福岡・大分ごほうびきっぷは3回指定席が使えますが、結局3回のうち2回は「ソニック」になってしまいました。5両化されて以降の「ゆふいんの森」は未乗車なので、そっちも乗りたかったのですが時間があわず断念。
というわけで座席指定の3回目は「ソニック20号」です。ソニックは883系と885系で運行されており、比率的には883系のほうが多めです。また、883系は7両、885系は6両という違いがあります。
今回、博多行き「ソニック」は、883系車両で今回は4号車を指定しています。4号車は少々特殊な席で、大分~小倉間指定席、小倉~博多間自由席という途中で指定席と自由席が入れ替わる席となっています。
このような席は4号車、もしくは3号車が該当します。(早朝・深夜はあてはまらない列車あり)
小倉~大分間は、新幹線で本州方面への乗り換え客が多いので指定席需要が多いこと、逆に小倉~博多間は2枚きっぷや短距離の特急券などで自由席の需要が多いことから小倉で切り替えているものと思われます。
かつては小倉→博多間では自由席特急券で指定席に乗れるルールでしたが、2014年に撤廃し、現行のルールになっています。当初は車種に関係なく一律に3号車のみが指定席/自由席切り替えになっていましたが、指定席需要の高まりにより2018年に昼間の883系使用列車のみ、4号車が指定席・自由席切り替え車両となりました。(この場合、3号車は全区間指定席)
このややこしい指定席・自由席の切り替えルール、JR九州のHPの編成表で具体的にどの列車が該当するのか確認することができましたが、2023年4月のHPリニューアルでDS列車以外の編成表が削られてしまい、かなりわかりにくくなりました。(悲)
これ、設定当初はあまり問題にならなかったのですが、ネット予約では思わぬ問題を引き起こしています。
というのも博多~大分のネットきっぷは指定席利用可能ですが、全区間を指定する必要があるため、この指定席・自由席切り替え車両を指定できません。このため、実質指定できる座席数が減少する問題を引き起こしています。
2枚きっぷでも同様の問題はありますが、みどりの窓口では大分->小倉のみの指定ができるので、一応回避可能です。
もっとも「福岡・大分ごほうびきっぷ」では区間関係なく指定できるので、そのまま4号車を指名。小倉以降自由席ですが、特急自由席乗り放題のきっぷですのでそのまま利用できますね。
乗ったときに感じた違和感
883系ソニックというと青い車体が特徴で、今回もその青い車体を眺めながら車内に入って着席。
でも落ち着いてみるとなんか雰囲気が違います。
883系ソニックってこんな座席だったっけ?
本来の883系ソニックの座席はミッ●ーマ●スのような耳のついた軽快な座席ですが、今回乗ったのは885系のような大型の座席。
これは883系1000番台と呼ばれる車両で、883系最終増備車登場から約10年後の2008年に増結のために製造された車両です。当時5両編成と7両編成まちまちだった883系ソニックを7両編成に統一するために製造されたもので、4号車と5号車に組み入れられて883系ソニックは7両編成に統一されました。
2008年当時は既に後継の885系が製造されていたため、車体や内装は885系と同様のものとなりました。
このため、内装も大幅に違っています。
座席は885系と同じタイプになりましたが、座席背面には「sonic」のエンブレムが輝き、またカーテンには旧タイプ車両の座席の特徴だった「耳」がデザインされています。
ゴージャスさでいったら増備車のほうが上でしょうか。
なお、この車両は883系全8編成中、3編成の4号車、5号車に組み込まれているため、遭遇確率は3/8ということになりますね。
小倉で降りて3号車と4号車を見比べると違いは明らかで、ステンレス車両でビード外板が目立つ従来車である3号車と、アルミ車両でどちらかというとのっぺりした外観が特徴の1000番台である4号車では本当に同じ形式か?と思うぐらい違います(笑)
大分で乗車したときは全く意識しなかったのですが、座席に座って違和感を感じ、改めて小倉で外観を見るとかなりの凸凹編成なんだなあ、と。
車両の編成って、まあ普通の人はほとんど気にしないと思いますが、乗り鉄やって普段から車両の変化に敏感であっても、青いこともあって乗車時は全く気付きませんでした。
思い込みってやっぱり怖いなあ、と改めて感じたものです。
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