平城遷都1300年祭にあわせて、近鉄では初めて名古屋と奈良を直通する名奈特急が設定されました。
名古屋~大和西大寺間を1日1往復するもので、西大寺からは1300年記念会場まで無料のシャトルバスが走っています。
運転形態としては名古屋~大和八木間は名阪乙特急と併結。大和八木から大和西大寺まで単独で走行します。
車両は近鉄の最新の特急車「Ace」22600系電車が専用で使用されています。
「Ace」は窓が在来車よりさらに大きくなり、JR東海の「ワイドビュー」車並に大きくなりました。
また、案内のLEDは最新のフルカラーLEDとなり、座席のシートピッチは1050mmと新幹線並みに拡張(アーバンライナーなど同数値。)。また、近鉄特急では初めて背面テーブルや座席コンセント設置など、最近のトレンドをうまく取り入れています。
さらに座席下の暖房装置を吊り下げ式にしたために足元が大きくなると同時に、足載せが追加されました。
リクライニングするとおしりの部分が沈み込む「ゆりかごシート」はさらに洗練された形になっており、アーバンライナーなんかと比べるとすわり心地が改善されています。
その他全面禁煙に喫煙ルームを追加するなど、どうも新幹線N700を意識した仕様がそこかしこに見えるのは気のせいでしょうか。
とにかく従来の近鉄特急に比べると大幅にグレードアップされているようです。
この列車はA号車B号車と号車表示がABCDで表示されます。
今回はB号車の39番で窓側です。
西大寺を出発するとのろのろ走行で橿原線を走行。このあたりは臨時特急の悲しさ。
八木の手前で橿原線~大阪線の短絡線に入り、八木駅に到着しました。
八木からは後ろに名阪特急を連結して高速走行開始。伊勢中川で今度は大阪線と名古屋線を結ぶ短絡線を経由して名古屋線に入り、一路、名古屋に向かいます。
何気なくこの特急は、八木の短絡線と、中川の短絡線を両方経由する唯一の特急ですね。
なお、この名奈特急は11月までの土休日を中心に運転されています。
コメント