南海のなんばから関西空港へ結ぶ特急「ラピート」の特急券です。
当時は「ラピートα」がなんば~関西空港ノンストップ、「ラピートβ」が主要駅停車で、これは「ラピートα」のものです。
「ラピート」に使われる車両は珍しく2クラス制をとっており、200円追加でスーパーシートが利用できます。
スーパーシートは2×1の3人がけシートでかなり豪華なつくり。
もっともそれだけで200円余計に払ってくれるお客は少なく、いつもガラガラな印象があります。
この日もスーパーシートは一人だけ。
わずか29分でしたが貸切の大名旅行でした。
開業当初こと、そこそこ人気のあった関空特急「ラピート」ですが、同じく登場したJR西日本の「はるか」は比較的堅調に推移したのに比べ、こちらは下降の一途をたどることになります。
「はるか」に比べるとはるかに格安の「ラピート」ですが、新幹線連絡客を受けたりと広範囲の集客力がある「はるか」に比べ、「ラピート」はどうしても大阪近辺に利用客が限定されてしまうためです。
京都が基点となる私も「ラピート」を利用したのはこのときのみで、関空にいくときはもっぱら「はるか」を使います。
このため、天下茶屋や新今宮に停車してJRや地下鉄・阪急の沿線住民と取り込もうとはしたものの、結局不発に終わります。
その後、「ラピート」は関空特急よりも沿線の速達特急としてのイメージを強めます。
「ラピートα」は原則廃止、全列車を原則「ラピートβ」とし、うち、平日の朝方3本のみ「ラピートα」として天下茶屋~泉佐野をノンストップで運行するようになっています。
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