「WEST EXPRESS 銀河」に乗車すると配られる「銀河パスポート」です。基本的に行き先(山陰、山陽、南紀など)で優待があるパスポートです。設定当初は京阪神も優待があったのですが、地方から京阪神方面の需要はほぼ皆無だったようで、現在は主に地方の優待がメインとなっています。
で、自分はその数少ない「地方から京阪神」の利用なわけでして・・・
そんな人にも「銀河パスポート」は配られます。優待は山陰コースの運行期間全体で有効なので、別の意味で言えば8月まで地元で有効な優待券がばらまかれたとも言います(笑)
自分は片道乗車だけの参加とはいえ、このパスポートは駅で特急券購入での乗車は未定、e5489での購入はアプリで提供、と購入方法によってまちまちなようです。
(7/14 追記:駅で購入した場合は、車内配布もしくは観光案内所で引き換えとのこと)
なお、このパスポートを米子、安来、松江、出雲市の観光案内所に提示すると、オリジナル巾着がプレゼントされます。松江はさらに「ぐるっと松江レイクライン1日乗車券」も一緒に渡されます。
2本の夜行列車
(前回の記事の続き)
根雨を発車すると流石に暗くなってきました。4号車のフリースペースでしばらく読書と明日の計画の策定。
座席はわりと暗めなので、本を読んだりするのは向いていません。
個室にいるとあまり部屋を出ることはないですが、リクライニングやクシェット(ノビノビ座席)の場合はこういうスペースは非常に大事なのではないかと思います。
麦酒片手に翌日の行動計画をまとめたころには、すっかり暗くなっていました。
次の停車駅は備中高梁。
駅前にTSUTAYAが運営している高梁市図書館があり、この「WEST EXPRESS 銀河」の運行日のみ開館を22時まで延長して、銀河グッズなどを販売しています。
この日は「吉備中央町の日」として、吉備中央町の町長や観光協会の方がこんな時間にもかかわらず駅まで観光アピール。
特に特産のピオーネを使ったワインが多く置かれており、試飲コーナーでは一通り試してみることに。
寝酒に一本所望しました。
備中高梁駅では隠れイベント?として「サンライズ出雲」の追い抜きがあります。
出雲市発京都行き「WEST EXPRESS 銀河」と出雲市発東京行き「サンライズ出雲」はこの備中高梁駅で、サンライズ出雲が追い抜きます。
乗客も観光協会の方々もホームに降りてサンライズ出雲をお出迎え。サンライズ出雲の客は思わぬサプライズにびっくりおめめな方が多数(笑)
しかし、WEST EXPRESS 銀河のダークブルーはサンライズ出雲と比べると、一層夜行っぽく見えます。
もっとも「SUNRISE」285系のコンセプトが文字通り朝焼けの空なので、イメージがまるで違うのはそりゃ当然ですね。
サンライズ出雲が備中高梁駅を出発すると、銀河の乗客は一斉に車両に戻り、ホームは静かになります。ダークブルーの車体がより一層夜行列車の雰囲気を盛り上げます。
もっとも国鉄標準のMT54モーターがうなりを上げると、令和の世の中でも国鉄な夜行列車があるんだなあ、と感じずにはいられませんでした。
備中高梁駅で夜食が配られます。内容は豚丼。
4号車フリースペース「遊星」で夜食タイム。
先ほど購入したピオーネのワインと合うのが意外。まあ肉ですし、夜食ということで、味もあまりくどくないように仕上げているからか、お酒とすんなり合うようです。
ちびちび飲みながらすっかり真っ暗になった高梁川をぼーっと眺めていましたが、ふと目の前の壁を見ると・・・・
壁面に過去の名車がずらり。昨今流行の豪華クルーズ列車とは異なり、シンプルイズベストが売りの「WEST EXPRESS 銀河」ですが、細かいところを見るといろいろ発見があるので、車両めぐりをしてみるのも楽しいです。ただし、1号車と2号車はそれぞれの号車のきっぷをもっている人でないと立ち入れないのでご注意を。
倉敷付近でフリースペース以外はほぼ消灯となり、真っ暗になりました。
中庄駅で1時間以上の大休止。まだまだ夜は続きます。
(6/23の記事に続く)
コメント