新得駅の「北の大地の入場券」です。表面はトマム~新得間の丘陵地帯を走行するキハ283系気動車です。ただし、既に石勝線からは昨年引退。今年から「オホーツク」「大雪」で運行されています。
裏面の地図は新得から落合付近の路線図になっていますが、新得から発車した石勝線と根室本線が、落合方面とトマム方面が割と落合・トマムよりに分岐していることがわかります。そして分岐地点が「南富良野町」と石勝線に富良野の名前が出てくることに驚きを感じる人もいるのではないでしょうか。
実際、石勝線のトマム、占冠から幾寅、富良野方面のバスが出ており、ショートカットルートとして紹介されることもあります。
北の大地の珍ドコ列車
(前回の記事の続き)
「北の大地の入場券」を買ってホームに上がると待っていたのは、キハ40の2両編成。しかも旧国鉄色と、道東森の恵み号というなんか妙にチグハグな2両編成です。
「道東森の恵み号」は、JR北海道のキハ40の4両を改造してそれぞれ「道北 流氷の恵み」「道東 森の恵み」「道南 海の恵み」「道央 花の恵み」として、道東、道北、道央、道南に1両ずつ改装した車両です。
ちらっと見てみましたが、背もたれが木というのは座りにくい・・・
さて、5:49に滝川を出発。客は私一人(爆)
どうみてもネタ編成にしか見えないのですが、同好の士も沿線の撮り鉄も皆無。不思議な感じですが、わざわざ早朝にこの列車目的の人はいないのでしょうかね。
この列車は富良野~東鹿越の来年3月末での廃止区間を走行しますが、流石に1年前だとまだフィーバーとはならないようです。夏あたりから廃止フィーバーになるでしょうか。
発車と同時に旭川からのライラック2号が滝川駅到着。これが接続できれば旭川泊も可能なんですけどね。。。
芦別駅で「道東森の恵み号」を切り離して、旧国鉄色の単行に。
同時に今まで貸切状態だった車内に2人乗車してきました。
ここから先は各駅ごとにぽつぽつ乗車があり、富良野駅に到着。
ここで観光客が一気に乗車してボックス席はほぼ埋まってしまいました。廃止予定区間は富良野~東鹿越~新得なので、やはり廃止フィーバーはちょっとずつ始まっていたようです。
富良野から先、山部まではまだ平坦ですが、そこから先は駅周辺以外は安知川沿いの人家のない区間を走行します。そして金山を過ぎると長大トンネルが。
空知トンネルを抜けるといきなり鉄橋を渡ります。金山湖です。これは金山ダム建設に伴いできた人造湖で、この付近の根室本線はダム建設で水没するため、付け替えられています。
そうしてしばらく湖を渡ると東鹿越駅に着きました。
雪の狩勝峠
東鹿越駅から代行バスに乗ります。観光バスタイプで、列車からの乗客を受けて発車。
学生もいるということはこの便は通学需要も兼ねてるということでしょうか。
流石に新得は遠すぎるし、落合は学校はないはず。ということは幾寅の高校(南富良野高校)の生徒ということになりますが、代行バスが幾寅に着いても降りません。
あれ?と思ってたらバスは高校の前で停車。ここで降りていきます。
バスならではのフレキシブルな運用ということでしょうか。
新得駅の「北の大地の入場券」の裏面にも載っている狩勝峠にアタックします。バスはかなり余裕があるようでゆっくり運転。車がどんどん追い抜いていきます。登るにつれて、雪が降りだしてきました。
雪はだんだん強くなり、あたりが雪化粧するようになってきました。狩勝峠の頂上ではかなりの吹雪です。
狩勝峠を過ぎると雪は収まりましたが、なんかガスがかかったような空模様で期待していた日本三大車窓は空振りとなりました。
狩勝峠を過ぎるとぐんぐん高度を下げていきます。十勝サホロリゾートに立ち寄ったあと、一気に町中に入って新得駅に着きました。
バスは駅前に到着。富良野から乗車した人たちは大半がバスを乗り継いで新得までやってきました。
新得の駅に入ると最新型のH100型気動車が待機中。時代が変わったもんだと思わざるを得ませんでした。
新得駅で石勝線の特急を待っていると駅名標に「おちあい」を発見。
結局「おちあい」方面の列車は二度とくることなくこのまま廃線ということになってしまいました。
(5/28の記事に続く)
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