とした車内になりました。 阿田和で紀伊勝浦行き特急とすれ違い。こっちは普通列車なんでのんびり行きます。
紀勢本線の東半分(新宮~亀山間)では、海はそれほど臨むことはできません。
全般リアス式海岸となっているため、このように入り江の形で海が見られることがほとんどです。
尾鷲、熊野市と多少乗車はあるものの、どんどん人は減っていき、三瀬谷あたりはごらんのように貸切状態に。
ここから先は多気方面への乗客が少しずつ乗ってきます。
紀勢本線東半分の普通列車は青春18きっぷ期間しか乗車したことないため、今までは客が乗っているイメージでしたが、期間外ということもあってか、ここまでガラガラな紀勢線列車に遭遇したことありませんでした。
まあこれは普段着の紀勢本線ということなんでしょうか。
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