大分ホーバーフェリー「大分→空港」乗船券

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2009年10月末で運航を停止した、大分ホーバーフェリーの乗船券です。
日本で唯一のホーバークラフトを運航する路線として知られましたが、大分空港の利用客減少、燃料費高騰に、道路整備によるリムジンバスの躍進により、苦境にたたされ、民事再生法適用による精算の道を歩みました。

ホーバークラフトとは空気を下の吹きつけて浮上し、後方のプロペラによって前進するもので、船よりも飛行機に近い性質を持っています。
浮上走行にため、水の抵抗を受けない分、高速で走りやすいほか、水上、陸上両方に走行することができます。
かつては旧国鉄が宇野~高松間で運航していたほか、その特性を生かして旭川を北上して岡山駅近辺まで試験的に入ったこともありました、このときの所要時間が1時間弱と、現在のマリンライナーに匹敵する韋駄天ぶりでした。(ただし、営業運転はなかった。)

大分ホーバーも大分基地~空港の所要時間が29分、バス乗り継ぎで45分程度と70~80分程度かかるリムジンバスを所要時間的には圧倒していました。
ただ、値段がそこそこ張るのと乗り換えが必要なのが難点で、客は離れていきました。
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ホーバーは大分基地から「搭乗」。ここからして船とは違います。
そして、浮上しておそるおそる海に入りました。
ここからは一機に加速して空港まで一直線。
大回りするリムジンと違って海の上ですからほとんど間っすぐに空港に向かいます。
騒音は結構大きめですが、揺れはすくなく、結構快適な「海の上のフライト」でした。

大分空港につくと今度は陸上走行にチェンジ。ホーバー専用の道路を走行します。
なんといっても有名なのが空港手前にS時カーブで、カーブ走行が苦手なホーバーはここでドリフト走行を披露。
有名撮影地だけあって、ドリフトの瞬間はかなりのカメラが並んでいました。

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