おそらく日本で一番正式名称が呼ばれない列車ダントツ一位はこの列車でしょう。
車内放送でも駅の案内放送でも、そしてきっぷも「べるもんた」で統一。おそらくこの列車をフルネームで言える人は中の人も含めてほとんどいないのではないでしょうか。
そんな「ベル・モンターニュ・エ・メール(べるもんた氷見)2号」の指定席券です。
主に土曜は高岡~城端を結び、日曜は新高岡から高岡を経由して氷見まで行きます。(1号は砺波発)
キハ40の両運転台車を改造し、ダークグリーンとゴールドという配色はかつての「トワイライトエクスプレス」に近いですが、印象はかなり異なります。
車内は4人掛けボックスシートとカウンタータイプの座席の2通り。
グループ客はボックスシートでいいかな、と思いつつもこの立山連峰の景色はここでしか見られないものなので、ぜひともカウンター席をお勧めします。ただし晴れていれば、ですけど。
そして車両奥には何やら不思議なものが。
べるもんたを一躍有名にした握り寿司です。板前が乗車して目の前で握り寿司を提供してくれるという非常に珍しい光景が見られます。
今回購入したのはこれ。
ぷち富山湾鮨セット(2100円)と、飲み比べセット(1550円)でしめて3650円也。
日本酒は6種類の中から3種類が選べますが、問答無用で辛口3種類を選択です。
なお、事前予約が無難ですが、当日直接購入も可能。もちろんネタがある限りですが・・・
いただきます~と寿司をほおばり始めると、海岸に出てきました。雨晴海岸です。
「雨晴」は「あまはらし」と読みます。
雨晴海岸はすごい人だかり。近くに「道の駅雨晴」ができたこともあって、海岸散策する人でごったがえしていました。
ここまでメジャーな観光スポットになるとは。
これも三段式スイッチバック
雨晴海岸を過ぎると、淡々とした感じで約30分程度で高岡駅に到着。ここで少しの人が下車します。
しかし、鉄ヲタにとってはここからが本番。
次は城端線の新高岡駅ですが、氷見線のホームと城端線のホームは北陸本線の線路をまたいで離れており、そのままでは氷見線から城端線に乗り入れができません。
そこで、いったん氷見線ホームから進行方向逆に動いて北陸本線に入って側線に入り、その後さらに進行方向逆になって高岡駅ホームに入ります。
こういう直接乗り入れできない場合にスイッチバックで転線する事例は各地で見られましたが、最近はこういう手間のかかる直通運転は廃止の傾向にあり、あまりみられなくなっています。
氷見線ホームを逆向きに発車後、北陸本線の線路をまたいで側線に入ります。
前方に立山を見ながら側線に停車。
さらに反対向きに入って今度は高岡駅城端線ホームに入ります。
この作業があるため、高岡駅では事実上30分の大停車。次の終点新高岡まではわずか数分ですが、だれもこのことについて怒っている人はなく、楽しんでいる人ばかりでした。
ただ、新高岡の到着時刻については難ありな部分が。
それについては次回。
(5/6の記事へ続く)
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