寝台特急「トワイライトエクスプレス」シングルツイン特急券・寝台券

大阪~札幌間を結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」の寝台券、特急券です。
B個室のシングルツインを取っています。

スイート/ロイヤルはさすがにお盆とあってあっという間に満席。なんとかシングルツインにもぐりこめました。
まあ一人旅ならばシングルツインでも十分です。22時間、自分の部屋を持てることにはかわりないのですから。

シングルツインとは妙な名前ですが、文字通りシングルにもツインにも利用できる寝台です。

線路に平行に2段ベッドになっており、2人で過ごすこともできます。
下のベッドは折りたたむと2人がけのソファーになります。
2人で使うにはやや狭く、2人利用ならばツインのほうがいいでしょう。
一方、一人利用だと十分な空間です。特に昼間のスタイルが景色が見やすいのはいいですね。

札幌出発時は、このように先頭がディーゼル機関車の重連で出発します。
北斗星と共通で使われるブルーのDD51機関車です。

札幌を定刻に出発。
ちなみに12番室は、日本海側だと山側になるのですが、これは北海道内では海側になります。
このため、北海道内は思う存分海の景色を楽しむことができます。
もっとも道南の海の景色はやや単調であきがきやすいのが難点ですが。。。

五稜郭で機関車付け替え&方向転換。青函トンネルは以前サロンで説明をやっていましたが、今はなくなっています。
青森でさらに機関車つけかえで長時間停車。ここから進行方向が変わります。
流石に眠くなったので、ここでベッドメーキングして寝ることににしました。

翌朝、目が覚めると列車が止まってます。何気に外を見ると・・・・酒田?
時計は朝6時半になっています。
最初は何事?と思ってましたが、その後程なくして車掌から案内放送で、この先が大雨で不通となっており、運転再開のめどが立っていないとのことでした。
酒田は晴れてますが・・・局地的な大雨なんだろうか。

食堂車で朝食をとり、部屋に戻っても動き出す気配はありません。そのうちに、車掌はお茶とカンパンを配ってきました。

食堂車で食べたところなので、いったん非常食にしておきます。
9時、車掌から、この列車は動けないので、急ぎの方はバスで村上駅に向かい、そこから特急いなほ号で新潟に向かってくださいとの事。
ただ、この日、京阪神地区が大雨で壊滅的なダメージを受けており、急いでもあまり意味なさそうなので居残りを選択。

車掌は「途中で打ち切りになるかも」と言ってましたが、そうなったらその時点で払い戻しして、手持ちの青春18きっぷでそのまま東京に向かってしまったらいいか、ということで篭城決定。

とは言ってもなかなか動き出す気配はなし。
しばらくすると、「食料の買出しに1号車のドアを開けます」とのことで、食料調達に酒田駅の「NEWDAYS」へ。
もっとも食料調達合戦に出遅れたために、食料はおにぎり一個にいたるまであらかた売り切れてしまってました。

仕方がないのでカップ麺を購入して食堂車でお湯をもらって自室で昼食。まさかトワイライトでカップ麺とは思いませんでした。
そうこうしているうちに、酒田駅1番線に札幌行き「トワイライトエクスプレス」が到着。
こちらも大雨で大幅遅延しているようで、真昼間の酒田駅ですれ違うことに。

13時前に酒田を出発。既に11時間程度遅れています。しかし鶴岡手前で再度抑止とのこと。
そのときに案内放送でティータイムの案内が。
上りトワイライトのティータイムは14時半~16時の営業ですが、2日目も律儀に営業していました。
まあ、気分転換に呑むかということで、これ。

月山を見ながらビールも悪くはありません。なんか違う気もしないでもないけど。

鶴岡手前で再度の抑止。運転を再開したのは16時ごろ。既に13時間近い遅れになってます。
大雨っていったい何?と言うぐらい綺麗に晴れ渡っているのですが、線路点検が時間がかかったのでしょうか、三瀬~五十川間は速度規制がかかっていました。

