Peachきた北海道フリーパスです。このきっぷは、Peachを利用してで道外から道内入りすることを条件に発売するフリーきっぷで、新千歳空港でのみ発売。
主に札幌圏から旭川、留萌、稚内がフリーエリアで特急自由席が4日間利用できます。
当初は期間限定でしたが、ほぼ毎年継続されており、今年も2023年3月31まで発売されています。
注意点としては道内入りしたその日中に当日中に購入が必要なこと。(開始は当日または翌日を選択可能)
新千歳空港を出たらまっすぐに新千歳空港駅のみどりの窓口にむかいましょう。
なお、上記ページに一緒に記載されているPeachひがし北海道フリーパス(発売当時はPeach道東フリーパス)の記事はこちら。
キマロキの迫力
今回の目的は名寄駅近くの「北国博物館」。
鉄道ファンには名寄到着前に見える「キマロキ」編成のほうが有名でしょうか。
「キマロキ編成」とは、大雪のときに出動する列車で、
キ(=機関車)マ(=マックレー車)ロ(=ロータリー車)キ(=機関車)の4つを一体として運用し、その頭文字をとって「キマロキ」と呼ばれています。
これは前後の機関車が牽引もしくは後押しし、マックレー車が雪をかき集めて後ろに運び、ロータリーで遠くに飛ばします。
通常、除雪車はラッセル車がメインで、雪を左右に「押しのける」のが基本ですが、あまりにも雪が多い地域だと左右に押しのけると押しのけた雪が左右に積みあがってしまってかえって危なくなります。
よく大雪の報道にある、道端にうずたかく積みあがった雪を想像するとわかりやすいです。
そこで、雪をかき集めて遠くに弾き飛ばすようにしています。
雪を遠くに飛ばすため当然のことながら都市部では使えず、主に人がいない場所での使用が多かったとのことです。
詳しくは北国博物館のキマロキページにて。
また、除雪に関する記録映画「雪にいどむ」これも有名ですね。
近寄ってみるとますます迫力。
蒸気機関車が廃止されて電気機関車やディーゼル機関車が主流になっても、排雪列車として大雪のときはこのキマロキ編成が出てくることがあったとのことです。
また、キマロキのほか、ラッセル車を前後にくっつけたり、馬力増強のため機関車をさらに増やしたりといくつかバリエーションもあったようです。
ロータリー車は内部に入ることができます。
中はボイラーが設置されています。蒸気機関車並の巨大ボイラーがロータリーのためだけに設置され、この蒸気による動力で雪を跳ね飛ばします。
自走はできないので、機関車に牽引してもらったり、押してもらったりしています。
現在はもちろんこんな列車は走っていませんが、もしこの列車が必要なぐらい雪が積もった場合、はなから運転を見合わせることになるかと思います。22日からの大雪も早々と運休を決めた路線が多数ありました。
昔は鉄道が輸送の主役で、そう簡単に列車を止めることができなかったため、かなり強力な除雪体制がとられていました。
名寄本線の跡を進んで
キマロキ編成を堪能したあと、バスで下川町に向かいます。
興部行きのバスはかつての名寄本線の廃止代行バスとなっています。
途中の下川バスターミナルで下車。ここはかつての名寄本線の下川駅となり、廃線後にバスターミナルとなっています。
国鉄末期からJR初期にかけて大量の廃線が行われましたが、同時にこういうメモリアル施設が各地で残っています。もっとも大半の人はもう覚えていない、という人ばかりでしょうけど・・・
現在JRの赤字ローカル線の存続問題が議論されていますが、またこういった施設が増えていくのでしょうか。
下川バスターミナルからは町営バスで五味温泉へ。
ゴミ温泉と書くとなんか・・・となりますが、実際は山の中にある綺麗な温泉です。日帰り温泉を兼ねた一軒宿があり、この日はここに宿泊しました。
温泉でゆったりし、夕食でのんびり。
ただ、このときごはんが握り寿司というのはちょっとびっくりしました。
100軒以上温泉旅館に泊まってますが、バイキング形式でない夕食でごはんが握り寿司だったのはここ以外なかった気がします(笑)
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