越後寒川を抜け、いわゆる羽越線屈指のビューポイントである「笹川流れ」に差し掛かったときは既に西日がサロンカー降り注ぐ状態。これはこれで珍しい体験ではありますね。

五十川以降は本来のスピードを取り戻して、大阪に向かいます。
流石に新発田を越えたあたりから暗くなってきました。気がつけば18時です。

長岡打ち切り?と思ってたのですが、長岡で食料調達のために10分ほど停車。ということはこのまま大阪まで強行するようです。
だとするとまだ行程は長いので、長岡で酒とつまみを大量に購入。
まさかの2日目の晩餐となりました。

あたりはすっかり暗くなりました。
食堂車より

「本日の食堂車売店の営業は21時までとなっております。明日の営業いたしませんのでご了承ください。」 

とのアナウンスが。遅延でも律儀に食堂車、車内販売は営業していました。

そして金沢で、2度目のおやすみ放送が。

「明日の京都到着まで放送を控えさせていただきます。明朝の京都、新大阪、大阪到着予定時刻は未定です。」

未定っておい。
まあでもトワイライトエクスプレスはこれで2泊3日は確定です。

気がつけば湖西線を走行。京都到着は4時半です。
本来ならばここで下車するつもりだったのですが、完全に予定が崩されたので新大阪に向かい、そこから新幹線に乗ることに。
京都からは複々線の内側線(電車線)を走行します。何でも前日の大雨で土砂が入って外側線が使えないとか。

下車したのは新大阪、
電光掲示板の案内に思わず苦笑しながら、約16時間遅れで新大阪駅の改札をでました。

16時間遅れというのは、自分にとっては12年前の東海豪雨で新幹線缶詰で24時間遅れを喰らって以来の強烈な遅れです。
まあ寝台車、しかも個室だったので、新幹線のときほどあまり疲れることはありませんでした。

コメント

  1. 419系愛好家 より:

    酒田駅から徒歩数分の場所にファミマがありますから
    そこで買い物しても良かったかも。
    トワイライトの上下の並び、ちょっと見てみたいです。

  2. kei より:

    これはまた珍しい体験をしましたね。
    食堂車の2日目昼以降の食材は尽きなかったのか、またどこで搬入したのかも気になります。
    (私は日本海A寝台の3時間が最大…)
    新幹線で代行可能の あけぼの だったら長岡で打ち切られたでしょうが、途中で打ち切っても折り返し特発することもできなかったのでしょうか。
    遅れた場合、いつ再開するか解らないので駅の外で買い物とは行きづらかったのでは。

  3. ぱーぱー より:

    >>419系愛好家さま
    ドア開放時間が10分でしたので、ちょっと駅外に行くのは勇気が要りました。
    駅構内の清川屋でがちゃおこわを購入してた人もいました。

    >>keiさま
    ティータイムは基本ドリンクばかりですので、あまり品切れの心配はないかと。
    ただアイスは品切れになっていました。

    ちなみにすれ違った札幌行きは13時間遅れとなり、途中の函館打ち切りに。(翌日の札幌始発は函館始発に変更。)
    また少し前を走っていた「あけぼの」は上野行きは鶴岡打ち切り、青森行きは村上打ち切りとなり、この大阪行きのみが最後まで運転していたようです。

    トワイライトは長岡打ち切り新幹線振り替え、金沢打ち切りサンダバード振り替えはよくありますが、多客期は最後まで突っ張ることもあるようです。
    振替ようにも振替先も満杯で、振替がままならないからのようですが。。。

  4. かちがらす より:

    御無沙汰してます。
    昨夏稚内~西大山の旅に札幌~大阪間を
    トワイライトロイヤルに乗車しました。
    長い旅でしたがこれは~何ともいやはや。
    長時間の乗車お疲れ様でした。
    売店はどうしても争奪戦になりますよねぇ。
    未定の到着時間は突っ込みたくなりますよね(苦笑)

タイトルとURLをコピーしました